
[ ブランディングデザイン ]
ブランディングデザインとは?目的や重要性を成功事例で解説
ブランディングデザインとは、企業や製品、サービスが持つ価値や独自性を整理し、それを視覚的にわかりやすく伝えるための戦略的なアプローチです。単なるロゴや色の設計にとどまらず、ブランドの理念、ターゲットの特性、市場環境を踏まえながら、ブランドの世界観を一貫して届ける仕組みをつくる取り組みと言えます。こうしたデザイン戦略は、消費者との関係を深め、認知や信頼を育てる上で欠かせない存在です。適切なデザイン展開によって、企業のメッセージをより明確に伝え、市場での競争力を高めることにもつながります。本記事では、株式会社チビコでブランディングディレクターをしている筆者が、ブランディングデザインの基本と戦略的な意義、そして成功に向けた実践的なアプローチについて、わかりやすく整理して解説していきます。
CONTENTS | 目次
■ ブランディングデザインとは?

ブランディングデザインとは、企業や商品・サービスがもつ理念や価値観を「視覚や感覚の体験」としてわかりやすく形にする取り組みです。ブランドはロゴの良し悪しだけで決まるものではなく、「なぜ選ばれるのか」「どんな信頼を築くのか」という本質が土台にあります。ブランディングデザインは、その土台をロゴ・カラー・タイポグラフィ・写真・空間・プロダクトなど、あらゆる接点に一貫性をもって落とし込み、ユーザーがブランドを“体で感じ取れる状態”をつくる役割を担います。
【 ブランディングとブランディングデザインの違い 】
ブランディングは、「誰に何を届け、どう受け取られたいか」を定義する戦略そのものです。一方でブランディングデザインは、その戦略で決めた価値観や個性を、視覚や体験として具現化する開発工程にあたります。ブランディングが“設計図”なら、ブランディングデザインはそれを実際に“見て触れられる状態にする”フェーズです。どちらが欠けてもブランドの一貫性はつくれず、長期的な成長にも影響します。
● ブランディングとは?
企業や商品が持つ価値や強みを整理し、それをメッセージ・行動・体験に落とし込み、社会や顧客に「このブランドはこういう存在だ」と理解されるように育てていくプロセスです。理念や文化も含めて一貫した“らしさ”を築き、長く選ばれ続ける状態をつくるための戦略です。
● ブランディングデザインとは?
ブランドが大切にする価値や世界観を、ロゴやカラー、フォント、グラフィック、空間、Web、パッケージなど、あらゆる接点で統一して表現するためのデザイン活動です。視覚表現だけでなく、ユーザーが受け取る体験全体を整え、ブランドの印象をぶれなく伝えるための仕組みづくりを指します。
■ ブランディングデザインの目的

【 顧客体験の一貫性強化 】
ブランドとの接点は、Webサイト・SNS・広告・店舗・パッケージなど多岐にわたります。デザインが整っていないと、チャネルごとに印象が揺れ、顧客の信頼を損ねる原因になります。一貫したブランディングデザインは、「このブランドはこういう世界観なんだ」と理解されやすく、安心感や信頼を育てます。
【 競合との差別化 】
多くの市場では、商品やサービスの差がなくなっています。そのなかで選ばれる理由は、ブランドの世界観や体験価値へと移りつつあります。ブランディングデザインは、競合と異なる独自のイメージをつくる手段です。例えばコーヒー業界でも、スターバックスとブルーボトルコーヒーでは体験が大きく異なります。
【 ブランド価値向上 】
ブランディングデザインは、ブランドの価値を視覚や感覚を通じて高める役割があります。ブランド価値とは、知名度ではなく「そのブランドに込められた意味や信頼」といった無形の資産です。整ったデザインは、ブランドの世界観や理念を一貫して伝え、その価値を底上げします。
● 高級感のあるデザイン:プレミアムな印象を与え、高価格帯でも納得感を生む
● 革新的なデザイン:先進的で未来志向な姿勢を感じさせる
● 親しみやすいデザイン:心理的な距離を縮め、愛着や好意を高める
【 顧客ロイヤルティへの貢献 】
ブランディングデザインは、顧客との長期的な関係づくりにも役立ちます。一貫したブランド体験は安心感を生み、信頼へとつながります。ブランドに共感した顧客は、価格や競合の選択肢に左右されにくくなります。その結果、リピート購入の増加にもつながり、継続的なファン形成にも貢献します。
● 世界観への共感は、継続的な購買行動を後押しする
● デザインが体験の質を高め、満足度や推奨意向を上げる
● 顧客が自然とブランドを薦める「アンバサダー化」を促しやすい
➤ 詳細記事:エモーショナルブランディング:感情に訴える手法
■ ブランディングデザインの重要性

ブランディングデザインの重要性は年々高まっています。情報があふれる今、「このブランドは何者なのか」が一瞬で判断される時代です。見た目だけを整えても理念や価値観とズレていれば、むしろ不信感につながります。逆に、ブランドの根底にある考え方と噛み合ったデザインは、世界観を自然に伝え、企業文化にも影響し、SNSでの広がりにもつながっていくようになります。
【 “見た目”だけではない、理念とデザインの整合性 】
デザインは美しさだけでなく「何を伝えるか」の手段です。理念が曖昧なまま流行を追ったデザインは、ブランドの軸を弱めてしまいます。一方で、価値観と整ったデザインはブランドの個性や世界観を直感的に伝え、共感や信頼を生みます。Appleのミニマルな表現が「革新性」や「シンプルさ」を体現し、全タッチポイントに一貫しているのはその好例です。この整合性がブランドを強く支えています。
➤ 詳細記事:危険なブランドデザイン「見た目重視」の誤解とは
【 企業文化・行動指針にまで波及する影響 】
整ったブランディングデザインは社内文化にも影響し、社員の意識や行動にも一貫性を持たせます。ビジョンや価値観がデザインとして可視化されることで、社員が「自分たちが何を大切にしている組織なのか」を理解しやすくなります。社内資料やオフィス、名刺、ユニフォームなどにも反映され、企業文化を育てる土壌にもなります。社員の理解が深まるほど、外部向けのブランド体験の質も自然と高まっていきます。
【 デザインは「選ばれる理由」を作る 】
機能や価格だけでは差が付きにくい今、選ばれるかどうかはブランドの世界観や体験価値に左右される場面が増えています。デザインはその「選ばれる理由」を直感的に示す力があります。同じ価格・同じ機能の製品でも、ブランドの美意識や世界観に共感したユーザーは、そのブランドを選びます。スターバックスやブルーボトルコーヒーが体験価値で支持されているのもその例です。
■ ブランディングデザインの4つの要素

1. ロゴデザイン
ロゴデザインは、企業やブランドを視覚的に表す要素です。単に印象的なマークを作るだけでなく、ブランドの理念や価値観を短い時間で伝え、市場で認識してもらうための役割を担います。シンプルで独自性のあるロゴは、どんな媒体にも展開しやすく、長く記憶に残りやすいのが強みです。また、形や色を一貫して使うことでブランド全体の統一感が生まれ、結果としてユーザーからの信頼にもつながりやすくなります。

2. フォント
フォントの選定は、単なる文字の装飾ではなく、ブランドのトーンや伝えたいメッセージを支える重要な要素です。たとえば、モダンで力強いサンセリフ体は革新的な印象を与え、クラシカルなセリフ体は落ち着きや伝統を感じさせます。こうした視覚言語を一貫して使うことで、広告やパッケージ、デジタルメディアなど、どの接点でも同じ世界観を伝えられるようになり、統一されたブランド体験をつくることができます。
➤ 詳細記事:ロゴデザイン開発の定番フォント10選と展開事例

3. カラーパレット
カラーパレットは、ただ色を選ぶだけでなく、ブランドの価値や感情をわかりやすく伝えるための大切な要素です。たとえば、青は信頼や落ち着きを感じさせ、赤は情熱や勢いを想起させ、緑は自然や安心感につながります。こうした色の持つ印象を踏まえて戦略的にカラーを決めることで、ブランドの特徴が視覚的に記憶されやすくなり、見た瞬間にそのブランドらしさを思い起こしてもらいやすくなります。
➤ 詳細記事:ブランドカラーとは?設定方法とロゴの配色について

4. 写真やイラスト
写真やイラストは、装飾というよりも、ブランドの魅力や世界観をわかりやすく伝えるための重要な表現手段です。たとえば、自然光を使った親しみやすい写真は温度感のある雰囲気をつくり、スタイリッシュで大胆なビジュアルはブランドの先進性を印象づけます。こうした表現を意図的に組み合わせることで、どの接点でも同じ「らしさ」を感じられる一貫したブランド体験をつくることができます。
■ ブランディングデザインの成功事例

【 Apple | ブランディングデザインの成功事例 】
Appleは、IT業界の中でも特に強いブランド力を持つ企業として知られています。そのブランディングデザインは、単なる製品デザインにとどまらず、ユーザーのライフスタイルや価値観にまで踏み込んだ表現が特徴です。シンプルでありながら革新的、そして誰にとっても扱いやすいデザインが、Appleらしさをつくっています。また、Appleのブランディングは企業の哲学と深く結びついており、世界中のユーザーに強い共感を生み、長く支持されています。1977年から続くロゴの微調整に見られるように、時代に合わせて進化しながらも、核となる価値はぶらさずに発信し続けています。マーケティングでも価値を大切にしており、製品は機能性だけでなく、ユーザーの生活やアイデンティティに寄り添うよう設計されています。
[ ブランディングデザインの成功理由 ]
● シンプルで象徴的なロゴ
無駄をそぎ落としたリンゴマークが、世界中で瞬時にAppleを連想させる存在となり、強い認知をつくっています。そのシンプルさが時代を超えて支持され続けています。
● 一貫したミニマルなデザイン
製品・パッケージ・広告などあらゆる接点で統一したミニマル表現を採用し、Appleの洗練された世界観を自然に伝えています。こうした一貫性がブランドへの信頼をさらに強めています。
● 独自フォントSan Franciscoの使用
専用フォントを全タッチポイントで使用することで、視認性と信頼性が高まり、ブランド全体の一体感が生まれています。細かな表現まで統一されることで印象のぶれも防げます。
● ビジュアル重視の広告戦略
製品そのものの美しさを引き立てる広告表現により、余計な説明をしなくても価値が伝わりやすいスタイルを確立しています。視覚だけで魅力を理解できる点も大きな強みです。
● 開封体験までデザインされたパッケージ
シンプルで丁寧に設計されたパッケージが、開封そのものをブランド体験として感じさせ、満足度を高めています。購入後の最初の瞬間から世界観に浸れる点も魅力です。
● 店舗デザインによる世界観の統一
どの都市でも同じ雰囲気を感じられるApple Storeのデザインが、ブランド体験の一貫性とファンの信頼を支えています。空間全体で世界観を共有できる点も強みになっています。
● Think Different に代表される明確なメッセージ
革新性や創造性を軸にしたメッセージが、Appleの価値観をシンプルに伝え、他社とは異なる立ち位置をつくっています。言葉とデザインの整合性がブランド力をさらに引き上げています。
[ 画像出典 ] Apple・iPhone Maniaより

【 Nike | ブランディングデザインの成功事例 】
Nikeは、世界的に知られるスポーツブランドとして強い存在感を持ち続けています。ブランディングデザインも非常に完成度が高く、「このブランドは何を大事にしているのか」がどのタッチポイントでも明確に伝わる作りになっています。象徴的な「スウッシュ」ロゴや、挑戦心を刺激するメッセージ、革新的な製品デザインによって、Nikeは一貫した世界観を築き、人々の感情に深く入り込むブランドへと成長しました。広告やマーケティングでも常に新しいアプローチを取り入れ、多くのファンを惹きつけ続けています。
[ ブランディングデザインの成功理由 ]
● シンプルで象徴的な「スウッシュ」ロゴ
「スウッシュ」はシンプルで視認性が高く、スピード感や力強さを連想させます。このマークひとつでNikeが思い浮かぶほど認知されており、世界中で愛されています。
● パワフルなスローガン「Just Do It」
「Just Do It」は挑戦する姿勢を後押しする言葉として多くの人に響き、Nikeの精神を端的に表現するフレーズとして確立しています。その一貫性が魅力をさらに強めています。
● 一貫したブランドカラーとシンプルなデザイン
モノクロを基調としたシンプルな表現が多く、どの製品や広告でも「Nikeらしさ」が自然と伝わります。統一感のあるカラー使用がブランドの明確な個性をつくっています。
● 革新性を表現するデザインとテクノロジー
Air MaxやFlyknitなど、最新技術を積極的に取り入れ、その革新性をデザインにも反映。常に進化するブランドとしての印象を強めています。こうした姿勢が支持につながります。
● 有名アスリートとのコラボレーション
マイケル・ジョーダンやセリーナ・ウィリアムズなど、一流アスリートとの協力によって、パフォーマンスへの信頼性と高い支持を得ています。ブランドの説得力も自然と高まります。
● 社会的なメッセージを発信するキャンペーン
差別やジェンダー問題など、社会課題に踏み込んだキャンペーンを行い、多様性や包容性を尊重するブランド姿勢を示しています。こうした姿勢が強い共感を生み出します。
● カスタマイズとデジタルエクスペリエンスの提供
NIKE IDのカスタムシューズやアプリを使ったデジタル体験により、一人ひとりに合わせた関わり方を実現し、顧客とのつながりを深めています。こうした体験が継続的な支持にもつながります。
[ 画像出典 ] Studios・Its Nice Thatより

【 Fedex | ブランディングデザインの成功事例 】
FedExは、世界的な宅配サービス企業として知られ、そのブランディングデザインは業界の中でも高く評価されています。ロゴに隠された「矢印」はスピードや正確性を象徴し、ブランドの姿勢をわかりやすく伝えています。赤と紫の強いコントラストは視認性が高く、印象に残りやすい点も特徴です。また、スローガン「The World On Time」は、時間への責任とサービス品質を端的に示しています。こうしたデザインとメッセージの組み合わせが、FedExを信頼されるグローバルブランドへと押し上げています。
[ ブランディングデザインの成功理由 ]
● 象徴的なロゴデザインと隠れた矢印
「E」と「X」の間に隠れた矢印がスピードや前進を表し、シンプルでありながら印象に残りやすいロゴとしてブランド認知を高めています。細かな工夫が強みを自然に伝えています。
● サービスごとのカラー区分
Express、Ground、Freightなど、サービスごとにロゴカラーを変えることで識別性が向上し、幅広いサービス展開をわかりやすく整理しています。その結果、利用者の迷いも減っています。
● シンプルで一貫したデザイン
車両、航空機、パッケージ、ユニフォームまで統一されたデザインを採用し、どの接点でもFedExらしい印象を与え、信頼感を強めています。こうした統一感がブランドの安定性を支えています。
●「The World on Time」のブランドメッセージ
時間に正確なサービスを掲げるスローガンが、ブランドの姿勢を明確に示し、利用者に安心感を持たせています。その一貫性が信頼をさらに強めています。こうした積み重ねが長期的な評価にもつながります。
● グローバル展開とローカライズのバランス
世界共通のブランドイメージを保ちつつ、地域に合わせた最適化も行うことで、どの国でも受け入れられやすいブランド体験を提供しています。その柔軟さが高評価につながっています。
● 視覚的に目立つトラックと航空機
大きく配置されたロゴとブランドカラーが街中や空港で存在感を放ち、移動する広告として認知向上に役立っています。日常の中で自然に目に触れる点も強みです。視覚的な記憶への定着力も高まります。
● ガイドラインに基づいた一貫性の維持
細部まで管理されたガイドラインにより、広告からパッケージまで統一したブランド表現を徹底し、どのタッチポイントでも安心感を与えています。結果として信頼性もより強固になります。
[ 画像出典 ] フェデックス公式サイトより

【 airbnb | ブランディングデザインの成功事例 】
Airbnbは、世界中で利用されている宿泊プラットフォームとして、シンプルで親しみやすいブランディングを築いてきました。赤を基調にした柔らかいデザインや象徴的なマークは「家」「つながり」「居場所」を連想させ、ブランドの理念を自然に伝えています。また、SNSでシェアされやすいビジュアルや、ユーザー同士の関係性を感じられるデザインによって、サービスそのものに温かさと信頼感を持たせています。さらに、体験価値を重視した表現がブランドの独自性を際立たせています。
[ ブランディングデザインの成功理由 ]
●「Bélo」シンボルの導入
2014年に登場した「Bélo」は、「人」「場所」「愛」「A」を掛け合わせたシンボルで、“どこにいても居場所を感じられる”という理念を視覚化しています。シンプルで親しみやすく、覚えやすいデザインです。
● 親しみやすく柔らかいロゴとフォント
曲線的で温度感のあるロゴとフォントが、Airbnbの優しさや居心地の良さを自然に表現しています。デジタルから印刷物まで統一して使われ、一貫したブランドイメージづくりに貢献しています。
● 柔らかく温かいカラーパレット
ピンク・サンドカラーなどの柔らかな色使いは、Airbnbの“ホッとできる場所”という印象を後押しします。サービスの利用者に安心感を与え、ブランドの方向性とも調和しています。
● ビジュアルに重きを置いたコミュニティ表現
広告やサイトには、実際のホストやゲストの写真が多く使われています。単なる宿泊サービスではなく「人とのつながり」や「体験を共有する場」であることが、強く伝わるデザインになっています。
● グローバルで統一されたVIとローカライズの調和
世界共通のデザインを保ちながら、地域ごとの文化や使い方に合わせて調整。どの国でもAirbnbらしさを保ちつつ、利用者に寄り添った体験を提供できています。
● シンプルで直感的なUI/UX
サイトやアプリは、直感的に操作しやすいデザインが徹底されています。迷わず使えるインターフェースにより、ユーザー体験が向上し、ブランドの信頼にもつながっています。
● ホストガイドラインの提供
写真の撮り方や接客に関するガイドラインをホストに提供し、サービス全体の品質とデザインの統一性をキープ。どこを選んでもAirbnbらしさを感じられる体験ができるよう工夫されています。
[ 画像出典 ] エアビーエンドビー公式サイトより

【 Starbucks | ブランディングデザインの成功事例 】
スターバックスは、世界的に知られるコーヒーブランドとして、ブランディングデザインを丁寧に育ててきました。象徴的な緑のロゴをはじめ、温かみのある木材をつかった店舗デザインやアート演出など、あらゆる要素がブランドの世界観と連動しています。また、コーヒー豆の調達からリユーサブルカップ推進まで、環境配慮や社会貢献をブランドの姿勢として組み込み、企業の理念とビジュアル表現が自然に結びつく仕組みを整えています。こうした一貫した取り組みにより、スターバックスは「居心地の良い場所」としてのイメージを世界中で確立し、長く愛されるブランドに成長しました。
[ ブランディングデザインの成功理由 ]
● 象徴的なサイレンのロゴ
スターバックスのサイレンロゴは親しみやすさと独自性を兼ね備え、強い認知を生んでいます。どの店舗でも同じロゴが使われ、ブランドの存在感を安定して伝えています。
● 一貫したグリーンのブランドカラー
ブランドカラーのグリーンは「自然」「安心感」「リフレッシュ」を想起させ、落ち着ける空間づくりと相性が良い色です。ロゴやパッケージ、内装に通して使われ、スターバックスらしさを印象付けています。
● シンプルで落ち着いた店舗デザイン
木材や自然素材を取り入れた温かいデザインが特徴で、どの店舗もくつろぎやすい空間に整えられています。地域性に合わせた微調整も行われ、親しみやすさを損なわずにローカライズが機能しています。
● 視覚的に統一されたパッケージデザイン
シンプルなカップやパッケージはブランドの象徴となり、SNSでも自然にシェアされやすい存在になっています。季節限定デザインもあり、日常のなかでブランドへの親近感を高めています。
● 体験価値を重視したビジュアル戦略
広告やSNSでは、コーヒーそのものだけでなく「過ごす時間」や「空間の心地よさ」を中心に表現。スターバックスが目指す“第三の場所”という世界観が伝わりやすくなっています。
● ガイドラインに基づくデザイン統一
ロゴ・カラー・フォント・店舗デザインなど、細かいガイドラインが整備され、世界中で一貫したブランド体験を提供しています。これが信頼感の維持にもつながっています。
● 地域に応じたローカライズ戦略
文化やニーズに合わせて内装やメニューを調整し、グローバルブランドでありながら地域に根づいた存在として受け入れられています。こうした柔軟な姿勢が長期的な信頼にもつながっています。
[ 画像出典 ] スターバックス公式HPより

【 LEGO | ブランディングデザインの成功事例 】
LEGOは、創業以来ずっと“創造する楽しさ”を提供し続けてきたブランドです。ブランディングデザインもその考え方に沿ってつくられており、子どもたちの想像力を自然に引き出す工夫が随所に見られます。明るくカラフルなロゴは親しみやすく、積み木のように自由に組み立てられるブロックの特徴とも深く結びついています。また、製品や広告のデザインはシンプルでわかりやすく、遊び手が思い思いの発想を広げられる余白が残されています。こうした一貫した姿勢が、LEGOが長年にわたり世界中から愛され続けている理由のひとつになっており、その普遍的な魅力は今も衰えることがありません。
[ ブランディングデザインの成功理由 ]
● シンプルで象徴的なロゴデザイン
LEGOのロゴは、カラフルで親しみやすい表現が特徴で、子どもから大人まで直感的にLEGOとわかるデザインです。世代を問わず受け入れられ、強いブランド認知をつくっています。
● 鮮やかなカラーパレット
赤・黄・青・緑をはじめとした鮮やかな基本色がブランドの印象をつくり、遊びの楽しさや創造性を自然に引き出しています。統一された色使いがブランドの分かりやすさにもつながっています。
● ユニークで統一されたブロックデザイン
どのシリーズでも組み合わせられるブロック構造がLEGOの大きな魅力です。この一貫した仕様が、拡張性と独自性を両立させ、他にないブランド価値を生み出しています。
● 多様なテーマセットとブランドコラボ
スター・ウォーズやハリー・ポッターなど人気作品とのコラボにより、幅広い年齢層にアプローチできています。これがブランドの拡張性と市場での強さにつながっています。
● 想像力とクリエイティビティを重視したビジュアル戦略
広告やパッケージでは完成品だけでなく、組み立てるプロセスや遊ぶ瞬間も描かれています。作る楽しさを視覚的に伝えることで、“遊び・学び・創造”を感じられるブランドとして位置づけられています。
● 教育的価値を取り入れたブランドイメージ
LEGOは創造力や問題解決力を育む教育的価値を強みにしています。教育向けセットやSTEMプログラムへの取り組みが、親世代からの信頼にもつながっています。
● ユーザー参加型のコミュニティとイベント
ファンが作品を共有できるコミュニティやコンテスト、イベントの存在がユーザーとのつながりを深めています。こうした継続的な関わりが、ブランドへの愛着を強めています。
[ 画像出典 ] LEGO公式サイトより

【 McDonald’s | ブランディングデザインの成功事例 】
McDonald’sのブランディングデザインは、世界中で親しまれている「Ronald McDonald」や「Golden Arches」をはじめ、赤と黄色のブランドカラーや、家族連れが過ごしやすい店内デザインなどを通じて一貫した世界観を築いてきました。近年は健康志向への対応や、新しい価値を届けるための商品開発にも力を入れており、ブランドの印象をより現代的なものへとアップデートしています。こうした取り組みの積み重ねが、マクドナルドのグローバルブランドとしての強さを支え続けています。
[ ブランディングデザインの成功理由 ]
● 象徴的な「ゴールデンアーチ」ロゴ
McDonald’sの「M」字型のゴールデンアーチは、シンプルで視認性が高く、どの国でも一瞬でブランドを想起させる強力なシンボルとして、多くの人に親しまれています。
● ブランドカラーの一貫性(赤と黄)
赤と黄色のブランドカラーは、楽しさや活気、親しみやすさを感じさせ、特にファミリー層に向けたポジティブな印象づくりに貢献しており、幅広い世代に自然と受け入れられています。
● 店舗デザインの親しみやすさと一貫性
どの店舗でも明るく清潔な内装で統一されており、気軽に利用できる空間としてブランドイメージを支えています。リラックスしやすい空間設計も好まれています。
● わかりやすいメニュー構成とパッケージデザイン
写真やシンプルな構成でまとめられたメニューは直感的に選びやすく、ハッピーセットなどの子ども向け商品は親しみやすさを感じるデザインが特徴です。
● キャラクター「ロナルド・マクドナルド」
ロナルド・マクドナルドは子どもを中心に親しまれる存在で、ブランドの親しみやすさを高め、ファミリー向けの支持を広げています。その親近感が来店体験にも良い影響を与えています。
● 地域文化に適応したローカライズ戦略
国ごとの文化や嗜好に合わせたメニュー展開により、グローバルブランドでありながら地域に寄り添う姿勢が伝わり、利用者からの信頼を得ています。
● 一貫した広告キャンペーンとスローガン「I’m Lovin’ It」
「I’m Lovin’ It」は日常に溶け込みやすいフレーズとして世界共通で使われ、シンプルながらブランドの楽しさや親しみを一貫して伝えています。その継続性が記憶にも残りやすくしています。
[ 画像出典 ] Roman・Macdnalds Cyprusより
■ ブランディングデザインの弊社実績
株式会社チビコは、ブランドの価値や雰囲気を伝わるデザインへ落とし込むことを大切にし、ロゴやWeb、パッケージ、空間まで一貫して開発をしています。
[ R.T.HEMMA ]
「 毎日を自分らしく、心地よく 〜 Your room, Your Life 〜 」をブランドビジョンに掲げ、インテリアデザインを通して、毎日をより自分らしく、楽しく、心地よいものにしていく企業ブランド。機能、デザイン、低価格、サステナビリティを兼ね備えたサービスをBtoB、BtoCに向けて幅広く展開。
[ 詳細 ] chobico WORKS | R.T.HEMMAより
[ INSIGHT FACTORY ]
「いかにして本音を集めるか」「集めた本音に何を見るか」を独自の知見によって提案し、クライアントと共に、来たる未来を推し量り、切り拓くこと掲げるリサーチ会社のリブランディング。ブランドシンボルは、社名の頭文字である「I」と「F」をモチーフに「どう見るか。なにを見るか。」をデザインで表現。
[ 詳細 ] chobico WORKS | INSIGHT FACTORYより
[ ASBO STAY HOTEL ]
ASBO STAY HOTELは、沖縄県金武町の豊かな自然が残る東海岸に佇む、全室オーシャンビューのリゾートホテル。澄みわたった空気と、清らかな海辺。五感のすべてに響いてくるのは、大自然からのメッセージ。精神と身体を解放することの素晴らしさを知ることのできるホテルです。
[ 詳細 ] chobico WORKS | ASBO STAY HOTELより
[ NIHONN MOBILITY SERVICE ]
NIHONN OIL SERVICEからNIHONN MOBILITY SERVICEへの社名変更に伴うコーポレートアイディンティティ開発。新ブランドのコンセプトは、「新しい移動と技術の進化。モノを超えたサービスとしてのあり方。」モビリティには無限の可能性があることを表現しています。
[ 詳細 ] chobico WORKS | NIHONN MOBILITY SERVICEより
[ JAPANITURE ]
日本発の家具ブランド「JAPANITURE」の海外展開」。JAPANITUREとは、JAPANとFURNITUREの造語に由来し、ブランドコンセプトは「日出ずる国の家具」。日本の伝統と革新的でモダンなデザイン家具を海外に広く発信し新規マーケットを開拓することを目的とするブランドです。
[ 詳細 ] chobico WORKS | JAPANITUREより

■ ブランディングデザインに関するよくある質問
ブランディングデザインについては、企業の方から多くの質問をいただきます。ここでは、よくある疑問を整理し、基本的な考え方をわかりやすくまとめています。
[ よくある質問① ]
Q :ブランディングデザインとは何ですか?
A :企業や製品・サービスの本質的価値と独自性を戦略的に視覚化し、消費者へ一貫したブランド体験を提供する体系的なアプローチです。
[ よくある質問② ]
Q :ブランディングデザインの目的は何ですか?
A :消費者との強固な関係構築、ブランド認知の向上、信頼性の確立、市場での競争優位性の確保です。
[ よくある質問③ ]
Q :ブランディングデザインはロゴだけではないのですか?
A :いいえ。ロゴだけでなく、カラー、フォント、ビジュアル表現、コピー、レイアウトなども含めた統合的なブランド「世界観」の構築が含まれます。
[ よくある質問④ ]
Q :なぜ戦略的アプローチが必要なのですか?
A :戦略を抜きにした視覚表現は美しくても伝わりません。ブランドの理念や価値観、ターゲット、競合環境と整合させることで、効果的・記憶に残るブランド表現が可能になります。

■ ブランディングデザインのためのチェックリスト
ブランドがきちんと伝わっているかを見極めるには、デザイン面の確認が欠かせません。ここでは、その判断に役立つチェックポイントをわかりやすくまとめています。
[ タッチポイントの一貫性チェック ]
⬜︎ Web、SNS、広告、店舗、パッケージなど、すべての顧客接点でブランド体験が一貫しているか?
⬜︎ デザインがブランドの記憶に残るよう統一されているか?
[ 差別化とブランド価値のチェック ]
⬜︎ 他社との差別化要素としてのブランドデザインが機能しているか?
⬜︎ デザインがブランド価値(信頼、安心、プレミアム感など)を引き上げているか?
[ ガイドラインと改善プロセスのチェック ]
⬜︎ ブランドデザインに関するガイドラインやルールが整備・文書化されているか?
⬜︎ ガイドラインが関係者(社員・パートナーなど)に共有・教育されているか?
⬜︎ CIおよびブランドデザインは定期的に見直されているか?
[ 成長・変化への対応力チェック ]
⬜︎ ブランドが成長・変化する中でもデザインが柔軟に対応できているか?
⬜︎ ブランドデザインが新たなサービスやチャネル(アプリ、オンラインなど)に拡張可能か?

■ まとめ
ブランディングデザインは、企業や製品・サービスが持つ価値や独自性を、視覚と体験を通じて丁寧に表現していくための体系的なアプローチです。ロゴやカラーを整えるだけでなく、理念やターゲット、競合環境を踏まえながら、ブランドの“世界観”を一貫して形にしていくことを目指します。こうした取り組みは、消費者との信頼関係を育て、ブランド認知を高め、競合との差別化にもつながります。ブランディングデザインは、戦略(ブランドの設計図)と具体的な表現(デザイン開発)をつなぐ役割を持ち、選ばれ続けるブランドをつくるうえで欠かせない要素です。

株式会社チビコ
今田 佳司 (ブランディング・ディレクター)
ブランド戦略とコミュニケーションデザインを掛け合わせることで、企業や商品などのブランド価値の向上や競争力強化に貢献。数多くのブランディングを手がける。

【 ご質問、お打合せ希望など、お気軽にお問合わせください。】
– ブランド戦略からデザイン開発まで –
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