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[ ブランディングデザイン ]

ブランドスローガンを掲げる意味や目的と開発事例

暮らしの中で見聞きすることが多いのブランドスローガン。しかし、そのフレーズは覚えていても本来の意味まで理解している方は少ないはずです。では、なぜ多くの企業がブランドスローガンを開発し発信するのでしょうか?それは、企業がブランドの「理念」や「ビジョン」などをステークホルダーに伝えることが目的なのです。つまり、「企業がステークホルダーに伝えたいメッセージ」を直感的に伝えるための言葉なのです。ブランドスローガンは、他にブランドメッセージ、ブランドステートメントなどと呼ばれるケースもありますが意味や目的については共通です。


■ ブランドスローガンとは?

ブランドスローガンとは、企業の理念やビジョン、事業内容を端的に表現した企業におけるキャッチコピーです。展開としては、シンボルやロゴマークと組み合わせて使用することが多いです。

● ロゴマーク:視覚的に伝えることが目的
● スローガン:言語として伝えることが目的

■ ブランドスローガンに必要な条件とは?

ブランドスローガンは短く分かりやすいこと

企業のイメージを端的に伝えることができるブランドスローガンは、とても大切な言葉です。企業のビジョンや理念などを伝えるメッセージは、できるだけ短い文言で作成することが有効です。

ブランドスローガンは顧客目線で発信すること

企業が発信するブランドスローガンは、企業のあり方を分かりやすく伝えことによって、ステークホルダーに企業のあるべき姿を伝える目的があります。そのことによって、信頼感や安心感をアピールしたり取り組む姿勢やチャレンジ精神を伝えることができるのです。

■ ブランドスローガン開発における3つの要素

ターゲットが明確であること

ブランドスローガンは、伝えたい相手に届かなければ意味がありません。そのためには、特定のターゲットを想定することが必要です。メッセージを届けたい相手を具体的にイメージし、そこからターゲットを絞り込みコピーを開発していきます。

ユーザー目線であること

企業のブランドスローガンは、一方的に想いだけを伝えるのでは消費者にメッセージは届きません。企業の想いや考えは、やり方を間違えれば、企業目線による理念の押し付けになってしまいます。メッセージを受け取るのは誰か? このことをしっかりと考え企業目線ではなく消費者目線で伝える必要が重要です。

理念やビジョンがイメージできること

企業のブランドスローガンを受け取った消費者は、そのフレーズを読んでどのようなことをイメージできるか?そして、イメージを膨らませることができるかが重要です。 そのイメージは、人の心に届き記憶に残るからです。

■ ブランドスローガンの開発事例

タワーレコード株式会社

[ 出典 ] TOEWR RECORD ONLINEより

NO MUSIC,NO LIFE?|ブランドスローガン

“音楽があることで気持ちや生活が豊かになる”という事を、店頭やオンラインをはじめ全活動を通し、体現していくこと、それがタワーレコー ド全スタッフのテーマです。いつも「音楽」自体を応援し、「音楽」を元気にしていくことこそがタワーレコードの社会に対する姿勢・責任であると考えます。是非あなたも、タワーレコードであなた自身の音楽を見つけてください。「NO MUSIC, NO LIFE?」1996年から音楽そのものを応援することを目的に制作し続けている「NO MUSIC, NO LIFE.」ポスター。アーティスト同士の異色のコラボレーションが話題を呼んできたこのポスター企画は、2008年より、アーティストにとっての、音楽(MUSIC)と世の中 (LIFE)の接点について語ってもらうことで、お客様にあらためて音楽に触れてもらうきっかけを提案しようという想いが託されています。

② 株式会資生堂社

[ 出典 ] SHISEIDO GROUP公式サイトより

一瞬も一生も美しく|ブランドスローガン

Our Missionは、資生堂の根幹をなす普遍の存在意義です。コーポレートメッセージは、Our Missionを象徴する言葉であり、「美しく生きたい」という世界中の人々の願いに誠実に応えるために、当社がさらに徹底したお客さま志向の企業をめざすことを広く社会に宣言するメッセージとしてつくられました。今日までの資生堂の歩みは、人が美しく生きるためにさまざまな活動に取り組んできた道のりです。これからも資生堂は、一人ひとりのお客さまに一層満足していただくため、魅力ある商品ときめ細やかなサービスをお届けすることはもちろん、社会に対しても責任を果たしていきます。社会と、お客さまと、そしてすべての人が、「一瞬も一生も美しく」あるように。

③ サントリー株式会社

[ 出典 ] サントリー公式サイトより

水と生きる|ブランドスローガン

2005年から掲げているサントリーグループのコーポレートメッセージ「水と生きる SUNTORY」。これは、コーポレートマークの精神をよりわかりやすく伝え、私たちの思いや活動を広く社会と共有するための言葉です。ウイスキーやビール、ワイン、清涼飲料や健康食品など、お客様に水と自然の恵みをお届けする企業として、地球にとって貴重な水を守り、水を育む環境を守りたい。水があらゆる生き物の渇きを癒すように、社会に潤いを与える企業でありたい。そして水のように柔軟に常に新しいテーマに挑戦していこう。そんな思いを日々新たにする言葉。それが、「水と生きる SUNTORY」です。

④ 株式会社ライオン

[ 出典 ] ライオン公式サイトより

今日を愛する。|ブランドスローガン

LIONは、120余年にわたり人々の暮らしと共に歩んでまいりました。そこで学んだことは、人の一生は、 “今日”という一日一日を積み重ねたものであり、毎日を、前向きに、充実して生きることこそが、幸せの本質だということです。“今日”を大切にすることは、一生を大切にすることです。価値ある未来に向かってめぐりくる“今日”という一日一日を、この瞬間を、いとおしみながら、ていねいに、前向きに生きていくこと、そんな一人ひとりの「今日を愛する。」に役立っていくことが、私たちLIONの使命であると決意し、この想いをコーポレートメッセージに込めました。

⑤ 本田技研工業株式会社

[ 出典 ] ホンダ公式サイトより

The Power of Dreams|ブランドスローガン

私たちHondaは、一人ひとりが抱いている「こんなものがあったら楽しいなあ」「これができたら、多くの人が喜ぶだろうなあ」という夢や想いを大事にして、日々新しい製品の創造や技術にチャレンジしています。夢があるから失敗を恐れず、夢の実現へとチャレンジする勇気と力が湧いてきます。夢は私たちを動かす大きな力。Hondaは「The Power of Dreams」を原動力に、世界に新しい喜びを提案していきます。

■ まとめ

企業がブランドスローガンを掲げる意味と目的、具体的な事例について書いてきましたが、その中で一番大切なことは、企業はブランドスローガンが顧客に与えるインパクトの大切さを理解し、魅力的なブランドスローガンを作らなければならないということです。ブランドスローガンを安易に考え何となく作ってしまうと、効果を期待できないだけではなく、逆にブランドイメージを低下させてしまいます。企業は、ブランドのビジョンや理念を伝えることのできるブランドスローガンをしっかりと考え掲げていくことが重要なのです。

【 おすすめ記事 】 食品会社のブランドステートメントの目的と開発事例
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【 おすすめ記事 】 ブランドステートメントの開発事例(建設業)
https://chibico.co.jp/blog/branding-design/brandstatement-construction-051/

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