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VIビジュアルアイデンティティとは何か効果と成功事例

[ ブランディングデザイン ]

VI(ビジュアル・アイデンティティ)とは何か?効果と成功事例

VI(ビジュアル・アイデンティティ)とは、
企業やブランドの考え方、価値観、個性を、ロゴやカラー、書体、写真などの
視覚表現によって一貫して伝えるための仕組みです。

単に「デザインを統一すること」ではありません。企業がどのような存在であり、何を大切にしているのかというブランドの本質を、言葉だけではなく、見た瞬間に感じ取れる状態へ変換することがVIの役割です。例えば、WEBサイトでは先進的に見えるのに、営業資料では古い印象を与える。採用サイトでは親しみやすいのに、会社案内では堅く見える。このように接点ごとに表現が異なると、顧客が受け取るブランドイメージも不安定になります。VIを整備することで、ロゴ、カラー、書体、写真、レイアウトなどに共通する考え方が生まれ、WEBサイト、名刺、営業資料、広告、商品、店舗など、どの接点でも「そのブランドらしさ」を感じられるようになります。

本記事では、ブランド戦略からVI、WEBサイトまでを一貫して手掛けてきたCHIBICOのブランディングディレクターである筆者が実務経験をもとに、VIの意味、CIとの違い、構成要素、企業にとっての役割や効果、そして良いVIをつくるために重要な考え方を分かりやすく解説します。


■ VI(ビジュアル・アイデンティティ)とは?

VI(ビジュアル・アイデンティティ)とは?

[ 画像引用 ] Toyota Brand公式サイトより

ブランドの「らしさ」を視覚的に定義し伝えること

VIは「Visual Identity」の略です。
簡潔に言えば、ブランドの考え方や個性を、視覚的に識別できる形へ変える仕組みです。

企業には、それぞれ異なる理念や価値観があります。例えば、革新を重視する企業もあれば、信頼性を大切にする企業もあります。親しみやすさを強みにするブランドもあれば、高い専門性や品質を価値とするブランドもあります。しかし、こうした違いは言葉だけで瞬時に伝えることはできません。そこでVIでは、ブランドの思想や個性を象徴するロゴを中心に、カラーやフォント、写真、イラストレーション、グラフィックなどを組み合わせ、ブランドならではの視覚表現をつくります。

 ロゴ・カラー・フォント:ブランドの象徴となる基本的な視覚要素をつくる
 写真・イラスト・グラフィック:ブランド固有の世界観や空気感を表現する
 WEB・広告・空間:さまざまな接点で一貫したブランド体験をつくる
 アイコン・映像・モーション:デジタルを含む幅広い媒体へ表現を展開する

重要なのは、それぞれを単独でデザインすることではありません。すべての視覚要素に共通する「ブランドらしさ」を定義し、一つの考え方のもとで統一して運用することがVIの本質です。こうした一貫した視覚表現が積み重なることで、生活者や顧客はロゴを見なくても「このブランドらしい」と感じられるようになります。VIは見た目を整えるためのデザインではなく、ブランドの思想や価値を視覚によって伝え、記憶に定着させるための仕組みなのです。

詳細記事:CIとVIの違いや目的と成功事例

■ VI(ビジュアル・アイデンティティ)の目的

VI(ビジュアル・アイデンティティ)の目的

VIを導入する目的は、単にデザインを統一することではありません。
企業やブランドの考え方を視覚表現へ変換し、
顧客や社員とのすべての接点で一貫したブランド認識を形成することにあります。
ここでは、VIを整備する主な5つの目的を解説します。

1. 統一された印象による信頼の獲得

VIを導入すると、ブランドの見た目が整い、自然と信頼感のある印象が生まれます。ロゴや色、トーンが揃うことで「きちんとしている」「安心できそう」と感じてもらいやすくなり、ブランドの信頼性を高めます。特に新規顧客との最初の接点では、視覚の一貫性が信頼を左右する大きな要素です。統一されたビジュアルは企業の姿勢をそのまま映し出し、ブランド価値を支える基盤になります。

[ ポイント ]

一貫したデザインが信頼を形成
ブランドの印象を安定化
初見時の信頼獲得につながる

詳細記事:一貫性のあるブランドメッセージの作り方

2. 記憶に残るブランドイメージの形成

VIによって視覚的な特徴が定まると、見るたびに同じ印象が積み重なり、ブランドが記憶に残りやすくなります。顧客は無意識のうちに色や形、フォントからブランドを思い出すようになり、混同されにくくなります。その結果、繰り返しの体験が「そのブランドらしさ」を強め、認知や想起の向上につながります。

[ ポイント ]

視覚的特徴が記憶に残る
繰り返し接触で想起率が上がる
ブランドの識別力を強化

詳細記事:ブランド認知度を高める3つの方法

3. ブランドの価値伝達力を高める

VIは、ブランドが大切にしている価値観や姿勢を視覚的に伝える手段でもあります。理念をデザインに落とし込むことで、顧客は言葉より早くブランドの方向性を感じ取れます。ビジュアルがメッセージと揃っていることで説得力が増し、ブランドへの理解も自然と深まっていきます。

[ ポイント ]

価値観や理念を視覚で伝達
言葉に頼らず理解を促せる
メッセージの信頼性が高まる

4. 社内外の意識を統一する

VIは外に向けた印象づくりだけでなく、社内の足並みをそろえるためにも役立ちます。ガイドラインを共有することで、社員や外部パートナーが同じ基準で制作・発信できるようになり、ブランド体験の質が安定します。組織全体で「ブランドらしさ」を共有できることは、長期的な成長にもつながります。

[ ポイント ]

社内外で共通の理解を育てる
制作物の質をそろえやすい
ブランド運用の効率化

5. 長期的なブランド資産の構築

一貫したVIは、時間をかけてブランドを資産として積み上げる役割を持ちます。ロゴやカラーを継続的に使うことで記憶に残りやすくなり、安心感や愛着として蓄積されていきます。短期的な流行に流されず、継続して運用することで、強く安定したブランドが育ちます。

[ ポイント ]

継続運用で価値を積み上げる
流行に左右されない強さを育てる
信頼を生むブランド資産を形成する

詳細記事:ブランドエクスペリエンスの重要性と成功事例

■ VI(ビジュアル・アイデンティティ)の効果

VI(ビジュアル・アイデンティティ)の効果

VIを継続的に運用することで、ブランドにはどのような変化が生まれるのでしょうか。
ここでは、VIによって期待できる5つの具体的な効果を、
ブランド認知、差別化、ブランド体験などの視点から解説します。

1. ブランドの一貫性を保つこと

ブランドの一貫性を支えるのがVIです。ロゴや色、フォントなどをそろえることで、どの接点でも同じ印象を届けられるようになります。これによって信頼が生まれ、ブランドも明確になります。一方で、統一が取れていないと印象が揺らぎ、信頼を損ねることにもつながります。共通のデザインルールは社内外での理解を深めるきっかけにもなり、長く信頼を育てていく土台になります。

[ ポイント ]

ロゴ・カラー・フォントなどの統一化
信頼性と安心感の確立
社内外でのブランド理解の共有

詳細記事:一貫性のあるブランドメッセージの作り方

2. ブランド認知を高めること

人は視覚情報を素早く記憶します。VIは「ひと目でわかる」状態をつくることで、ブランド認知を強めます。ロゴやカラーが繰り返し目に入ることで自然と記憶に残り、広告・店舗・SNSなどどの場所でも同じブランドとして思い出してもらいやすくなります。統一された視覚表現は、認知から想起へ、そして信頼へとつながるプロセスを支える大切な役割を持っていて、長期的な効果も期待できます。

[ ポイント ]

一目で識別できるデザイン設計
多様な接点での一貫した露出
認知から想起へつながる記憶形成

詳細記事:ブランド認知度を高める3つの方法

3. ブランドの世界観を伝える

ブランドの理念や価値観を視覚化することも、VIの重要な役割です。例えば、誠実さを大切にするなら落ち着いたトーンに、革新性を伝えたいなら大胆なデザインにするなど、世界観を視覚の言語で伝えます。デザインは飾りではなく、ブランドのストーリーを感じ取ってもらうための大事な要素です。世界観に共感する人が増えることで、ブランドの人格が見えてきて、関係性もゆっくり育っていきます。

[ ポイント ]

世界観や価値観をデザインで表現
感情に訴えるトーン設計
ブランドの人格と共感を形成

4. 差別化を図ること

市場の中でブランドを際立たせるのもVIの役割です。独自の色使いや構図、ビジュアルルールを持つことで、他との違いが視覚的に明確になります。その結果、独自の個性が「選ばれる理由」となり、模倣されにくいブランド資産にもなります。デザインの独自性は商品やサービスの価値を引き立てるだけでなく、ブランドの存在意義をわかりやすく示し、価格競争に巻き込まれにくくする効果もあります。

[ ポイント ]

独自性のあるビジュアル構築
ブランドの強みを視覚的に強調
模倣されにくい差別化資産の形成

5. ブランド体験を築くこと

あらゆる顧客接点でブランド体験を整えることも、VIの役割です。WEB、SNS、パッケージなど、どこで触れても同じ世界観を感じられる状態をつくります。この一貫した体験が、信頼や愛着につながります。さらに、デザインを通して価値を感じ取ってもらえることで、体験の質が高まり、長く続く関係を築けます。こうした体験の積み重ねが、ブランドを生活の中に少しずつ根づかせ、人間味や温度を育てていきます。

[ ポイント ]

すべての接点で統一された体験を提供
デザインを通じた感情的な共鳴
体験から信頼・愛着への発展

詳細記事:ブランドエクスペリエンスの重要性と成功事例

■ CHIBICOが考えるVI(ビジュアル・アイデンティティ)開発

デザインの主な構成要素

私たちは、VI(ビジュアル・アイデンティティ)を
「ロゴやカラーを統一するためだけのデザイン」とは考えていません。

企業やブランドには、理念、価値観、事業の強み、企業文化、顧客に提供する価値、これから目指す未来など、さまざまな「目に見えないもの」があります。VIの役割は、それらをロゴ、カラー、書体、写真、グラフィックなどの視覚表現へ変換し、ブランドに触れた人が直感的に「そのブランドらしさ」を感じられる状態をつくることです。だからこそ、CHIBICOのVI開発は、いきなりロゴをデザインすることから始めません。まず、企業や事業の背景を理解し、何を大切にしているのか、どのような価値を提供しているのか、競合と何が違うのか、誰にどのような存在として認識されたいのか、これからどのようなブランドを目指すのか、といった点をブランド戦略として整理します。

BRAND STRATEGY|ブランドの考え方
      ⬇︎
DESIGN CONCEPT|視覚表現の方向性
      ⬇︎
VISUAL IDENTITY |ロゴ・カラー・書体・写真・グラフィック
      ⬇︎
COMMUNICATION |WEB・広告・商品・空間・その他

このように、目に見えないブランドの価値を、具体的なブランド体験へ落とし込んでいきます。また、VIを刷新する場合も、すべてを新しくすることが正解とは限りません。長年使われてきたロゴやブランドカラー、特徴的な形や表現には、顧客からの認知や信頼、社員の愛着など、時間をかけて蓄積されたブランド資産があります。

KEEP |未来にも残すもの
CHANGE|現在に合わせて変えるもの
NEW |これからのブランドに加えるもの

そのため、上記の3つを見極めながら、過去の価値を継承し、未来のブランドへ進化させていくことを大切にしています。さらに、良いVIは「すべてを同じデザインにすること」でもありません。WEBサイト、名刺、会社案内、商品、パッケージ、店舗、SNSなど、それぞれの接点には異なる役割があります。ブランドとしての一貫性を保ちながら、媒体や状況に応じて柔軟に展開できることが重要です。

CONSISTENCY|一貫性
FLEXIBILITY |柔軟性

VIに特に必要なのは、この2つの両立です。

ルールが厳しすぎれば表現が固定化され、自由すぎればブランドらしさが失われます。共通する思想とデザインの原則を持ちながら、多様な表現へ展開できる視覚システムを構築することが、長く機能するVIにつながります。CHIBICOが目指しているのは、単に美しいデザインや印象的なロゴをつくることではありません。ブランドの思想とデザインをつなぎ、どの接点に触れても自然に「このブランドらしい」と感じられる状態をつくること。そして、そのVIが企業や事業の成長とともに使われ続け、時間をかけて認知や信頼というブランド資産へ変わっていくこと。そこまでを見据えて設計することが、私たちが考えるVI(ビジュアル・アイデンティティ)開発です。

■ CHIBICOが手掛けたVI(ビジュアル・アイデンティティ)開発実績

VIは、企業やブランドが持つ理念や価値、個性を視覚的に伝えるための重要な仕組みです。ここでは、CHIBICOが手掛けた実際のプロジェクトから、ブランドの考え方をどのようにVIへ落とし込み、一貫したブランド体験へつなげたのかをご紹介します。

JAPANITUREのVI(ビジュアル・アイデンティティ)開発実績

[ JAPANITURE|日本の美意識を、世界に伝える家具ブランドとして可視化 ]

日本の家具が持つ技術、美意識、ものづくりの精神を一つのブランド価値に統合し、
海外市場でも伝わるVIとして構築しました。

[ VI開発のポイント ]

日本の美意識を現代的に再解釈
複数メーカーを一つの世界観で統合
海外市場でも機能する視覚体系を構築

JAPANITUREは、日本の家具メーカーが持つ技術や美意識を海外へ発信する共同ブランドです。「JAPAN」と「FURNITURE」を組み合わせた名称と、「日出ずる国の家具」というコンセプトを軸に、日本の伝統と現代的なデザイン、ものづくりの技術を融合した価値を定義しました。VIでは、ブランドシンボル、ロゴタイプ、ガイドラインを開発し、WEBサイト、広告、展示会などへ展開。日本家具の価値を一つの世界観に統合し、海外で直感的に理解できるブランドへ変換しました。

[ 詳細 ] chibico WORKS | JAPANITUREより

MONOCOTOのVI(ビジュアル・アイデンティティ)開発実績

[ MONOCOTO|「モノ」から「コト」へ、事業の新しい価値をブランドとして視覚化 ]

MONOCOTOは、リアルソーシングを特徴とする
ソーシャルマニュファクチュアリングサービスとして開発したブランドです。

[ VI開発のポイント ]

新しい事業モデルの意味を可視化
ネーミングからVIまで一貫して設計
無形のサービス価値を直感的に伝達

MONOCOTOは、リアルソーシング型のソーシャルマニュファクチュアリングサービスとして開発したブランドです。商品だけでなく、その先に生まれる体験や楽しさ、人とのコミュニケーションまでを価値として捉え、「モノからコトへ」という事業思想を明確にしました。戦略、コンセプト、ネーミング、ブランドシンボルを開発し、WEBサイト、サービスガイド、ロゴガイドラインへ展開。何をつくるかだけでなく、その先にどんな価値を生み出すのかをVIで伝えるブランドとして設計しました。

[ 詳細 ] chibico WORKS | MONOCOTOより

ASBO STAY HOTELのVI(ビジュアル・アイデンティティ)開発実績

[ ASBO STAY HOTEL|自然の中で過ごす時間を、ブランド体験として視覚化 ]

ASBO STAY HOTELは、
沖縄県金武町の豊かな自然が残る東海岸に位置するリゾートホテルです。

[ VI開発のポイント ]

滞在体験そのものをブランド化
ロゴ・写真・WEBを同一思想で設計
場所の空気感まで含めて視覚化

ホテルの価値を、施設や設備だけではなく、澄んだ空気、海辺の風景、ゆるやかな時間、天然温泉、地域との触れ合いによって心と身体を解放する「滞在体験」として捉えました。VIでは、その考え方をブランドコンセプト、ブランドロゴ、写真、WEBサイトなどへ一貫して展開しています。プロジェクトの特徴は、単にリゾートホテルらしいデザインにするのではなく、自然や時間といった目に見えない体験価値を、一つのブランド世界として視覚化し、滞在前から滞在後までの体験につなげたことです。

[ 詳細 ] chibico WORKS | ASBO STAY HOTELより

DOME ATHLETE HOUSEのVI(ビジュアル・アイデンティティ)開発実績

[ DOME ATHLETE HOUSE|科学性と専門性を、アスリートを導くブランドとして視覚化 ]

DOME ATHLETE HOUSEは、プロジェクト当時、専門的・科学的な知見をもとに、
日本のトップアスリートを支援するパフォーマンス開発機関としてブランドを構築していました。

[ VI開発のポイント ]

科学性・専門性・力強さを統合
アスリートを次のステージへ導く思想を視覚化
施設からコミュニケーションまで一貫して展開

単なるトレーニング施設ではなく、専門的な知見と環境を通じてアスリートの可能性を引き出し、日本のスポーツ全体を世界トップレベルへ導く存在としてブランドを位置づけました。VIでは、ブランドシンボル、ロゴタイプ、ブランドカラー、ロゴガイドラインを開発し、名刺、サービスガイド、WEBサイト、プロダクトへ展開しています。スポーツらしい力強さに加え、高度な専門性や科学性、アスリートを次のステージへ導く使命まで、一つのVIとして統合したことがこのプロジェクトの特徴です。

[ 詳細 ] chibico WORKS |DOME ATHLETE HOUSEより

■ VI(ビジュアル・アイデンティティ)の成功事例

世界的に強いブランドを見ると、共通しているのは「有名なロゴを持っていること」だけではありません。ロゴ以外の色、書体、写真、プロダクト、店舗、広告、デジタル体験まで含め、一貫したブランドらしさを形成しています。

AppleのVI(ビジュアル・アイデンティティ)成功事例

Apple|ロゴだけに依存しないブランド体験

Appleは、象徴的なリンゴのロゴだけでなく、プロダクト、UI、パッケージ、
WEBサイト、広告、店舗など、さまざまな接点で統一されたブランド体験を構築しています。

[ VIにおける成功ポイント ]

シンプルで一貫したデザイン原則
プロダクトから店舗まで共通する世界観
ロゴ以外にも強いブランド識別要素を持つ
デジタルとリアルのブランド体験を統合

余白を生かしたミニマルなデザイン、製品そのものを際立たせる写真、シンプルなタイポグラフィなど、すべての要素に共通する考え方があります。さらに重要なのは、ブランドらしさがロゴだけに依存していないことです。ロゴが見えなくても、レイアウトや写真、製品の見せ方からAppleらしさを感じられ、あらゆる顧客接点で一貫したブランド体験が形成され、長年にわたり今も世界中で共有され続けています。

[ 出典 ] アップル公式サイトより

Coca-ColaのVI(ビジュアル・アイデンティティ)成功事例

Coca-Cola|長期運用によって視覚資産を蓄積 】

Coca-Colaは、スクリプトロゴ、赤と白のブランドカラー、コンツアーボトルなど、
複数の特徴的なブランド資産を長期間継続して活用しています。

[ VIにおける成功ポイント ]

象徴的なスクリプトロゴ
赤を中心とした強いブランドカラー
独自のコンツアーボトル

特にコンツアーボトルは、ブランド名がなくてもCoca-Colaを想起できるほど特徴的な形状です。重要なのは、VIを頻繁に変えるのではなく、時代に合わせて表現を進化させながら、ブランド固有の資産を継承している点です。2026年には、長年培ってきた赤と白、スクリプトロゴなどのブランド資産を受け継ぎながら、グローバルVIを統合・刷新し、一貫したブランド体験を世界各地で強化しています。

[ 出典 ] コカ・コーラ公式サイトより

AirbnbのVI(ビジュアル・アイデンティティ)成功事例

Airbnb|ブランド思想をシンボルと体験へ統合 】

Airbnbは、宿泊サービスではなく、人と場所をつなぎ、
どこでも居場所を感じられる「Belonging」を提供するブランドとしてVIを構築しています。

[ VIにおける成功ポイント ]

ブランド思想を象徴するシンボル
デジタルサービス全体で一貫した表現
人や体験を中心とした写真表現

シンボル、カラー、写真、WEBサイト、アプリなどを通じて、サービスの思想を一貫したブランド体験へ落とし込んでいることが特徴です。デジタルサービスのように形のない事業では、機能だけで違いを伝えることが難しいため、VIによってブランドの考え方や価値観を視覚化し、あらゆる顧客接点でそのブランドらしさを直感的に感じられる状態をつくることが重要になります。継続して、伝えることも重要です。

[ 出典 ] エアビーエンドビー公式サイトより

FedExのVI(ビジュアル・アイデンティティ)成功事例

FedEx|事業価値をシンプルなVIへ落とし込む

FedExは、シンプルで認識性の高いロゴを中心に、
輸送車両、航空機、ユニフォーム、パッケージなどへ一貫したブランド表現を展開しています。

[ VIにおける成功ポイント ]

高い認識性を持つロゴ
車両や航空機まで含めた一貫した展開
世界中で認識できるブランドシステム

特に「E」と「x」の間に形成される矢印は、スピードや前進といった配送サービスの価値を象徴するデザインとして知られています。物流企業のVIでは、広告だけでなく、街を走る車両や航空機そのものが大きなブランド接点になります。FedExは、ロゴやカラーを事業活動の中へ一貫して展開し、日常の配送体験そのものをブランドコミュニケーションへ変えている好例といえます。世界各地でも築いています。

[ 出典 ] フェデックス公式サイトより

FAQよくある質問

■ VI(ビジュアル・アイデンティティ)開発に関するよくある質問

Q1. VIとCIの違いは何ですか?

CIは、企業の理念や価値観、行動、視覚表現などを通じて、「企業として何者なのか」を一貫して示すための考え方です。

VIは、その中でもロゴ、カラー、書体、写真、グラフィックなど、視覚によって企業やブランドの個性を伝える領域を指します。CIが企業全体のアイデンティティを形成する仕組みだとすれば、VIはその考え方を視覚的に表現する重要な要素の一つです。

Q2. VIとロゴデザインは同じですか?

同じではありません。

ロゴはVIを構成する重要な要素の一つですが、VIにはカラー、書体、写真、グラフィック、レイアウトなども含まれます。ロゴだけではなく、それらを一つの思想で統合した視覚システム全体がVIです。

Q3. VIにはどこまでのデザインが含まれますか?

VIには、ロゴだけでなくさまざまな視覚要素が含まれます。

・ロゴ・ブランドカラー・書体・写真
・グラフィック・レイアウト・アイコン

基本要素として上記のようなものがあります。さらに、それらをWEBサイト、名刺、会社案内、広告、店舗、商品、パッケージなどへ展開することもVI運用の一部です。ブランドや事業によって必要な範囲は異なります。

Q4. VIを変更するタイミングはいつですか?

事業領域が変わった。企業理念やブランド戦略を刷新した。現在のデザインが企業の実態に合わなくなった。媒体ごとの表現がばらばらになった。デジタル環境への対応が難しくなった。といった場合は、VIを見直すタイミングです。

ただし、「古く感じる」という理由だけですべてを変える必要はありません。既存のブランド資産を確認し、残すものと変えるものを整理することが重要です。

Q5. VI開発には必ずロゴ変更が必要ですか?

● 必要ありません。

現在のロゴに高い認知やブランド資産があり、今後の戦略とも整合しているのであれば、ロゴを残したままカラー、書体、写真、グラフィック、WEB表現などを整理することもできます。重要なのは、何を新しくするかではなく、現在のVIのどこに課題があるかを判断することです。

Q6. ブランドガイドラインは必要ですか?

● VIを継続的に運用する場合は必要です。

社内外の多くの人がブランド制作に関わるほど、ロゴやカラーだけでなく、写真、書体、レイアウトなどの基準を共有する必要があります。ガイドラインは表現を制限するためではなく、ブランドらしさを保ちながら適切に展開するための共通ルールです。

Q7. VIの効果はどのように測定しますか?

● VIの目的に応じて指標を設定します。

・ブランド認知・指名検索・WEBサイトでのブランド評価
・顧客調査・問い合わせ内容・ブランド想起
・社員のブランド理解度・制作物の運用効率

上記のような指標があります。VI単独の効果を一つの数字だけで測定することは難しいため、開発目的に応じて複数の指標を確認します。

checklistチェックリスト

■ VIが必要か確認する7つのチェックポイント

現在のブランドについて、次の項目を確認してみてください。

⬜︎ ロゴ、カラー、書体などの表現は統一されていますか?
⬜︎ ブランドの考え方がデザインから伝わりますか?
⬜︎ 競合と並んだとき、自社らしさを感じられますか?
⬜︎ WEBサイトと営業資料で同じブランドに見えますか?
⬜︎ ロゴ以外にもブランドを識別できる要素がありますか?
⬜︎ 社員や外部パートナーが同じ基準で制作できますか?
⬜︎ 5年後、10年後も使えるVIになっていますか?

複数の項目に課題がある場合は、ロゴ単体ではなく、VI全体の見直しを検討する価値があります。

記事のまとめ

■ まとめ

VI(ビジュアル・アイデンティティ)とは、企業やブランドが持つ理念、価値観、個性を、ロゴ、カラー、フォント、写真、グラフィックなどの視覚表現へ変換し、一貫して社会へ伝えるための仕組みです。重要なのは、デザインを単純に統一することではありません。

「自分たちは何者なのか」
「どのような価値を提供しているのか」
「競合と何が違うのか」
「誰から、どのような存在として認識されたいのか」

というブランドの考え方と、実際に人が目にするデザインをつなぐことです。

優れたVIは、ブランドを識別しやすくし、目に見えない価値を伝え、一貫した印象から信頼を生み出します。そして同じ視覚表現を長く使い続けることで、ロゴやカラー、写真、グラフィックそのものが企業固有のブランド資産へ変わっていきます。一方で、企業や事業は常に変化します。

大切なのは、流行に合わせてVIを変え続けることではありません。これまで培ってきたブランド資産の中から残すものを見極めながら、現在の事業とこれから目指す未来に合わせて進化させることです。VIは、企業を美しく見せるための装飾ではありません。ブランドの思想と社会から見える姿をつなぎ、長期的な認知と信頼をつくるための経営資産です。

株式会社チビコ今田佳司ブランディングディレクター

株式会社チビコ
今田 佳司 (ブランディング・ディレクター)
ブランド戦略とコミュニケーションデザインを掛け合わせることで、企業や商品などのブランド価値の向上や競争力強化に貢献。数多くのブランディングを手がける。

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【 VI・ブランドデザインについてご相談ください 】

VI開発は「ロゴを変える」「デザインを新しくする」と決まってから相談する必要はありません。
CHIBICOでは、ブランドや事業の背景を伺いながら、ブランド戦略、ブランドコンセプト、
ブランドガイドライン、WEBサイトなど、必要な領域を整理してご提案しています。

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