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CIコーポレートアイデンティティ意味と目的

[ ブランディングデザイン ]

CI(コーポレートアイデンティティ)の意味や目的と開発とは

CI(コーポレート・アイデンティティ)という言葉を聞いたことがある。もしくは何となく知っているという方は多いのではないでしょうか。しかし、その役割や目的を本当に理解している人は少ないはずです。CI(コーポレート・アイデンティティ)は、企業理念やビジョンを構築し特性や独自性を体系だてて整理し提示したものです。それらを統一したイメージやデザイン、メッセージとして発信することで社会と共有しブランドの価値を高めていくことなのです。


■ CI(コーポレート・アイデンティティ)の意味とは何か?

CIとはロゴデザインのことではない

CI(コーポレート・アイデンティティ)とはロゴデザインのことではない

CI(コーポレート・アイデンティティ)は、企業や商品・サービスなどが、自己の存在を認識させ、社会的な信頼性を確立し、視覚的にアピールするためのイメージ戦略です。企業理念、アイデンティティを明確にし、ロゴ、ビジュアル、カラーなどの要素を統一し一貫性のあるデザインで表現することで、消費者の印象を形成し、企業のブランドイメージを醸成することができます。CI(コーポレート・アイデンティティ)は、企業や団体のブランド価値を高め、その結果、顧客や社会からの信頼を得ることにつながります。

シンボルやロゴデザインは企業理念を視覚化したもの

図:企業における理念体系

シンボルマークマークやロゴデザインは流行や時代の気分、あるいはただ単に新しさを追求して作られるものではありません。あくまでも企業の掲げる理念や特性を視覚化したものであり、時の変化に左右されることのない普遍性、また競合企業と明確に差別化するための強い独自性を持っていることが重要です。新しいシンボルやロゴデザインは企業を象徴するものとして広く社会に浸透するようあらゆる形で展開され、その後もPRや様々なプロモーション活動の核として企業と社会をつなぐ重要な役割を果たします。またシンボルマークやロゴデザインは知的財産として商標登録され企業の資産として厳しく管理されます。

日本で初めてのCI(コーポレート・アイデンティティ)導入とは

日本における本格的な CI(コーポレート・アイデンティティ) は、1975年のマツダ(東洋工業)による導入が最初であり、中西元男氏が率いるPAOS が 5年の年月をかけ開発を行ったものです。シンボルを兼ねるロゴのデザインはレイ・吉村氏が担当。1980年代になるとバブル経済の影響を受け「CI ブーム」が起り、一般にも広く知られるようになり1990年代にかけて様々な企業が導入しました。その後は 2000年頃を境に登場した新しい「 ブランディング 」という戦略概念がその役割を引き継ぐ形で現在に至っています。

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[ 引用 ] PAOS公式サイトより

■ CI(コーポレート・アイデンティティ)を導入する目的

ではなぜCI(コーポレート・アイデンティティ)を導入するかというと、先に挙げたように「アイデンティティを保ち、一般への認識度を高めるため」です。知名度を高めたいのなら、質の良いCI(コーポレート・アイデンティティ)を導入することが効果的です。そして、社員の意識を高めるためにも一役買います。「一つ旗のもと」という言葉があるように、一致団結を促すためのものでもあります。戦国武将はそういった効果を知っていたため、家紋を旗に入れて掲げていました。戦場で仲間を識別するためと言う意味もあるのですが、それも「アイデンティティを保ち、一致団結するため」です。街中で細い青の横縞シャツを着た人を見たら、「あ、佐川急便だ」と思いませんか。それを着ている人も、所属が一目で判る自分が何かマズい事をすれば、会社の顔に泥を塗ってしまう事を自覚しています。だからマナーを良くしようと心がける。そういう効果があるのです。直接的な営業利益には直結しないかも知れませんが、認知度と社員の意識が高まれば、結果的に利益も上がっていくはずです。

3つのCI(コーポレート・アイデンティティ)の役割と目的

3つのCIコーポレートアイデンティティの役割と目的

⚫︎ 認知の向上

CI(コーポレート・アイデンティティ)は、企業の認知度を高めることができます。企業のCI(コーポレート・アイデンティティ)がしっかりしていると、消費者は企業の存在をより認識しやすくなります。

⚫︎ アイデンティティの確立

CI(コーポレート・アイデンティティ)は、企業がどのような存在であるかを示すためのものです。企業のCI(コーポレート・アイデンティティ)が一貫していると、消費者は企業に対して一定のイメージを持ちやすくなります。

⚫︎ 組織の統制

CI(コーポレート・アイデンティティ)は、組織の中でも特に重要な統制の役割を担います。組織全体が共通のCI(コーポレート・アイデンティティ)に基づいて行動することで、組織の一体感や統制が生まれます。

■ CI(コーポレート・アイデンティティ)のデザイン開発項目

CI(コーポレート・アイデンティティ)の開発の要素

CI(コーポレート・アイデンティティ)と聞くと「シンボルマーク」「ロゴデザイン」などをまず思い浮かべる方が多いと思いますが、CI(コーポレート・アイデンティティ)に含まれる要素は幅広く定義には差があります。およそ次のようなものがCI(コーポレート・アイデンティティ)を構成するデザイン・システムの要素とされています。

[ ロゴマーク ]

ロゴデザイン

ロゴマークとは、企業や商品、サービスなどの識別や認知を図るために用いられる、図形や文字などのシンボルマークのことを指します。ロゴマークはCI(コーポレート・アイデンティティ)の重要な要素であり、視覚的な印象やイメージを強く左右します。ロゴマークはデザインや色使い、フォントなどの要素が組み合わさってできており、ブランドイメージを反映したデザインになっています。また、ロゴマークは単体でも成立するだけでなく、タグラインやアイコンと組み合わせて用いられることもあります。

[カラーパレット]

カラーパレット

カラーパレットは、ブランドの色の統一を図るために用いられるCI(コーポレート・アイデンティティ)の重要な要素です。選ばれた色は、ブランドの個性や価値観を表現するだけでなく、顧客の心理的反応を引き起こすことができます。例えば、青色は安定感や信頼性をイメージさせ、赤色は情熱やエネルギーをイメージさせます。カラーパレットを適切に設計することで、ブランドの知名度やロイヤルティを高めることができます。また、カラーパレットは、ロゴデザインや商品デザインにも活用され、統一感を生み出すことができます。

[フォント]

フォント

フォントはCI(コーポレート・アイデンティティ)の重要な要素の一つで、ブランドのイメージを表現するために使用されます。ブランドのトーンやスタイルに合わせて、フォントの種類やサイズ、色などを設定し、ブランドイメージを強化することができます。たとえば、シンプルでモダンなブランドでは、シンプルでクリーンなフォントを使用することが一般的です。一方、伝統的なブランドでは、古風で装飾的なフォントを使用することがあります。また、ブランドによっては、オリジナルのフォントを作成して、独自性を強調することもあります。

[写真イメージ]

写真やイラスト

CI(コーポレート・アイデンティティ)において写真イメージは、企業や商品のアピールポイントを強調するために用いられます。写真イメージは、目に見える形で製品やサービスの特徴や魅力を表現することができ、消費者の共感を生み出し、ブランド認知度の向上につながります。写真イメージは、企業や商品の特性に合わせた撮影や編集が必要であり、適切な写真を選ぶことでブランドイメージをより強化することができます。また、SNSやWebサイト等での使用にも適しており、視覚的に印象に残るデザインを実現することができます。

以上のようなデザイン開発項目を通じて、企業のコーポレート・アイデンティティを一貫したものとして構築し、その認知度やブランド価値を高めることができます。

ベーシックデザイン開発

左図:シンボル+ロゴタイプデザイン  右図:ブランドカラー+サブカラー

  • ネーミング開発(社名やブランド名 : 競合企業・競合ブランドと明確に差別化するための名称)
  • 企業理念開発(ビジョン・ミッション・バリューなど)
  • シンボルマーク(視覚的コミュニケーションの基本。マーク、シンボル、ロゴタイプ)
  • 正式社名ロゴタイプ(正式和文社名と正式英文社名のロゴタイプ)
  • 指定書体(広告やマニュアルなどで使用する書体の規定)
  • ブランドカラー(企業を象徴するイメージカラー)
  • ブランドステートメント(企業の理念や思想の言葉)
  • サブグラフィック・エレメント(コーポレート・シンボルを補完する図形)
  • トレードキャラクター(企業イメージを補強するためのキャラクター)
  • ロゴガイドライン(ロゴに関する使用規定)

ベーシックデザイン開発とは、企業や団体のイメージを表現するために必要なデザイン要素を整備し、ブランド戦略に沿った一貫性のあるデザインを作り上げることです。ロゴマーク、カラーパレット、フォント、写真イメージなどを統合的に考慮し、ブランドの特徴や魅力を表現するツールを開発します。一度作成されたベーシックデザインは、CI(コーポレート・アイデンティティ)の基盤となり、企業のコミュニケーション活動全体にわたって統一感を持たせることができます。

アプリケーションデザイン開発

左図:名刺・封筒デザイン  右図:レター・会社案内デザイン

  • 製品(製品デザイン・ネーミング・ロゴデザイン)
  • 広告・広報(会社案内・プレスリリース・商品カタログ・ノベルティなど)
  • パッケージ(製品を保護するパッケージ)
  • サイン(パネル・広告看板・標識・案内表示など)
  • 環境・店舗(オフィス・工場など施設の内外観のイメージ)
  • 輸送用機器(営業車両・輸送車両・船舶・航空機など)
  • ウェブサイト(コーポレートサイトブランドサイト採用サイトなど)
  • ユニフォーム(服・帽子・腕章・名札・ワッペンなど)

これら一連の開発項目は CI(コーポレート・アイデンティティ)マニュアルとしてCI(コーポレート・アイデンティティ)をガイドライン化し使用方法を厳しく管理していきます。プロモーション等でマークやロゴを使用する場合には CI(コーポレート・アイデンティティ) マニュアルで定めた規定に従い配置や大きさ色等を忠実に再現することが求められます。その理由は、広告等のように時代や流行とともに移り変わる一過性のデザインに対する反応を集めることが目的ではなく、掲げる理念やビジョンを効率良く認知・浸透させ、最終的に企業の共感や信頼が育つようにすることを目的としているためです。また長い年月の中でイメージが風化したり、複雑化することなく常に新鮮さを保ち、企業の存在を確実に顧客をはじめとする社会に訴求し続ける必要があるからです。

■ CI(コーポレート・アイデンティティ)の開発プロセス

CI(コーポレート・アイデンティティ)の開発プロセス

1. 現状の調査分析

  • 既存のCI(コーポレート・アイデンティティ)理解(デザインシステム)
  • 会社の歴史や業容の変化(ブランドストーリー)
  • 社風や従業員が抱く会社のイメージ
  • 既存ツールのラインナップと開発時期と評価
  • 過去に行ったリニューアルの経緯と内容の確認
  • ツール使用者の声(社員調査)
  • 価格と使用量
  • 他社ツールとの比較検討

調査では人事や広報といった経営部門の担当者がプロジェクトメンバーに入ることも重要です。より詳しい情報や意見を共有しながら具体的に何が必要で何をすべきかを明確にしていきます。

2. デザイン開発

  • イメージやトーン&マナーの設定
  • デザインのコンセプトや方向性の確認
  • ラインナップの整理とラインナップ
  • 数量やコストの確認と調整
  • 印刷会社などの制作会社の選定

伝えたいイメージについては、例えば「親しみ・対応力」といったキーワードや方向性、写真などのビジュアルを使ったイメージボードからアプローチします。デザインについては、まずラインナップを整理し必要なアイテムをリスト化します。そして、ブランドカラーや使用書体を選定し、個々のステーショナリーや会社案内などに展開していきます。

■ まとめ

CI(コーポレート・アイデンティティ)とはシンボルマークやロゴデザイン、キャッチコピー、アプリケーションデザインのことだけではなく、企業が発信するもの全てがコーポレートアイデンティティになり得ます。全てのアウトプットにおいて企業イメージを統一し発信すればブランディングの強固な基盤となり、ユーザーにとってもどんな企業なのかを理解しやすくなります。「コーポレートアイデンティティをあまり意識したことが無かった」という場合は、自社が発信している1つ1つの成果物に対して、企業イメージと乖離していないかを確認してみることも必要なのです。

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