
[ ブランディングデザイン ]
CI(コーポレート・アイデンティティ)の意味や目的と開発とは
CI(コーポレート・アイデンティティ)は、企業の「顔」と言える存在です。単なるロゴやデザインではなく、その企業が大切にしている価値観や姿勢を伝えるための重要な仕組みです。理念や行動指針といった企業の内側にある考えを、視覚的なデザインと合わせて一貫して発信することで、顧客や取引先、従業員との信頼が積み上がっていきます。競争の激しい市場では、どう差別化するかが常に問われます。その中で、しっかり開発されたCIは企業の確かな強みになり、ブランド認知の向上や継続的な成長にもつながります。本記事では、株式会社チビコでブランディングディレクターをしている筆者が、CI(コーポレート・アイデンティティ)の基本的な意味や目的、そして実際の開発ステップまでを詳しく解説していきます。
CONTENTS | 目次
- ■ CI(コーポレート・アイデンティティ)とは
- ■ CI(コーポレート・アイデンティティ)を構成する3つの要素
- ■ CI(コーポレート・アイデンティティ)の目的
- ■ CI(コーポレート・アイデンティティ)が何故必要なのか?
- ■ CI(コーポレート・アイデンティティ)のメリット
- ■ CI(コーポレート・アイデンティティ)開発のプロセス
- ■ CI(コーポレート・アイデンティティ)の基本デザイン開発
- ■ CI(コーポレート・アイデンティティ)の各種アプリケーションデザイン開発
- ■ CI(コーポレート・アイデンティティ)の成功事例
- ■ CI(コーポレート・アイデンティティ)の弊社開発実績
- ■ CI(コーポレート・アイデンティティ)に関するよくある質問
- ■ CI(コーポレート・アイデンティティ)開発のためのチェックリスト
- ■ まとめ
- ■ おすすめ関連記事
■ CI(コーポレート・アイデンティティ)とは

CI(コーポレート・アイデンティティ)とは、企業が「どんな存在を目指すのか」「どんな価値を社会に届けたいのか」を明確にし、一貫して伝えていくための考え方です。単なるロゴやデザインではなく、理念(Philosophy)・行動(Behavior)・視覚表現(Visual)の3つで成り立っています。理念では企業の想いや使命を整理し、行動ではそれを日々の取り組みや社内文化に落とし込み、視覚表現ではロゴデザインやブランドカラーなどを通じて社会に伝えていきます。これらがそろっていることで、企業の姿勢がより伝わりやすくなり、信頼や共感にもつながります。CI(コーポレート・アイデンティティ)は、企業の「見た目」を整えるだけでなく、「あり方」を共有するための重要な土台です。
■ CI(コーポレート・アイデンティティ)を構成する3つの要素

1. MI(Mission Identity) = ブランドの心
MIは「なぜこの企業が存在するのか」を示す、ブランドの心にあたる部分です。どんな想いで社会と向き合い、どんな価値を届けようとしているのか。その根本的な使命を明確にすることで、ブランドの軸が見えてきます。単なるスローガンではなく、社員一人ひとりが共感し、行動の判断基準にもなる“信念”です。時代が変わっても揺らがないこの「心」があることで、ブランドは長く支持され続けます。企業が自分たちらしさを保ちながら歩んでいくための大切な指針であり、その想いが企業の存在価値を静かに支えています。
2. BI(Behavior Identity) = ブランドの行動
BIは、ブランドの心(MI)を日々の行動としてどう表すかを定める要素です。お客様への向き合い方、商品やサービスの届け方、社会との関わり方など、日常のひとつひとつの行動がブランドの人格をつくります。理念を言葉にするだけでなく、行動で示していくことが信頼につながります。BIはそのための行動指針であり、企業文化を育てる基盤です。小さな実践の積み重ねがブランドらしさを育て、日々の行動に「その企業らしさ」が感じられることで、自然とブランドの魅力が伝わっていきます。
3. VI(Visual Identity) = ブランドの見た目
VIは、ブランドの世界観を「見た目」で伝えるための仕組みです。ロゴ、カラー、フォント、写真やデザインのトーンなどを統一し、どの接点でも同じブランドだと認識できるようにします。こうした統一感は記憶に残りやすく、信頼感にもつながります。単に美しいデザインだけではなく、MIやBIで示した想いを視覚的に表現する「ブランドの顔」として機能するのがVIです。一貫した表現は、言葉以上にブランドの姿勢や価値観を伝える力を持っています。その積み重ねが、ブランドの確かな個性を形づくっていきます。
➤ 詳細記事:VI(ビジュアル・アイデンティティ)とは何か?
■ CI(コーポレート・アイデンティティ)の目的

【 企業の存在意義を明確化すること 】
CIのもっとも大きな役割は、企業が「なぜ存在するのか」をはっきりさせることです。製品やサービスを提供するだけでなく、社会にどんな価値を届けようとしているのかを定義します。存在意義が明確であれば、社員の判断が揃いやすく、顧客や社会からの共感も得やすくなります。結果として、企業は単なる「商品提供者」ではなく「価値を生み出す存在」として認識され、長く続くブランド基盤につながります。
【 理念・ビジョン・価値観を統一すること 】
企業活動の中心となる理念やビジョン、価値観を組織全体で共有し、揃えていくことはCIの核となる部分です。社員一人ひとりが同じ方向を向き、同じ基準で判断できるようになります。たとえば「顧客第一主義」を掲げるなら、営業・開発・サポートなど、どの部署の行動もその考え方に沿っている必要があります。これにより、組織としてのブレがなくなり、顧客や市場に対して一貫した印象を届けられます。
【 社内外への一貫したメッセージを発信すること 】
CIは、顧客・取引先・株主・社員といったあらゆるステークホルダーに向けて、発信するメッセージを揃えるための土台になります。理念やビジョンを軸にしたコミュニケーションができれば、広告、採用、広報などすべての活動に一貫性が出てきます。この一貫性が、企業への信頼を高める大きな要素になります。逆にメッセージが散らばっていると、企業イメージがぼやけ、ブランド価値を損なうリスクが生まれます。
【 ブランドの差別化と独自性を強化すること 】
競争が激しい市場で選ばれるためには、明確な差別化が欠かせません。CIは「自社ならではの価値は何か」「他社とどう違うのか」を明確にし、ブランドの独自性を強めます。これにより、顧客は「なぜこの企業を選ぶのか」を理解しやすくなります。また、VI(ビジュアル・アイデンティティ)と連動させることで、理念をデザインや顧客体験に反映でき、より強い印象を築くことができます。
【 経営戦略とズレなく連動させること 】
CIは経営戦略とも深く結びついています。理念やビジョンを定めるだけでは十分ではなく、事業戦略・マーケティング戦略・人材戦略などと整合させる必要があります。たとえば「環境に配慮した社会を目指す」と掲げるなら、製品設計から調達、販売まで一貫して環境配慮型であることが求められます。こうした連動によって、企業活動全体に一本筋が通り、ブランドの信頼性も高まります。
■ CI(コーポレート・アイデンティティ)が何故必要なのか?

【 企業の存在意義を明確にするため 】
CIは「私たちは何者か」「なぜ存在するのか」を言語化し、企業の根っこをつくる役割を持ちます。存在意義が整理されていれば、日々の判断や行動に一貫性が生まれ、企業としてのブレが減ります。社会からも「この企業は何を大切にしているのか」が理解されやすく、信頼にもつながります。その理念は、社員一人ひとりの行動や意思決定を支える軸となり、企業文化やブランドの土台をゆっくり育てていきます。
[ ポイント ]
● 企業の理念や目的が共有される
● 経営方針や判断軸がぶれにくくなる
● 社会に対して存在理由を伝えやすくなる
【 経営判断や行動の基準をつくるため 】
CIは、経営や日常業務で判断を行う際の“ものさし”として機能します。理念がはっきりしていれば、どんな状況でも社員が自分で「何を選ぶべきか」を判断しやすくなります。トップダウンの指示に偏らず、全員が共通の価値観を持つことで、組織が自律的に動き、一貫性を保ちながら成長していけます。こうした積み重ねが、企業の信頼や文化を自然に育てていく力になり、確かな支えにもなります。
[ ポイント ]
● 判断基準が明文化され迷いが減る
● 一貫したブランド体験を提供しやすくなる
● 組織全体のスピードと質が向上する
【 社員の意識と価値観を統一するため 】
CIは、社員が同じ価値観を持ち、同じ方向に進むための“共有言語”のような役割を果たします。理念を共通の軸として持てれば、組織の方向性が揃い、チームの一体感も高まります。また、個々の行動が企業の想いと結びつくことで、仕事への誇りややりがいが生まれやすく、前向きな企業文化が育ちます。その共通意識が、企業を内側から強く支える力になり、長く続く土台にもなっていきます。
[ ポイント ]
● 社員が理念に共感しやすくなる
● チームワークと一体感が強まる
● 自然と組織文化が形成されていく
➤ 詳細記事:インナーブランディングとは?その目的と進め方と成功事例
【 社会や顧客に一貫した印象を与えるため 】
CIがあることで、企業がどんなメッセージを伝えたいのか、どのように見られたいのかが揃います。言葉や行動、デザインがバラバラでは信頼を得にくいため、一貫した印象を届けることが大切です。明確なCIがあれば、どの接点でも「この企業らしい」と感じてもらえる体験を生み出すことができ、ブランドへの共感や長期的な信頼につながり、安定した評価にも結びついていきます。
[ ポイント ]
● ブランドイメージの一貫性を保ちやすい
● 顧客からの信頼と共感が高まる
● 社会的な評価や認知が安定する
➤ 詳細記事:ブランドイメージを高めるデザインの重要性と一貫性
【 ブランド価値を継続的に高めるため 】
CIは、短期的なブランディング施策ではなく、長期的に企業価値を積み上げるための基盤です。理念と行動が結びつき、時間をかけて信頼が蓄積されることで、その企業ならではのブランドが育ちます。変化の大きい時代でも、CIがあれば企業は揺らぎにくい軸を持ちながら、柔軟に進化していくことができます。こうした積み重ねが、企業の存在価値を社会に深く根づかせる力になります。
[ ポイント ]
● 長期的なブランド資産を形成できる
● 顧客との関係を深めやすくなる
● 信頼が企業価値に転化していく
■ CI(コーポレート・アイデンティティ)のメリット

【 一貫したブランドイメージを構築できる 】
CIを導入する大きなメリットは、ロゴ・カラー・フォント・デザイン・メッセージといった要素を統一し、社内外に一貫したブランドイメージを広げられる点です。顧客や社会にとって「その企業らしさ」が伝わりやすくなり、他社との差別化や独自の存在感にもつながります。統一されたイメージは、信頼や安心感を感じてもらう基盤にもなります。そして企業の発信力を着実に高めていきます。
【 社内の意識統一・モチベーション向上 】
CIは、経営理念や企業の存在意義をわかりやすく共有する役割があります。社員一人ひとりが「自分たちは何のために存在し、どの方向を目指すのか」を理解できることで、組織全体の意識が揃っていきます。その結果、目標に向けた行動が取りやすくなり、仕事への誇りやモチベーションも高まりやすくなります。企業文化の醸成やチームの結束力にもつながり、組織の成長を内側から支える力になります。
➤ 詳細記事:インナーブランディングとは?その目的と進め方と成功事例
【 顧客や社会からの信頼を獲得しやすい 】
統一されたブランドイメージと明確なメッセージは、顧客や社会から「信頼できる企業」という印象を持ってもらいやすくします。発信内容にブレがないことは誠実さや安定感を感じさせ、長期的な関係づくりにも役立ちます。また、CSRやサステナビリティなどの取り組みも一体的に表現しやすくなるため、社会的評価を高めるきっかけにもなります。こうした積み重ねが、企業の持続的な成長を後押ししていきます。
【 採用やパートナーシップにも有利に働く 】
明確で一貫したCIは、企業の魅力を外部に伝える強い武器になります。就職希望者にとっては「価値観が合う会社」として映りやすく、優秀な人材を惹きつける力になります。同時に、取引先やパートナーに対しても信頼性や将来性を示しやすくなり、協業のチャンスを広げてくれます。結果として、採用力とビジネス展開の両面が強化され、企業の未来をともにつくる仲間を集めやすくなります。
【 長期的なブランド資産の形成につながる 】
CIは短期的な効果だけでなく、長い時間をかけて企業価値を蓄積するブランド資産になります。統一された表現やメッセージを継続することで、ブランドが社会に浸透し、経済的価値を持つ無形資産として機能していきます。これは企業の持続的な成長を支える大きな力となり、変化の激しい市場でも揺らぎにくい競争優位性を築くことにつながります。積み重ねるほどに、企業の信頼と存在感が深まっていきます。
■ CI(コーポレート・アイデンティティ)開発のプロセス

【 現状の調査・分析 】
CI(コーポレート・アイデンティティ)開発の第一歩は、企業の現状を丁寧に把握することです。強み・弱み・ビジョン・文化を分析し、CI戦略の土台をつくります。競合のCIやブランド特性を調査することで、自社の立ち位置を把握しやすくなります。さらに、ターゲット顧客のニーズや価値観を読み解き、どんな価値を提供すべきかの方向性を導き出します。
● 企業内部の現状把握
・企業理念の浸透度(社員アンケート、ヒアリング)
・社内コミュニケーションの現状
・既存のCI(ロゴ、カラー、フォント、トーン&マナー)評価
● 企業外部の現状把握
・ターゲット顧客のニーズ・価値観
・顧客満足度やブランドロイヤルティ
・メディア・SNS上での言及や評判
● ブランドギャップ分析
・理想のブランド像と現状のズレ
・社内外の認識ギャップの可視化
・コミュニケーションの一貫性チェック(資料・広告・WEBなど)
【 ブランド理念の言語化 】
調査で得た情報をもとに、CIの中心となるブランドコンセプトをまとめていきます。これは企業が提供する価値や社会的な役割を明確にし、理念や方向性を具体的な言葉で示す工程です。ビジョンとつながったコンセプトがあることで、CI全体に一貫性が生まれ、社員や顧客にも伝わりやすくなります。その明確な軸が、ブランドの成長を安定して進める支えになります。
● 経営層へのインタビュー
・なぜこの事業を行っているのか
・社会にどんな価値を届けたいのか
・未来に向けてどんな企業像を描いているのか
● ステークホルダーインタビュー
・主要顧客 → 自社にどんな価値を感じ、なぜ選んでいるのか
・パートナー → 協業で感じる強みや期待
・現場社員 → 誇りややりがいを感じるポイント
【 デザイン開発 】
ブランドコンセプトを視覚的に表現するため、ロゴやブランドカラー、フォントを設計します。デザイン要素は一貫性が重要で、ガイドラインを整備しながら統一します。WEBサイトや名刺、会社案内、広告など、あらゆる接点で同じ世界観を感じられるようにし、企業イメージを視覚的に強く伝えていきます。統一されたデザインは、ブランドの信頼性や世界観を深く届ける手段になります。
● ロゴ・カラー・フォントなどのデザイン作成
・ロゴ:認知性と独自性のバランス
・カラー:ブランドの性格や価値観に合わせて選定
・フォント:ブランドトーンに合うタイポグラフィ
➤ 詳細ページ:ブランディングデザインとは?目的や重要性を成功事例で解説
● トーン&マナーガイドの整備
・言葉遣い・文章トーン:ブランドの人格を示す言語スタイル
・写真・ビジュアル:世界観を統一的に伝える表現
・空間デザイン:店舗やオフィスにもVIを反映
【 コミュニケーション開発 】
CIを効果的に機能させるには、社内外での一貫したコミュニケーションが欠かせません。理念やブランドコンセプトを社員に深く理解してもらう研修やイベントを行い、共感を育てていきます。対外的には、メディアや各種発信体制を整備し、ブランドメッセージを適切に伝える環境を整えます。継続的に共有と発信を行うことで、企業の信頼性が高まり、CIが社会に根づいていきます。
● 広告・WEB・営業資料への反映
・広告:マス・デジタルともにビジュアル/コピー/トーンを統一
・WEBサイト:理念発信の中心としてメッセージと世界観を反映
● 社内資料・営業資料
・プレゼン資料、パンフレット、提案書をブランドトーンに整え、一貫したストーリー性を持たせる
● 顧客接点全体の統一
・店舗・オフィス:世界観を体感できる空間設計
・展示会・イベント:資料やスタッフの言葉遣いまで統一
・商品パッケージ:理念を感じられるデザインへ
・SNS:一貫したブランド人格で発信
■ CI(コーポレート・アイデンティティ)の基本デザイン開発

【 ネーミング開発 】
ネーミングは、ブランドの第一印象を決めるとても重要な要素です。そこには企業が大切にしている考え方や価値観、そして業界での独自性が反映されます。良いネーミングは覚えやすく、親しみやすく、発音しやすいことが基本です。また、海外展開を視野に入れる場合は、地域の文化や言葉の特徴にも配慮する必要があります。ブランドの未来像まで見据えて開発することで、長く愛される名前につながります。
【 企業理念開発 】
企業理念とは、その会社が「なぜ存在し、何を大切にし、どんな未来を目指すのか」を言葉にしたものです。これは社内外に共通の指針を示す役割を持ちます。明確な理念があれば、社員は同じ方向に進みやすくなり、お客様にも企業の想いが伝わりやすくなります。企業理念は独自の文化を育て、組織がひとつの軸を持って成長していくための土台です。まさに企業の「心」を形にした重要な要素です。
【 ロゴデザイン開発 】
ロゴデザインは、企業を象徴する大切な視覚的シンボルです。そこには企業が大切にしている想いや、未来に向けた姿勢が込められます。優れたロゴはシンプルでありながら、企業らしさがしっかり伝わり、自然と印象に残るデザインを持ちます。また、名刺・封筒・WEBサイトなど、どこで使っても魅力的に見えるよう形や色を丁寧に検討します。時代が変わっても長く使える普遍性を備えていることも重要です。
➤ 詳細記事:ブランドロゴとシンボルデザイン開発の7つのポイント
【 正式社名ロゴタイプデザイン開発 】
正式社名ロゴタイプは、企業名を読みやすく、魅力的に見せるためのオリジナルの文字デザインです。企業のイメージを統一しながら、他社とは違う個性を表現します。読みやすさや親しみやすさを保ちつつ、その企業ならではの雰囲気を感じられる形が求められます。また、長期的に使うことを前提に、時代に左右されにくい普遍性や信頼感も大切です。ロゴタイプそのものが企業の姿勢を静かに語る存在になります。
【 指定書体の選定 】
指定書体は、企業が発信する文章やメッセージに統一感を持たせるためのフォントです。文字の形や雰囲気が企業イメージに合っていることで、どの言葉にも企業らしさが自然と宿ります。社内資料から広告まで幅広く使われるため、読みやすさやデジタルでの見え方も考慮しながら選定します。小さな要素に見えますが、ブランド全体の印象を左右する大切なデザイン要素です。
【 ブランドカラーの選定 】
ブランドカラーは、企業の個性や想いを色によって表現する重要な要素です。色には印象を左右する大きな力があり、伝えたい価値に合う色を慎重に選びます。たとえば青は信頼感、赤は情熱といったイメージを想起させます。選ばれた色はロゴや店舗、広告など様々な場面で共通して使われ、この統一性がブランドを自然と思い出してもらうきっかけになります。長く愛される印象をつくるための基盤となります。
➤ 詳細記事:ブランドカラーとは?設定方法とロゴの配色について
【 ブランドステートメント開発 】
ブランドステートメントは、「何を大切にし、どんな価値を届けたいのか」を明確に伝えるメッセージです。ブランドならではの特徴や使命を分かりやすい言葉でまとめ、お客様にどのような存在でありたいのかを示します。このメッセージは広告や企業活動の多くで使われ、一貫した表現につながります。ブランドの想いを言葉にすることで、共感や信頼を育て、長く続く関係づくりを支える軸になります。
【 ロゴガイドライン開発 】
ロゴガイドラインは、ブランドロゴを正しく、美しく使うためのルールをまとめたものです。ロゴの大きさ、余白、配置、色、背景との組み合わせなどを明確にし、どの場面でも一貫した見え方を保てるようにします。これにより、不適切な使用を防ぎ、ブランドの価値を守ることができます。また、国内外の多様な媒体でも正確に再現できるよう、運用ルールを整えておくことが重要です。
■ CI(コーポレート・アイデンティティ)の各種アプリケーションデザイン開発

【 ステーショナリーデザイン:名刺・封筒・レターヘッドなど 】
ステーショナリーデザインは、名刺や封筒といった基本ツールに企業らしさを一貫して表現し、信頼性とブランドの魅力を自然に伝えるためのものです。ロゴやブランドカラーを統一して使うことで、お客様との最初の接点で良い印象を残し、企業の存在感を高める効果があります。細かな部分にも配慮したデザインが、会社の丁寧さや専門性を感じさせ、愛されるブランドづくりにつながっていきます。
【 サインデザイン計画:パネル・広告看板・標識・案内表示など 】
サインデザイン計画は、案内板や看板、標識などに統一感を持たせ、誰にとっても見やすく分かりやすいデザインに整える取り組みです。ブランドカラーやロゴを適切に取り入れることで、建物や施設全体に一貫した雰囲気をつくり出せます。案内表示から広告看板まで、配慮の行き届いたデザインを整えることで、お客様からの信頼が深まり、企業への印象をより良いものにします。
【 各種印刷物デザイン:会社案内・プレスリリース・商品カタログなど 】
印刷物デザインは、会社案内やプレスリリース、商品カタログなどを通して企業の魅力を伝える役割を担います。企業らしさを一貫して表しながら、読む人に必要な情報が分かりやすく届くことが大切です。企業の想いや商品の特徴を丁寧に表現することで、ブランドの価値が高まり、お客様に選ばれ続ける関係づくりにもつながります。その積み重ねが信頼をさらに深めていきます。
【 WEBサイトデザイン:コーポレートサイト・ブランドサイト・採用サイトなど 】
WEBサイトは、インターネット上での企業の「顔」として、初めての印象を決める大切な存在です。企業の未来像やメッセージを統一感あるデザインで表現し、誰でも使いやすい構成にすることで、お客様からの信頼や関心につながります。さらに、魅力的なコンテンツや便利な機能を適切に取り入れることで、企業とお客様との関係を深め、ブランド価値を高めるきっかけにもなります。
【 ユニフォームデザイン:服・帽子・腕章・名札・ワッペンなど 】
ユニフォームデザインは、従業員の装いを通してブランドイメージを表現する手段です。統一されたデザインはチームの連帯感を生み、お客様に対して一貫した印象を届けます。ロゴやカラーを反映することで、従業員がブランドの一員としての意識を持ちやすくなり、企業の雰囲気や信頼感の向上にもつながります。働く人の誇りやモチベーションを高める効果も期待できます。
【 車輌デザイン:営業車両・輸送車両・船舶・航空機など 】
車輌デザインは、営業車や配送車にロゴやカラーを取り入れ、街中を走りながら企業の存在を広く知らせる役割を持ちます。目を引くデザインや色使いを工夫することで、多くの人に企業の印象を届けることができます。企業の信頼性やプロ意識を車輌デザインに反映させることで、走る広告としてブランドの魅力を効果的に伝えられます。こうした積み重ねが企業の認知向上にもつながります。
■ CI(コーポレート・アイデンティティ)の成功事例

【 Apple | CIの成功事例 】
シンプルでスタイリッシュなデザインで高い評価を得ています。
自社のコンピューターが「新鮮で革新的な存在」であることを表現するため、象徴としてリンゴの形をロゴに採用しました。このロゴは黒を基調としたミニマルな仕上がりで、Appleらしい美意識を感じさせるデザインになっています。Appleのビジュアル・アイデンティティは、製品のインターフェースやパッケージ、広告、店舗づくりまで、あらゆる接点で統一されています。シンプルで無駄のないデザインを徹底することで、Appleならではの独自の世界観が生まれ、熱心なファンを生み出す土台となっています。特別に選ばれた色使いやタイポグラフィを通して視覚的な認知度を高め、製品やサービスのブランド力をより強めています。こうした取り組みが積み重なることで、Appleは独自の存在感を築き、世界中のユーザーから強い支持を集め続けています。
[ 成功ポイント ]
● シンプルで洗練されたデザイン
AppleのCIでは「シンプルであること」を基本に据えています。製品、パッケージ、広告、店舗など、すべての表現が一貫してシンプルで洗練されたデザインでまとめられています。この統一された美意識がAppleの世界観を形づくり、強い印象を残しています。さらに魅力を深めています。
● ロゴの象徴性と認知度
リンゴのマークは非常にシンプルでありながら印象的で、世界中で高い認知度を持っています。このロゴは文字がなくてもAppleを連想できるほど強い象徴性を持ち、ブランドの個性を際立たせています。その存在感はどの国でも共通して受け入れられ、時代が変わっても価値を失わない力を持っています。
● Think Differentのコーポレートメッセージ
1997年に掲げられた「Think Different」は、Appleが独創性と革新を大切にしている姿勢を明確に示したメッセージです。この言葉がAppleのイメージを強く定着させ、他社とは異なる価値観を持つブランドとして認識されるきっかけになりました。その精神は今も企業活動に息づいています。
● 統一感のあるユーザー体験
Appleは、製品の操作性からデザイン、店舗での接客まで、すべてに統一した世界観をもち込んでいます。どの製品でも直感的に使えるよう工夫されており、お客様がいつでも「Appleらしさ」を感じられる体験が整えられています。こうした一貫性が安心感を生み、長く愛される理由にもつながっています。
● 店舗デザインによるブランド体験
Apple Storeは、Appleが大切にする世界観をそのまま表現した空間として設計されています。店内の細部に至るまでAppleらしさが感じられ、この空間に触れることでブランドへの信頼や愛着が深まりやすくなっています。素材の選び方や照明、導線づくりまで丁寧に考え抜かれています。
● サステナビリティの取り組み
Appleは、環境に配慮した製品づくりやリサイクル活動にも積極的に取り組んでいます。こうした姿勢は現代の価値観にも合致しており、ブランドの信頼性をさらに高めています。再生可能エネルギーの活用や素材の最適化にも力を入れ、環境負荷を減らす取り組みにも、多くのユーザーから評価されています。
[ 出典 ] アップル公式サイトより

【 Coca-Cola | CIの成功事例 】
赤と白の配色や独自のロゴキャッチフレーズなどが特徴的です。
コカ・コーラのロゴは、やわらかな曲線が特徴の筆記体で、懐かしさと新しさが共存するデザインです。印象的な赤と白の組み合わせは、見る人の記憶に残りやすく、コカ・コーラらしい世界観をつくり上げています。この赤と白の表現は広告やパッケージ、ポスターなど幅広い媒体で統一され、どこでもブランドらしさを感じられる体験へとつながっています。「Taste the Feeling」というキャッチフレーズには、誰にとっても親しみやすく、気持ちを前向きにするような想いが込められ、ブランドの魅力をさらに引き立てています。コカ・コーラのビジュアル・アイデンティティには、多くの人に愛される存在でありたいという意志が反映されており、実際に世界中で長く支持され続けています。
[ 成功ポイント ]
● 象徴的なロゴとブランドカラー
コカ・コーラのロゴは特徴的な筆記体と、赤と白の鮮やかな配色で強い存在感を放っています。一目でコカ・コーラと分かるこのシンプルなデザインは、長年にわたり世界中で記憶されてきた象徴的な要素です。その普遍的な魅力は時代を超えて愛され続け、ブランドの核として機能しています。
● 一貫したボトルデザイン
1915年に誕生した「コンツアーボトル」は、商品そのものに独自性をもたらしました。なめらかにカーブする形状は見た目だけでなく、手に取った時の感触でもコカ・コーラらしさを感じられ、他にはない魅力を与えています。この特有のフォルムは長く親しまれ、ブランドを象徴する存在として根づいています。
● Happinessのブランドメッセージ
コカ・コーラは「幸せ」や「爽やかさ」を大切にし、楽しい瞬間を共有するメッセージを発信し続けています。この一貫したテーマは広告やコミュニケーション全体に浸透し、幅広い人々の心にやさしく届いています。さらに、日常の小さな喜びを丁寧にすくい上げる表現によって、より深い共感も生まれています。
● グローバル展開とローカライズ
世界共通のブランドイメージを守り、国や地域に合わせた広告やメッセージを展開しています。グローバルでの統一感と、ローカルに寄り添った工夫が両立し、多くの国で親しまれるブランドをつくっています。さらに、その地域ならではの文化や生活を取り入れ、より自然に受け入れられる表現を実現しています。
● サステナビリティと社会貢献活動
リサイクルや環境保護の取り組みを通じて、持続可能な社会づくりへの姿勢を示しています。こうした活動は共感を生み、企業としての信頼感をより強めることなっています。さらに、環境配慮型パッケージの導入や資源循環の仕組みづくりにも力を入れ、日常を通して社会に良い影響を広げる取り組みを続けています。
● シンプルで共通性のある広告
「Share a Coke(コカ・コーラを分かち合おう)」に代表されるように、コカ・コーラはシンプルで分かりやすいメッセージを世界各地で展開しています。共通のテーマで人々とつながる広告は、ブランドらしさを伝え、お客様との関係を深めています。
[ 出典 ] コカ・コーラ公式サイトより

【 Airbnb | CIの成功事例 】
シンプルで親しみやすいデザインが特徴的です。
Airbnbのロゴは、やわらかな丸みを帯びた小文字の「airbnb」と、右上に添えられた三角形のシンボルで構成されています。このシンプルで温かみのあるデザインには、「人と人がつながり、世界をもっと自由に体験してほしい」というAirbnbの想いが込められています。Airbnbのブランド表現では、写真が特に大きな役割を果たしています。世界中にある個性豊かな宿泊先の魅力を伝えるため、高品質な写真を使って、その場所らしい空気感や特別な体験を丁寧に紹介しています。広告やWEBサイトでも写真表現を重視し、見る人の心を自然と引きつける視覚体験をつくっています。このように、シンプルで親しみやすく、明確なメッセージを持つビジュアル・アイデンティティによって、Airbnbは独自の宿泊体験を提供するブランドとして、世界中の旅行者から支持されています。
[ 成功ポイント ]
● ロゴと象徴的なシンボルの導入
Airbnbは2014年に「ベロ」と名付けた新しいロゴを発表しました。このシンボルには「人」「場所」「愛」そしてAirbnbの頭文字「A」という4つの意味があり、温かい親しみやすさとコミュニティのつながりをシンプルに表現しています。そこにはブランドの未来を見据えた想いも込められています。
● Belong Anywhereのブランドメッセージ
Airbnbは「Belong Anywhere(どこにでも居場所がある)」というメッセージを掲げ、旅先でも自分らしく過ごせる体験を大切にしています。単に宿泊場所を提供するだけでなく、「誰もが居場所を見つけられる」という価値観を共有し、多くの人々の共感を集めています。その想いが広く浸透しています。
● 一貫したVI(ビジュアルアイデンティティ)
WEBやアプリ、広告、ホスト向け資料まで、Airbnbはすべての接点で統一されたデザインを採用しています。やさしくシンプルなデザインが共通言語となり、利用者に安心感と親近感を与えながら、ブランドらしさを保っています。さらに細部まで丁寧に整える姿勢が印象をより強めています。
● グローバルなブランドイメージとローカライズ戦略
Airbnbは世界共通のロゴやメッセージを持ちつつ、各地域の文化や価値観に寄り添った表現を取り入れています。グローバルの統一感を保ちながら、ローカルの雰囲気に合わせたコミュニケーションを行うことで、多様な地域で自然に受け入れられるブランド体験を実現しています。
● ユーザーコンテンツとコミュニティの強化
Airbnbはユーザーのレビューや写真、体験談を積極的に活用し、みんなで育てるブランドを目指しています。実際の体験が共有されることで利用者同士のつながりが深まり、「どこでも居場所があり、人とつながれる」という想いが自然と広がっています。その積み重ねがコミュニティの魅力をより強くしています。
● サステナビリティと多様性への取り組み
Airbnbは環境配慮型の観光や、多様な文化や個性を尊重する姿勢を積極的に発信しています。社会的な価値を大切にする取り組みは、現代の価値観に合っており、ブランドへの信頼と親しみをさらに高めています。加えて、地域社会との協働にも力を入れ、持続可能な旅の在り方を広げる動きも続けています。
[ 出典 ] エアビーエンドビー公式サイトより

【 FedEx | CIの成功事例 】
シンプルで認識性の高いロゴと独自のデザインが特徴的です
FedExのロゴは紫色の文字で「FedEx」と表され、文字同士のバランスが丁寧に整えられています。一見シンプルですが、文字の形には巧妙な工夫が込められており、見る人の記憶に残りやすいデザインです。特に「E」と「X」の間に隠された矢印は、スピードと正確さというFedExの理念を象徴しています。
また、FedExのビジュアル・アイデンティティは、このロゴの特徴を活かした統一感のある世界観が軸になっています。配送トラックや飛行機にもロゴのカラーがそのまま使われ、側面には矢印のデザインが大きく配されています。こうした視覚表現によって、FedExは輸送サービスの迅速さや確実性を直感的に伝え、信頼感を築いています。シンプルで認識性が高いデザインと、細部まで一貫した表現を通じて、FedExは高品質な輸送サービスを象徴するブランドとして世界中で知られる存在になっています。
[ 成功ポイント ]
● シンプルで象徴的なロゴデザイン
FedExのロゴは紫とオレンジを中心としたシンプルなデザインですが、「E」と「X」の間に矢印を忍ばせる工夫が施されています。この矢印は前進する力やスピード感を表し、視覚的に分かりやすい形でブランドの特徴を伝えており、見るたびに企業姿勢が自然と感じ取れる仕上がりになっています。
● ブランドカラーによるサービス区分
FedExは「Ex」の部分の色をサービスごとに変えることで、Express、Ground、Freightなどの違いをひと目で把握できるようにしています。このカラーシステムにより、ブランド統一を保ちながらサービスを分かりやすく整理しており、利用者が迷わず選べる環境づくりにもつながっています。
● The World on Timeのブランドメッセージ
「The World on Time(世界を、時間通りに)」というスローガンは、FedExが大切にしている正確さとスピードを表現しています。この言葉が企業姿勢を明確に伝え、お客様の信頼につながっています。さらに、日々の配送体験を通じてこの約束を示し続けることで、ブランドへの安心感も自然と積み重なっています。
● 一貫したビジュアルアイデンティティ
配送車、飛行機、スタッフの制服、施設のサインまで、FedExはすべての接点で統一されたロゴとカラーを使用しています。どこでサービスに触れても同じ印象を受けられるように設計されており、安定したブランド体験を提供しています。さらに、その統一感が企業としての信頼性を自然に伝えています。
● グローバル展開とローカライズ戦略の調和
世界共通のブランドイメージを維持しながら、地域の文化やニーズに合わせた柔軟な対応を取り入れています。これにより、どの国でも信頼して選んでもらえるブランドとして認識されています。さらに、現地の状況に合わせた最適なサービス設計を行うことで、より身近で頼りやすい存在として評価を高めています。
● サステナビリティと効率的な物流への取り組み
電動車両の導入や再生可能エネルギーの活用など、環境を意識した取り組みも積極的に進めています。未来を見据えた姿勢は、企業としての信頼をさらに高める要素となっています。また、物流全体の効率化や排出削減にも継続して取り組むことで、持続可能な社会への貢献を確かな形にしています。
[ 出典 ] FedEx公式サイトより
■ CI(コーポレート・アイデンティティ)の弊社開発実績
株式会社チビコは、企業の存在意義や理念を軸にCI(コーポレート・アイデンティティ)開発を行っています。経営理念やミッション、ビジョンを言語化し、ロゴやステートメントへと落とし込み企業の思想と文化を可視化しています。そして、一貫したメッセージを発信するための基盤づくりを支援しています。
[ R.T.HEMMA ]
「 毎日を自分らしく、心地よく 〜 Your room, Your Life 〜 」をブランドビジョンに掲げ、インテリアデザインを通して、毎日をより自分らしく、楽しく、心地よいものにしていく企業ブランド。機能、デザイン、低価格、サステナビリティを兼ね備えたサービスをBtoB、BtoCに向けて幅広く展開。
[ 詳細 ] chobico WORKS | R.T.HEMMAより
[ INSIGHT FACTORY ]
「いかにして本音を集めるか」「集めた本音に何を見るか」を独自の知見によって提案し、クライアントと共に、来たる未来を推し量り、切り拓くこと掲げるリサーチ会社のリブランディング。ブランドシンボルは、社名の頭文字である「I」と「F」をモチーフに「どう見るか。なにを見るか。」をデザインで表現。
[ 詳細 ] chobico WORKS | INSIGHT FACTORYより
[ LANDPIA ]
LANDPIAは、不動産の有効利用を通じて活力ある経済社会の実現に貢献するブランドです。日本には、まだまだ未開拓の土地や、価値を見出されていない土地が多く残されています。それらを発見、有効活用することで、社会全体が潤う仕組みを作ることを掲げています。
[ 詳細 ] chobico WORKS | LANDPIAより
[ NIHONN MOBILITY SERVICE ]
NIHONN OIL SERVICEからNIHONN MOBILITY SERVICEへの社名変更に伴うコーポレートアイディンティティ開発。新ブランドのコンセプトは、「新しい移動と技術の進化。モノを超えたサービスとしてのあり方。」モビリティには無限の可能性があることを表現しています。
[ 詳細 ] chobico WORKS | NIHONN MOBILITY SERVICEより
[ RENEWABLE JAPAN ]
すべての人を、エネルギーの主人公に。「主人公」という言葉には、同じ時代を生きる一人ひとりにエネルギーづくりの主体となって活躍していただける社会を実現したいというブランドの想いを込めています。そして、共にエネルギーについて考え行動し社会の創生に寄与していく企業の姿勢を表しています。
[ 詳細 ] chobico | RENEWABLE JAPANより

■ CI(コーポレート・アイデンティティ)に関するよくある質問
CIについて寄せられる質問の中には、誤解されやすいポイントや、知っておくと役立つポイントがあります。ここでは、企業づくりの核心となるCIを理解するためのよくある疑問にわかりやすくお答えします。
[ よくある質問① ]
Q :CIとは何ですか?
A :CIは単なるロゴやデザインではありません。企業の理念・行動指針・ビジュアルを一貫して発信する“企業の顔”であり、信頼・一体感・差別化・認知向上などを実現する戦略です。
[ よくある質問② ]
Q :CIは具体的に何で構成されていますか?
A :CIは以下3要素から成ります。
MI (Mind Identity):企業の存在意義や価値観を明文化した“心”。
BI (Behavior Identity):理念を日常の行動に落とし込む行動指針。
VI (Visual Identity):ロゴやカラーなど視覚で統一的にブランドを伝える手段。
[ よくある質問③ ]
Q :CIがなぜ必要なのですか?
A :差別化、社内の一体感、採用力向上、顧客との信頼関係——すべてCIの構築によって支えられます。企業の判断軸を明確にし、ぶれないブランド経営を実現します。
[ よくある質問④ ]
Q :CIと企業文化や行動(BI)の違いは何ですか?
A :CIは企業の存在意義と価値を体系化した「ブランドの設計図」です。一方、BIはCIをもとに日常の行動へと落とし込む実践的な指針で、現場での行動に反映されます。
[ よくある質問⑤ ]
Q :CIはロゴや色だけではないのですか?
A :はい。CIには理念・行動・視覚表現を含むすべてが含まれます。ロゴや色はその一部にすぎず、CIはあらゆる企業活動に一貫性をもたらす仕組みです。
[ よくある質問⑥ ]
Q :CIを導入するとどんな変化がありますか?
A :社員が企業理念を軸に行動できるようになり、社内の方向性が明確になります。同時に、顧客や社会に対しても一貫したメッセージが伝わることで、信頼とブランド価値が自然に高まります。

■ CI(コーポレート・アイデンティティ)開発のためのチェックリスト
多くの企業のCI開発を支援する中で、成功する組織には共通する準備と視点があると感じます。ここではその要点をチェックリスト化しました。
[ 会社名のチェック ]
⬜︎ 事業内容や提供価値が、社名から正確に伝わっているか?
⬜︎ 社名が時代遅れな印象や古臭いイメージを与えていないか?
⬜︎ 読みづらい・覚えづらい・発音しにくい社名になっていないか?
[ 理念・ビジョンのチェック ]
⬜︎ 企業理念は全社員に共有され、理解されているか?
⬜︎ ブランドビジョンと現状の事業戦略が一貫しているか?
⬜︎ 社員の行動や意思決定がブランド理念と一致しているか?
[ ブランドデザインのチェック ]
⬜︎ ブランドのビジュアルが、全ての接点で統一されているか?
⬜︎ ロゴやカラー、フォントなどのビジュアル要素が古くなっていないか?
⬜︎ アプリケーション展開のコンセプトや基準が明確になっているか?
[ ガイドライン・改善のチェック ]
⬜︎ CIガイドラインが整備され、最新の状態に保たれているか?
⬜︎ ガイドラインの内容が関係者に共有され、教育が行われているか?
⬜︎ CIの定期的な見直しと改善プロセスが機能しているか?
これらの項目を定期的に見直すことで、
企業の方向性とブランド表現の精度を常にアップデートし続けることができます。

■ まとめ
CI(コーポレート・アイデンティティ)は、ロゴやデザインだけでなく、企業の“本質”を表す大切な仕組みです。理念(MI)、行動指針(BI)、視覚表現(VI)の三つがそろうことで、企業の価値観や存在意義をわかりやすく示せます。その結果、社内の一体感や採用力、顧客からの信頼、そして市場での差別化につながります。CI開発では、まず現状を丁寧に整理し、自社の強みや課題、ターゲットを見極めたうえで、MI・BI・VIを段階的に設計し、社内外へ浸透させていきます。しっかり構築されたCIは、ブランドの価値を高め、長く続く企業成長を支える心強い基盤になります。

株式会社チビコ
今田 佳司 (ブランディング・ディレクター)
ブランド戦略とコミュニケーションデザインを掛け合わせることで、企業や商品などのブランド価値の向上や競争力強化に貢献。数多くのブランディングを手がける。

【 ご質問、お打合せ希望など、お気軽にお問合わせください。】
– ブランド戦略からデザイン開発まで –
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