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CI(コーポレート・アイデンティティ)とVI(ビジュアル・アイデンティティ)の意味と目的とは?

CI(コーポレート・アイデンティティ)、VI(ビジュアル・アイデンティティ)、それぞれの名称は聞いたことがある。もしくは知っているという人も多いのではないでしょうか。しかし、その違いを正しく理解し説明できる方は少ないはずです。今回は、この2つの明確な違いや関係性、意味合いを詳しくご紹介させていただきます。


CIとVIは共にブランディングに関する概念です。

CIとVIは共にブランディングに関する概念です。

CI(コーポレート・アイデンティティ)とは

企業のアイデンティティを表す言葉で、企業の象徴となるロゴ、マーク、カラー、フォント、写真などのデザイン要素や、企業のコンセプト、ミッション、ビジョン、コアバリューなど、企業を構成する様々な要素を統一的かつ一貫性のあるものにするための指針を指します。企業のCI(コーポレート・アイデンティティ)は、顧客や社員、株主などに企業のアイデンティティを明確に伝えることができるため、ブランディング戦略において非常に重要な役割を果たします。

参考:ProSharingより

VI(ビジュアル・アイデンティティ)とは

視覚的なアイデンティティを表す言葉で、企業のロゴやカラー、フォント、写真などのデザイン要素を指します。CI(コーポレート・アイデンティティ)と同様に、企業のVI(ビジュアル・アイデンティティ)は一貫性のあるデザインを作ることで、企業のアイデンティティを明確にすることができます。企業のVI(ビジュアル・アイデンティティ)は、広告やパンフレット、ウェブサイト、店舗デザインなど、企業の視覚的な表現に関するあらゆる場面で使用されます。

両者の目的は、企業のブランディングを一貫性のあるものにすることで、企業の認知度向上、イメージアップ、ブランドの統一性を図ることです。CI(コーポレート・アイデンティティ)とVI(ビジュアル・アイデンティティ)を明確に定め、それに基づいたデザインを作成することで、企業のブランドイメージを統一的かつ一貫性のあるものにし、顧客や社員などに企業のアイデンティティを明確に伝えることができます。

参考:Paradox総研より

■ CI(コーポレート・アイデンティティ)の目的

左図 : シンボル+ロゴタイプ  右図 : ブランドカラー

CI(コーポレート・アイデンティティ)の主な目的は、企業や組織のイメージを一貫して統一し、強固なブランドイメージを形成することです。具体的には、CI(コーポレート・アイデンティティ)は以下のような目的を持っています。

CIコーポレートアイデンティティの目的

企業の認知度を向上させること

CI(コーポレート・アイデンティティ)を策定し、統一されたデザインやロゴを用いることで、企業の認知度を高めることができます。

企業イメージの統一を図ること

CI(コーポレート・アイデンティティ)を導入することで、企業のイメージを一貫して統一し、ブランドイメージを確立することができます。このようにして、消費者からの信頼や好感度を高め、企業価値の向上につながります。

社員の結束力を高めること

CI(コーポレート・アイデンティティ)は社員のアイデンティティを形成し、社員の結束力を高めることができます。また、社員がCI(コーポレート・アイデンティティ)を身につけることで、企業イメージを外部にもアピールすることができます。

コミュニケーション効果を高めること

CI(コーポレート・アイデンティティ)は、企業のビジュアルやロゴなどを統一することで、コミュニケーションの効果を高めることができます。消費者は、企業が一貫しているイメージを持っていることで、その企業に対する信頼感を高めることができます。

以上が、CI(コーポレート・アイデンティティ)の主な目的です。
企業や組織は、これらの目的を実現するために、CI(コーポレート・アイデンティティ)を策定し、
適切なブランディングを行うことが求められています。

■ VI(ビジュアル・アイデンティティ)の目的

[ 出典 ] BEHANCEサイトより引用

VI(ビジュアル・アイデンティティ)とは、企業やブランドの視覚的なアイデンティティを表すもので、ロゴ、カラー、フォント、写真などの要素から構成されます。VI(ビジュアル・アイデンティティ)は企業やブランドのイメージを強化し、消費者にメッセージを伝えるための重要なツールとなります。

VIビジュアルアイデンティティの目的

企業やブランドのアイデンティティを示す

VI(ビジュアル・アイデンティティ)は、企業やブランドのアイデンティティを示すためのものです。企業やブランドは、自分たちのアイデンティティを視覚的に表現することで、消費者に自分たちの存在や存在意義を伝えることができます。例えば、ロゴやカラーが明確に決まっていると、消費者はその企業やブランドを見たときに、すぐに認識することができます。

消費者にメッセージを伝える

VI(ビジュアル・アイデンティティ)は、消費者にメッセージを伝えるための重要なツールです。例えば、カラーは企業やブランドのイメージを表すために用いられます。赤は情熱やエネルギーを表し、青は安定感や信頼性を表すとされています。また、フォントやグラフィックスなども、企業やブランドのイメージを表すために使われます。

商品やサービスの差別化を図る

VI(ビジュアル・アイデンティティ)は、商品やサービスの差別化を図るためのものとしても利用されます。同じ商品やサービスを提供している企業やブランドが多数存在する場合、VI(ビジュアル・アイデンティティ)がしっかりとしている企業やブランドの方が、消費者に選ばれる可能性が高くなります。VI(ビジュアル・アイデンティティ)を工夫することで、消費者の心に残る印象を与えることができます。

ブランド価値を向上させる

ブランディングによって、ブランドの価値を向上させることができます。ブランドの価値とは、商品やサービスに対する消費者の評価や、そのブランドに対する信頼感の度合いを指します。

CI(コーポレート・アイデンティティ)を構成する3つの要素

CIコーポレートアイデンティティを構成する3つの要素

CI(コーポレート・アイデンティティ)を構成する3つの要素としては、
以下のものが一般的に挙げられます。

1. MI(Mind Identity)

企業のマインドセットやブランドの哲学、信念、価値観などを表す要素です。CI(コーポレート・アイデンティティ)の中でも最も抽象度の高い要素と言われており、企業やブランドのミッションステートメントやバリュープロポジションなどがこのMIに含まれます。

2. BI(Behavior Identity)

企業の行動規範や文化を表す要素で、従業員や取引先など企業に関わる人々の行動に影響を与えます。具体的には、企業のビジネスモデルやビジネスプロセス、企業文化、社会的責任などがBIに当たります。BIを明確にすることで、企業の行動や決定の一貫性を示し、従業員や取引先の信頼性を高め、企業の価値向上に繋げることができます。

3. VI(Visual Identity)

視覚的に認知できるブランドイメージを構築するために用いられる要素のことです。VI(ビジュアル・アイデンティティ)は、ロゴ、カラースキーム、フォント、タイポグラフィ、パッケージング、広告、マーケティングツールなど、ビジュアル的に表現される要素から構成されます。これらの要素は、ブランドの特徴や個性を表現することができ、視覚的に認識されるため、ブランドの認知度や印象を高めることができます。また、VI(ビジュアル・アイデンティティ)は、ブランドイメージとしての統一感をもたらし、消費者にブランドの価値や信頼性を伝えることができる重要な役割を担っています。

これらの要素は、イメージを統一し、ブランド価値を高めるために重要な役割を果たします。また、CI(コーポレート・アイデンティティ)を明確にすることで、社員の意識統一や顧客へのアピール力の向上など、様々なメリットが得られます。

引用:PRTIMES MAGAZINEより

■ CIとVIの違いと重要性とは

CI(コーポレート・アイデンティティ)と
VI(ビジュアル・アイデンティティ)が必要な理由には大きく2つあります

[ ブランド認知度を高めるため ]

CI(コーポレート・アイデンティティ)とVIを設計することで、企業や製品・サービスのブランドイメージを統一し、顧客や消費者に強く印象づけることができます。また、ブランドロゴやカラー、フォントなどが一貫して使用されることで、ブランドの認知度が高まり、顧客にとってのブランド価値が向上することが期待できます。

[ 競合優位性を確保するため ]

CI(コーポレート・アイデンティティ)とVIは、競合他社との差別化を図るためにも重要です。類似の製品・サービスを提供する競合他社との差別化は、ブランドイメージやコミュニケーション戦略によって行われることが多く、CI(コーポレート・アイデンティティ)とVIはそのための有効な手段となります。例えば、青系統のカラーを使用する企業が多いなかで、赤系統のカラーを採用することで、目立ちやすく差別化を図ることができます。

以上のように、CI(コーポレート・アイデンティティ)とVIは、企業や製品・サービスのブランドイメージの統一や差別化に役立ち、ブランド認知度を高めることで競争優位性を確保することができます。

■ まとめ

CI(コーポレート・アイデンティティ)とVIは、企業のブランドイメージを統一し、顧客や消費者に強く印象づけるための重要な要素である。CI(コーポレート・アイデンティティ)は、企業の哲学やビジョン、ミッションなど、企業が持つべき心のあり方や精神的なアイデンティティを示し、MI(Mind Identity:心のアイデンティティ)、BI(Behavior Identity:行動のアイデンティティ)、VI(ビジュアル・アイデンティティ)の3つの要素で構成される。一方、VI(ビジュアル・アイデンティティ)は、企業のビジュアル面でのアイデンティティを示す要素であり、企業のロゴ、カラー、フォント、広告デザインなどを含む。CI(コーポレート・アイデンティティ)とVI(ビジュアル・アイデンティティ)を統一することで、企業のイメージを明確にし、社員のモチベーションを高め、ブランド認知度を高め、競争優位性を確保することができる。このため、CI(コーポレート・アイデンティティ)とVI(ビジュアル・アイデンティティ)は、企業や製品・サービスの成功に不可欠な要素である。

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