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CI(コーポレート・アイデンティティ)戦略とデザイン開発とは

[ ブランディングデザイン ]

CI(コーポレート・アイデンティティ)戦略とデザイン開発とは

CI(コーポレート・アイデンティティ)戦略は、企業のブランド価値や理念を整理し、それを一貫して伝えるための重要な取り組みです。企業が大切にしているビジョンや使命、価値観を言葉やデザインを通してわかりやすく表現することで、社内外の共感を得やすくなります。デザイン開発はその中心となる部分で、ロゴ、カラー、フォントといった視覚要素を使って企業のアイデンティティを具体的に形にしていきます。しっかり機能するCIは、顧客との信頼関係を育て、競争力を高め、ブランドとしての一貫性を支える柱になります。本記事では、株式会社チビコでブランディングディレクターをしている筆者が、CI戦略の基本と、それを実現するためのデザイン開発のポイントについて詳しく解説していきます。


■ CI(コーポレート・アイデンティティ)とは

CIコーポレートアイデンティティとは

CI(コーポレート・アイデンティティ)とは、企業が「自分たちは何者で、どんな価値を届けたいのか」を整理し、それをぶれずに伝えていくための考え方や仕組みのことです。ロゴやデザインといった見た目だけでなく、企業の理念や文化、日々の行動、社内外のコミュニケーションを通じて、企業の姿勢を示す役割があります。一般的には、MI(理念)・BI(行動)・VI(視覚表現)の3つで構成され、それらがまとまって機能することで、企業の信頼やブランド価値がより伝わりやすくなります。CIは、企業の“らしさ”を社会に伝えるための道しるべのような存在で、社員やお客さま、社会と企業をつなぐ大事な役割を担っています。

詳細記事:CI(コーポレート・アイデンティティ)の意味や目的と開発とは

■ CI(コーポレート・アイデンティティ)戦略とは

CI(コーポレート・アイデンティティ)戦略とは

CI(コーポレート・アイデンティティ)戦略は、企業が自分たちのブランドイメージをつくり、一貫したメッセージを届けるための取り組みです。企業の理念や価値観、ビジョンを整理し、それをロゴやデザインとして表現することで、競合との差別化を目指します。CIを通じて、顧客や従業員からの共感や信頼を得やすくなり、ブランドの認知や価値向上にもつながります。また、社員の意識をそろえやすくなり、企業の内側でもアイデンティティが浸透しやすくなるため、組織全体のまとまりを強める効果も期待できます。

【 ブランドの差別化 】

CI(コーポレート・アイデンティティ)におけるシンボルやロゴマークは、企業名や商品名、イメージカラー、コンセプトやスローガンといった“らしさ”を形にする大事な要素です。企業そのものをブランドとして育てることで、競合との差別化につながります。企業ブランディングは、消費者に商品・サービスや社会活動を素早く想起させ、企業の社会的役割や存在意義を日常的に感じてもらいやすくします。さらに、継続的に発信していくことで、信頼や共感を少しずつ積み上げていくことができます。

[ ポイント ]

自社の強みや独自価値を言葉として整理する
ビジュアルとメッセージを揃えて印象を定着させる
顧客の記憶に残る「選ばれる理由」をつくる

【 コミュニケーションの構築 】

情報があふれる今の時代では、企業から一方的に発信するだけのマーケティングでは届きにくくなっています。社会からの視線がより厳しくなる中で、CIを明確にすることは、企業イメージを丁寧に伝え、顧客やステークホルダーとのつながりを強める土台になります。CIは、企業がどうありたいかを共有するための有効な手段であり、続けて発信していくことで信頼を積み重ねていく力になります。さらに、社内外の理解をそろえやすくなり、企業活動全体に一貫性が生まれる点でも大きな意味があります。

[ ポイント ]

社内外で共有できるブランドの軸を持つ
トーン&マナーで発信の一貫性を保つ
どの接点でも同じ世界観を感じてもらう

【 独自性と認知度の向上 】

CIは企業の独自性を際立たせ、競合との差別化を支える重要な取り組みです。特に、企業の姿勢や考え方が購買行動に影響しやすいBtoC領域では、CIのあり方がイメージ向上に直結します。また、理念や行動指針を見直すことで、社員が自社の方向性を再確認するきっかけにもなります。多様な価値観が広がり、SNSによって情報が一気に拡散される今、企業の姿勢をシンプルかつ早く伝えられるCIの価値はさらに高まっています。さらに、発信の積み重ねが企業の信頼形成にも直結しやすくなっています。

[ ポイント ]

ロゴやカラーなどの視覚要素で印象を深める
メッセージの統一で企業姿勢をぶれずに伝える
継続的な発信で社会的認知を広げていく

詳細記事:ブランド認知度を高める3つの方法

■ CI(コーポレート・アイデンティティ)戦略の目的

CI(コーポレート・アイデンティティ)戦略の目的

【 企業の存在意義を明確にする 】

CI戦略の中心にあるのは、「自社は何のために存在し、社会にどんな価値を届けるのか」を整理することです。存在意義を定めることで、企業は短期的な利益に振り回されず、より長い視点で行動できます。社員にとっては働く意味が見えやすくなり、顧客や社会にとっては企業を選ぶ理由が理解しやすくなり、共感も得られます。その結果、企業の信頼性や持続的な成長を支える力につながっていきます。

【 一貫したブランドイメージを形成する 】

CI戦略は、ロゴやカラーといった見た目のデザインに限らず、メッセージや行動指針まで含めて統一することで、一貫したブランドイメージを伝えていきます。顧客はどの接点でも、その企業らしさを感じやすくなります。結果として、ブランド認知や信頼が高まり、競合との差別化や市場での独自ポジションの確立につながり、企業価値の向上につながります。こうした積み重ねがブランドの長期的な成長を支えます。

 詳細記事:ブランドイメージを高めるデザインの重要性と一貫性

【 社内の意識統一を図る 】

CI戦略は社外向けの発信だけでなく、社員全員が同じ方向性で動くための大事な基盤にもなります。理念や価値観を言葉としてまとめ、それを日々の業務や判断基準に落とし込むことで、組織としての一体感が生まれやすくなります。その結果、社員のモチベーションが高まり、組織文化もより安定していきます。CIは「働く意味」と「行動の軸」を共有するための道しるべとして機能します。

 詳細記事:インナーブランディングとは?その目的と進め方と成功事例

【 社会や顧客との関係を強化する 】

企業が明確なアイデンティティを持ち、一貫したメッセージや行動を続けることで、社会や顧客は安心感や信頼を感じやすくなります。特にCSRやサステナビリティへの取り組みと一緒に発信することで、企業活動がより社会的な意味を持つようになります。顧客の共感が高まり、ブランドへの愛着も深まりやすくなり、長期的な信頼関係を築くことができます。その積み重ねが企業価値の向上にもつながります。

■ CI(コーポレート・アイデンティティ)戦略のメリット

CI(コーポレート・アイデンティティ)戦略のメリット

【 市場での差別化ができる 】

多くの商品やサービスが似てきている中で、CI戦略は「企業そのものの個性」をわかりやすく示すための有効な手段になります。デザインやメッセージを揃えるだけでなく、理念や価値観を一貫して発信することで、「その企業らしさ」が市場で認識されやすくなります。その結果、価格や機能だけの競争から抜け出し、独自の立ち位置を築くことができ、長く選ばれる競争力にもつながります。さらに、社会から継続的に支持されるブランドへと育てることも可能になります。

【 顧客ロイヤルティを高められる 】

CI戦略に沿った一貫したブランド体験は、顧客に安心感や信頼を持ってもらう大きな要因になります。企業の考え方が伝わることで共感が生まれ、愛着を持ってもらいやすくなり、継続的に選ばれる関係へと発展します。単発の取引にとどまらず、ブランドに共鳴する「ファン」を生み出すことで、長く支えてくれる顧客基盤がつくられます。結果として、企業の安定した成長にもつながります。

【 採用力・パートナーシップ強化につながる 】

明確なCIを持つ企業は、社会に対して一貫した姿勢を示しやすいため、価値観に共感した人材から魅力的に見えやすくなります。自社の方向性に合う人材を惹きつけやすくなり、採用面での強みになっていきます。また、企業としての信頼性や将来性が伝わることで、取引先やパートナーとの関係構築にもよい影響があり、協業の機会が広がります。こうしたつながりが、企業の成長を支える土台にもなります。

【 長期的なブランド資産を形成できる 】

CI戦略は短期的な成果にとどまらず、時間をかけて信頼や認知を積み重ねることで、ブランドという無形資産を育てていきます。一貫した表現や体験が社会に浸透すれば、ブランドそのものが力を持ち、今後の事業展開や新しい市場への挑戦を支える存在になります。変化の大きい市場でもブレにくい存在感を築ける点は、大きな強みです。結果として、企業の長期的な成長を後押しする力になります。

■ CI(コーポレート・アイデンティティ)におけるデザイン開発とは

CI(コーポレート・アイデンティティ)におけるデザイン開発とは

1. 企業の理念やビジョンを視覚化するプロセス

CI(コーポレート・アイデンティティ)戦略の第一歩は、企業の理念やビジョンを「見える形」にすることです。単にデザインをつくるのではなく、企業の存在意義や社会への約束をどう届けるかを整理し、視覚的に伝わる形へと落とし込んでいきます。経営理念やブランドコンセプト、行動指針を掘り下げながら言語化し、“言葉”と“形”のつながりを整えていく作業です。価値観が自然にデザインへ表れることで、ブランド体験全体が一本の軸でまとまります。たとえば、挑戦を重視する企業ならシャープで力強い表現を、温かさや信頼を大切にする企業なら柔らかく安心感のある表現を選ぶ、といった具合です。理念をデザインに置き換えるこの工程が、企業の「らしさ」を社会に示す大きな土台になります。

詳細記事:企業理念の重要性と浸透させるポイント

2. デザイン要素(ロゴ・カラー・フォントなど)の開発

CI戦略におけるデザイン要素の開発は、企業の個性を一貫して伝えるための重要なステップです。ロゴマークやロゴタイプ、コーポレートカラー、フォント、グラフィックモチーフなど、企業を象徴する要素を整理し、体系的に設計していきます。これらは単体で成立するのではなく、互いに作用し合いながら企業の印象を形づくります。ロゴの形状やカラーには理念が反映され、フォントや余白の扱いにも企業の姿勢が表れます。また、デジタル・紙媒体など使用シーンの違いも踏まえ、どんな環境でも統一感が保てる設計が求められます。完成したデザイン要素は、企業の人格や価値観を静かに語る“無言のメッセンジャー”として機能し、長期的なブランド形成にも確かな影響を与えます。

詳細記事:ブランディングデザインとは?目的や重要性を成功事例で解説

3. トーン&マナーの設定

トーン&マナーの設定は、CIを運用していくうえで欠かせない要素です。ブランドがどんな印象を持たれたいか、どんな感情を届けたいかを整理し、それをビジュアルやコミュニケーションに反映させます。色づかい、写真の雰囲気、イラストのタッチ、コピーの言葉遣いなど細かな部分まで統一することで、一貫したブランド体験が形づくられます。これにより、広告やWebサイト、パンフレット、SNSなど、どの接点でも同じ世界観が伝わりやすくなります。また、トーン&マナーは固定ではなく、時代や市場の変化に合わせて見直す柔軟さも必要です。世界観を大切にしながら、常に“今”に合う表現を磨くことで、長く愛されるブランドへ育っていきます。そして、この継続的な調整がブランドの成熟度をより高めてくれます。

詳細記事:トーン&マナーとは?目的と成功事例

4. ブランドガイドラインの整備

ブランドガイドラインの整備は、CI戦略を日常で機能させるためのもっとも実践的な工程です。ロゴやカラー、フォントの使用ルール、余白や比率、写真の方向性など、ブランドを正しく扱うためのルールを体系化します。このガイドラインがあることで、誰が制作や発信を担っても、同じ基準でブランドを表現できるようになります。また、外部の制作パートナーや海外拠点など、多様な関係者と連携する際も共通言語として役立ち、認識のズレや表現のバラつきを防ぎます。さらに、ガイドラインは単なる「使い方の手引き」ではなく、企業の姿勢や美意識を共有する重要なドキュメントでもあります。運用が続くことでブランドが社内外に浸透し、企業文化として根づいていく状態が理想です。

詳細記事:ブランドガイドラインの作り方 | 構成内容と成功事例

CI(コーポレート・アイデンティティ)デザイン開発のプロセス

CI(コーポレート・アイデンティティ)デザイン開発のプロセス

1. デザインコンセプトや方向性の確認

最初のステップは、デザインコンセプトや方向性をすり合わせる工程です。この段階では、企業やブランドのビジョン、価値観、目的、ターゲット層などを踏まえて、デザインが担う役割やイメージを整理します。また、デザインを通じてどんなストーリーや体験を届けたいのかを検討し、具体的な方向性を固めていきます。ここで共有された内容は後のデザイン開発における基準となり、最終的なクオリティに直結します。

2. イメージやトーン&マナーの設定

次に、イメージやトーン&マナーを設定します。ここでは、色やフォント、写真、イラストなどの表現要素を選定し、ブランドの印象をつくる作業を進めます。デザインシステム開発では、こうしたイメージの方向性を踏まえて、一貫性を保つためのルールやガイドラインをまとめていきます。これにより、どの媒体でも統一された世界観を表現しやすくなり、ブランドの認知や信頼にもつながります。

詳細記事:トーン&マナーとは?その重要性と目的について徹底解説

3. ラインナップやアイテムの整理

ラインナップやアイテムの整理は、開発したデザイン要素を具体的なプロダクトやコンテンツに落とし込む工程です。デザイン要素をシステムとして統合し、誰でも使いやすい状態に整理することが求められます。また、システム内で使うアイテムやコンポーネントを明確に定義し、整えておくことで、デザインの一貫性と品質を保ちやすくなります。この整理が進むことで、制作の効率や再現性も高まります。

4. 制作会社や印刷会社などの選定

デザインやWeb制作などを担う制作会社・印刷会社を選ぶ工程です。各社の得意分野や技術力、価格帯などを考慮しながら、自社に合うパートナーを選ぶことが重要です。印刷物であればデータチェックや納品フロー、Web制作であれば制作に必要な技術や進行の流れを理解し、制作会社と連携して進めていきます。制作の質を左右する工程でもあるため、丁寧なコミュニケーションが成果を高める鍵になります。

CI(コーポレート・アイデンティティ)デザイン開発の基本デザイン

CIコーポレートアイデンティティデザイン開発の基本デザイン

【 基本デザインの目的 】

CI(コーポレート・アイデンティティ)における基本デザインの目的は、企業の理念や価値観を視覚的にわかりやすく示し、内外に一貫したイメージを届けることです。基本デザインは、ロゴ、カラー、フォントといった企業の「顔」となる要素で構成され、CI全体の土台になります。これらの要素が統一されていることで、消費者や取引先が企業をひと目で識別しやすくなり、ブランドの認知が高まります。また、社員にとっても企業の価値観や方向性を理解しやすくなり、同じ認識を持ちやすくなる効果があります。たとえばロゴやカラーには、企業の目指す姿や提供したい価値が込められ、どのメディアや場面でも同じメッセージが伝わるよう工夫されています。このように、基本デザインは企業のアイデンティティを支え、長期的な信頼関係の形成に役立つ役割を持っています。

基本デザインの要素

【 基本デザインの要素 】

ブランドカラー

ブランドカラーは、企業やブランドのイメージを色で表現し、視覚的な統一感を生み出す大切な要素です。色には心理的な効果があり、たとえば青は信頼感、緑は環境への配慮といった印象を与えます。広告や製品、ウェブサイトなどでカラーを一貫して使うことで、消費者に覚えてもらいやすくなり、ブランド認知も高まります。また、統一されたカラーはブランドの信頼性を支え、長期的な関係づくりにも役立ちます。

詳細記事:ブランドカラーとは?設定方法とロゴの配色について

指定書体

指定書体は、ブランド全体の文字表現をそろえるためのフォントです。書体はブランドの性格を視覚的に伝える役割があり、フォーマルさ、親しみやすさ、革新性などを表現できます。フォントを統一して使うことで、広告、パンフレット、ウェブサイト、店舗など、どの接点でも同じ印象を届けられます。視覚的な統一感が生まれるため、ブランドを覚えてもらいやすくなる効果もあります。

レイアウト・システム

レイアウト・システムは、広告や印刷物などの構成における要素の配置やバランスを定めるルールです。ブランドのメッセージをわかりやすく、そして効果的に伝えるためのガイドラインとして機能します。レイアウトが統一されることで情報が整理され、見やすく、プロフェッショナルな印象を強められます。その結果、ブランド認知を自然と促進する効果があります。

トーン&マナー

トーン&マナーは、ブランドの「話し方」や「見せ方」を統一するための表現ルールです。たとえば、カジュアルで親しみやすいトーンや、上品で落ち着いたスタイルなど、ブランドの性格に合わせて設定します。これを一貫して表現することで、消費者にブランドの世界観が伝わりやすくなり、共感や信頼にもつながります。さらに、あらゆる接点で印象が揃うことで、ブランド体験の質も自然と高まります。

詳細記事:トーン&マナーとは?その重要性と目的について徹底解説

CI(コーポレート・アイデンティティ)デザイン開発のアプリケーションデザイン

CIコーポレートアイデンティティデザイン開発のアプリケーションデザイン

【 アプリケーションデザイン開発 】

CI(コーポレート・アイデンティティ)におけるアプリケーションデザイン開発は、基本デザイン(ロゴ・カラー・フォントなど)を各種アイテムや媒体に展開し、ブランドの一貫したビジュアル表現を実現するプロセスです。名刺、パンフレット、WEBサイト、パッケージ、店舗サイン、ユニフォームなど、生活者が触れるあらゆるタッチポイントでデザインを揃えることで、企業の印象がぶれずに伝わります。各媒体の特性に合わせて調整しつつも、基本要素を軸として統一することで、どの場面でも同じブランドイメージを提供できます。これにより、企業のアイデンティティが浸透しやすくなり、信頼性や認知度の向上にもつながります。アプリケーションデザインは、ブランド価値を育てるうえで欠かせない重要な工程です。

ステーショナリー|名刺・封筒・便箋など

名刺や封筒は企業の最初の印象を左右するアイテムです。ロゴやカラー、フォントを統一しデザインすることで、信頼感を高め、ブランドイメージを伝えられます。また、社内外のコミュニケーションにおいても一貫したデザインを使うことで、企業の姿勢や誠実さが相手に伝わり、良い印象を残す役割を果たします。

ビジネスフォーム|入館証・ネックホルダーなど

入館証やネックホルダーも、企業のCIを身近に感じてもらうためのツールです。統一されたデザインで、社員だけでなく来訪者や取引先にも企業の価値観が視覚的に伝わりやすくなります。日常的に目に触れるアイテムだからこそ、継続的に企業イメージを届ける機能を持ち、ブランド認識の定着にもつながります。

各種印刷物|会社案内、商品カタログ、広告チラシなど

会社案内やカタログ、チラシなどの印刷物は、企業の特徴や価値観を伝える重要な媒体です。デザインを統一することで、メッセージがわかりやすく、受け手にも伝わりやすくなります。デザインの一貫性は信頼感にもつながり、長期的な顧客関係の構築を支える役割を持ちます。

WEBサイト|公式サイト、ブランドサイト、採用サイトなど

WEBサイトは、現代では企業の「顔」として欠かせない存在です。ロゴやカラー、レイアウト、トーン&マナーを統一することで、オンラインでも一貫したブランドイメージを届けられます。求職者や顧客にブランドの世界観を体験してもらい、信頼感を高める場としても重要です。

プロダクトデザイン

プロダクトデザインは、製品を通じてブランドの価値を伝える工程です。ロゴやカラー、質感や形状へのこだわりなど、細部にブランドの考え方を反映させることで、製品そのものがブランドメッセージを届ける手段になります。商品を手にする体験が企業への信頼や共感につながり、ブランドロイヤルティを高めます。

パッケージデザイン

パッケージは、消費者が最も直接触れるブランド要素です。ロゴ、カラー、フォントを統一し、ブランドらしさを感じられるデザインにすることで、商品の第一印象を強めます。複数商品がある場合でも統一されたパッケージは、シリーズとしての一貫性を生み、ブランド全体の信頼性や認知度を高める効果があります。

ユニフォーム|制服・帽子・腕章・名札・ワッペンなど

ユニフォームは、企業の価値観や信頼感をわかりやすく示す役割を持ちます。ブランドカラーやロゴを取り入れた統一デザインは、来客に安心感を与えるだけでなく、社員自身のモチベーション向上や帰属意識の強化にもつながります。企業文化を日常の中で体現する要素としても重要です。

環境・店舗|オフィス・工場など施設の内外観など ]

オフィスや店舗などの環境デザインは、企業の世界観を表現する大切なタッチポイントです。外観・内装・サインに統一感を持たせることで、訪れる人に企業らしさが伝わり、信頼感を与えます。社員にとっても、自社の価値観を感じられる環境は働くうえでのモチベーションにつながり、文化の醸成にもなります。

輸送用機器|営業車両・輸送車両・船舶・航空機など

営業車両や輸送車両は、街中で多くの人の目に触れる“動く広告”として機能します。ロゴやカラーを取り入れた統一デザインによって、走行中も企業の存在感を示すことができ、ブランドの認知度を広げる効果があります。視覚的な一貫性が保たれることで、公共の場でもブランドイメージが伝わります。

CI(コーポレート・アイデンティティ)におけるデザインガイドライン開発

CIコーポレートアイデンティティにおけるデザインガイドライン開発

【 デザインガイドライン開発とは 】

CI(コーポレート・アイデンティティ)におけるデザインガイドライン開発とは、企業の理念やブランドの一貫性を保つための「表現ルール」を整理し、体系化していくプロセスです。ロゴ、カラー、フォント、写真、レイアウトなど、ブランドを形づくるすべての要素を統一し、どの媒体でも“その企業らしさ”が伝わるようにすることを目的としています。単なるマニュアルではなく、「ブランドの人格や世界観を適切に表現するための基準」をまとめた設計図のような存在です。ガイドライン開発では、まずブランドの理念・価値観を明確にし、それを視覚要素へと落とし込みます。そのうえで、使用例や禁止例を含めたルールをまとめ、デザイナーだけでなく社内外の関係者が迷わず使えるよう整理します。さらに、現在はデジタル媒体の重要性が高いため、印刷物に限らずWeb、アプリ、SNSなどあらゆる接点での適用を想定することが欠かせません。デザインガイドラインは、ブランドの“見た目”をそろえるだけでなく、“考え方”を共有するための役割も持ち、長期的な運用を通して企業文化を社会にしっかり届ける基盤となります。

詳細記事:ロゴガイドラインの目的や構成と開発事例
詳細記事:ブランドガイドラインの「作り方」と「成功事例」

ロゴの使用方法やバリエーション

ロゴの使用方法やバリエーションは、ブランドイメージを乱さないための基本的なルールです。サイズ、配置、背景、余白などを明確にすることで、どの媒体でも統一した印象を保てます。また、縮小版やアイコン化したバージョンなど、利用シーンに合わせた形式も定義し、誤用やデザインのバラつきを防ぎます。

カラーパレットやカラーコードの指定

ブランドカラーは、企業イメージを印象づける重要な要素です。カラーパレットやカラーコードを正確に定めることで、印刷物やデジタル媒体など、どんな場面でも同じ色味を再現できます。メインカラー・サブカラーの役割分担を明確にし、心理的効果も踏まえて設計することで、貫したブランドがつくれます。

フォントの種類やサイズ、使用方法

フォントはブランドの「声」や「雰囲気」を伝える要素です。見出し・本文の書体やサイズ、行間、強調方法などを規定することで、読みやすくまとまりのある表現が可能になります。統一されたフォント運用は、企業のプロフェッショナルな姿勢を自然に感じさせる役割もあります。

グラフィックスや写真の使用方法や規定

グラフィックスや写真は、ブランドの空気感やメッセージを補強する要素です。イラストや写真の色調・構図などを揃えることで、全体の雰囲気が統一されます。写真のトリミングや向きなど細かな指針を定めることで、制作の品質と一貫性を保ちやすくなり、ブランド価値の向上にもつながります。

広告やパンフレット、Webサイトなどのデザインテンプレートの提供

デザインテンプレートは、ブランドの統一感を守りながら制作の効率化にも役立ちます。レイアウト、配色、フォント、ロゴの配置などがあらかじめ整えられており、これに沿って制作することで、どの媒体でも同じ世界観を届けることができます。テンプレートの活用は、品質を安定させるうえでも効果的です。

■ AppleのCI(コーポレート・アイデンティティ)成功事例

AppleのCI(コーポレート・アイデンティティ)開発

CI(コーポレート・アイデンティティ)戦略

AppleのCI戦略が成功している理由は、「ブランドの核となる理念」を徹底して一貫させ続けている点にあります。同社は創業当初から「テクノロジーを人のために」という思想を掲げ、その価値観をデザイン、製品、コミュニケーションのすべてで表現してきました。機能や性能を強調するのではなく、“使う人の体験”を中心に据えた姿勢が他社との差別化につながっています。AppleのCIは「見た目を整えるためのもの」ではなく、「企業の存在意義を社会に伝える仕組み」として機能しており、その結果、製品ブランドを超えて唯一無二のブランドとして確立されました。理念と体験が自然に結びついている点こそが、AppleのCI成功の大きな理由といえます。

理念を起点にすべてを設計する

Appleは「人の創造力を引き出す」という理念を軸に、製品開発から広告、店舗体験まで一貫した思想を貫いています。あらゆる表現がこの理念に紐づいて設計されている点が特徴です。

シンプルさと感性の融合

広告コピー、店舗設計、UIデザインなど、どの接点でもシンプルさと美しさを重視。複雑な技術を“直感的に理解できる”形に落とし込み、多くのユーザーから共感を集めています。

ブランド体験の一貫性

製品パッケージ、公式サイト、Apple Storeまで、全てが統一された世界観で設計されています。どの接点でも“Appleらしさ”を感じられるよう丁寧に運用されています。

デザイン開発

Appleのデザイン開発は、「無駄をそぎ落としたシンプルさ」と「人にとっての使いやすさ」を両立させることにあります。デザインを単なる装飾として扱うのではなく、企業理念を形にする手段として位置づけてきました。ジョナサン・アイブらが築いた“Less, but better(少ないほど豊か)”の思想は、Appleの製品やコミュニケーション全体に深く根づいています。ブランドを飾り立てるのではなく、企業の存在意義を伝えるためのデザインである点が、AppleのCIを特別なものにしています。

一貫したミニマリズム

ロゴ、製品、広告まで、徹底したミニマルデザインを追求。余白や素材の質感に至るまで細かく設計されており、その美学がAppleの哲学を象徴しています。

感性に訴えるデザイン

Appleは“体験”そのものをデザインしています。パッケージの開け方や触れたときの質感など、細部にわたって期待感と満足感を得られるよう設計されています。

デザインガイドラインの徹底

UIや製品の基準をまとめたHuman Interface Guidelines(HIG)を整備し、世界中のデザイナーが“Appleらしさ”を再現できる環境を整えています。これにより体験の一貫性が保たれています。

[ 出典 ] アップル公式サイトより

■ NikeのCI(コーポレート・アイデンティティ)成功事例

NikeのCIとVIの成功事例

【 CI(コーポレート・アイデンティティ)戦略 】

NikeのCI戦略の大きな特徴は、「スポーツを通じて人々の行動を後押しするブランド」であるという明確な理念を軸に構築されている点です。単なるスポーツ用品メーカーではなく、「人を励まし、背中を押す存在」として世界中で支持されています。その中心にあるのが、誰もが知るスローガン “Just Do It.” です。この短い言葉が持つ「挑戦」「行動」「自己超越」という普遍的な価値が多くの共感を生み、Nikeの象徴となっています。こうした理念・ビジョン・行動がひとつに結びついたCIによって、Nikeは“商品を売るブランド”から“生き方を示すブランド”へと成長しました。スポーツ文化にとどまらず、人々の行動を支える文化的アイコンとなった点が、Nikeの強さを支えています。

理念を体現したメッセージ戦略

“Just Do It.” は広告コピーという枠を超え、Nikeが掲げる「誰もが可能性を持っている」という考え方をそのまま伝えています。この言葉が多くの人の挑戦心を後押ししています。

アスリート起点のストーリーブランディング

著名アスリートの挑戦やメッセージを通して、Nikeのブランド哲学をリアルに表現。製品だけでは届かない“共感”を生み出し、ブランドへの信頼を深めています。

社会的価値との結びつき

ジェンダーや人種などの社会課題にも積極的に向き合い、企業としての姿勢をはっきり示しています。これにより、より強い社会的信頼とブランド価値を築いています。

デザイン開発

Nikeのデザイン開発は、企業理念を視覚的に表現する「動きとエネルギー」のデザインが中心です。ロゴ、プロダクト、広告、デジタル体験まで、すべてが「挑戦」「スピード」「ダイナミズム」という共通テーマでまとめられています。1971年に誕生した“スウッシュ”ロゴは、世界的に知られる象徴であり、Nikeの哲学をシンプルに表す存在です。Nikeのデザインは、見栄えを整えるためではなく、「ブランドの精神を表現するため」にあります。一貫したビジュアル表現によって、Nikeはスポーツブランドを超え、“挑戦の象徴”としての立場を築き続けています。

象徴的なスウッシュロゴの力

勝利の女神Nikeの翼をモチーフにしたスウッシュは、スピードや前進を直感的に感じさせます。シンプルながらも強い意味を持つ象徴として機能しています。

大胆で感情的なビジュアル表現

汗や瞬間の動き、緊張感など“リアルな人間の感情”を捉えたビジュアルを多用。見る側にエネルギーを与える表現が特徴です。

デジタルとリアルを融合した体験デザイン

Nikeアプリや店舗のデザインも統一された世界観で構築されており、オンライン・オフラインを問わず同じブランド体験ができるよう設計されています。

[ 出典 ] StudiosIts Nice Thatより

McDonald’sのCI(コーポレート・アイデンティティ)成功事例

McDonald'sのCIとVIの成功事例

【 CI(コーポレート・アイデンティティ)戦略 】

McDonald’sのCI戦略の大きな特徴は、「食を通じて人々に安心と笑顔を届けるブランド」であるという理念を軸にしている点です。ファストフードチェーンという枠を超え、「誰もが気軽にくつろげる生活文化の一部」として存在感を築いてきました。その象徴となるのが、世界中で親しまれているスローガン “I’m lovin’ it.” です。この短い言葉は、“食べる”という行為以上に、ポジティブな体験や気持ちを表現し、国や世代を問わず共感を集めています。McDonald’sはこのメッセージを軸に、「日常の中にある小さな楽しさを届けるブランド」という哲学を浸透させ、世界的ブランドとしての地位を確立しました。

理念を体現したメッセージ戦略

“I’m lovin’ it.” はキャッチコピー以上の役割を持ち、McDonald’sが大切にしている「日常のささやかな幸せを届ける」という考え方を表現しています。温かく親しみやすいトーンが特徴です。

顧客中心のブランド体験設計

店舗設計やメニュー開発、デジタルサービスまで、すべてが「お客様が心地よく過ごせる」を起点に設計されています。食を提供するだけでなく、リラックスできる体験を生み出すブランドへ進化しています。

地域文化への柔軟な適応

世界展開を進めながらも、地域ごとの文化や嗜好に合った商品やデザインを積極的に取り入れています。ブランド理念を守りながら、ローカルへの寄り添いも大切にしています。

デザイン開発

McDonald’sのデザイン開発は、「親しみやすさ・明るさ・安心感」を視覚的に表現することを中心にしています。ロゴ、カラー、店舗デザイン、広告、パッケージなど、すべての表現が「誰もが気軽に楽しめる空間」をつくるために統一されています。特に“ゴールデンアーチ”は世界でもっとも認知されるシンボルのひとつで、ブランドの存在を象徴する要素です。McDonald’sのデザインは単なる統一感ではなく、「ブランドが大切にしてきた感情価値を視覚化すること」に重点が置かれています。

象徴的なゴールデンアーチの存在

黄金のアーチで表現される「M」は、親しみや安心感をイメージさせるシンボルです。街で見かけるだけで“気軽に立ち寄れる場所”として認識される強い視覚的効果があります。

生活に寄り添う温かいビジュアル表現

広告やパッケージは、“家族・仲間・笑顔”といった日常の場面をテーマに構成され、明るい色調ややわらかなフォントがブランドの温かさを自然に伝えています。

空間デザインと体験の一体化

店舗では木目や自然光を取り入れた、心地よい空間づくりを重視。セルフオーダーやデジタルメニューの導入で、快適さと効率性も両立させています。

[ 出典 ] RomanMacdnalds Cyprusより

■ CI(コーポレート・アイデンティティ)の弊社開発実績

株式会社チビコは、企業の存在意義や理念を軸にCI(コーポレート・アイデンティティ)開発を行っています。経営理念やミッション、ビジョンを言語化し、ロゴやステートメントへと落とし込み企業の思想と文化を可視化しています。そして、一貫したメッセージを発信するための基盤づくりを支援しています。

 詳細記事 : 株式会社チビコ・ブランディング実績一覧

[ INSIGHT FACTORY ]
「いかにして本音を集めるか」「集めた本音に何を見るか」を独自の知見によって提案し、クライアントと共に、来たる未来を推し量り、切り拓くこと掲げるリサーチ会社のリブランディング。ブランドシンボルは、社名の頭文字である「I」と「F」をモチーフに「どう見るか。なにを見るか。」をデザインで表現。

[ 詳細 ] chobico WORKS | INSIGHT FACTORYより

[ LANDPIA ]
LANDPIAは、不動産の有効利用を通じて活力ある経済社会の実現に貢献するブランドです。日本には、まだまだ未開拓の土地や、価値を見出されていない土地が多く残されています。それらを発見、有効活用することで、社会全体が潤う仕組みを作ることを掲げています。

[ 詳細 ] chobico WORKS | LANDPIAより

[ NIHONN MOBILITY SERVICE ]
NIHONN OIL SERVICEからNIHONN MOBILITY SERVICEへの社名変更に伴うコーポレートアイディンティティ開発。新ブランドのコンセプトは、「新しい移動と技術の進化。モノを超えたサービスとしてのあり方。」モビリティには無限の可能性があることを表現しています。

[ 詳細 ] chobico WORKS | NIHONN MOBILITY SERVICEより

[ ASBO STAY HOTEL ]
ASBO STAY HOTELは、沖縄県金武町の豊かな自然が残る東海岸に佇む、全室オーシャンビューのリゾートホテル。澄みわたった空気と、清らかな海辺。五感のすべてに響いてくるのは、大自然からのメッセージ。精神と身体を解放することの素晴らしさを知ることのできるホテルです。

[ 詳細 ] chobico WORKS | ASBO STAY HOTELより

[ JAPANITURE ]
日本発の家具ブランド「JAPANITURE」の海外展開」。JAPANITUREとは、JAPANとFURNITUREの造語に由来し、ブランドコンセプトは「日出ずる国の家具」。日本の伝統と革新的でモダンなデザイン家具を海外に広く発信し新規マーケットを開拓することを目的とするブランドです。

[ 詳細 ] chobico WORKS | JAPANITUREより

FAQ-よくある質問

■ CI(コーポレート・アイデンティティ)に関するよくある質問

CIに関する疑問は、多くの企業が必ず直面するテーマです。ここでは、戦略の意味から効果、デザインとの関係まで、よくある質問をまとめてわかりやすく解説します。

[ よくある質問① ]

Q :CI戦略とは具体的に何を指しますか?
A :CI戦略は、企業のビジョン・使命・価値観を明確にし、社内外に一貫して伝えるための構造的アプローチです。戦略とデザインが一体となることで、ブランドの一貫性と信頼を築きます。

[ よくある質問② ]

Q :CI戦略とデザイン開発の関係性は?
A :CI戦略がブランド価値の基盤を定義するのに対し、デザイン開発はその価値を視覚的(ロゴ・カラー・フォント等)に表現し形にするプロセスです。

[ よくある質問③ ]

Q :CIを構築するメリットは何ですか?
A : 顧客との信頼関係構築、ブランドの競争力向上、一貫したブランド体験の提供が可能になります。CIがあることで全社員が同じ方向を目指せる基盤も得られます。

[ よくある質問④ ]

Q :ロゴ・カラーなどのデザイン開発はどう進めればいいですか?
A :ブランドの価値観を反映したロゴ、カラー、フォントを設計し、それらを統一してガイドライン化。結果として、名刺・WEB・広告などに統一感を持たせる視覚体験を創出します。

[ よくある質問⑤ ]

Q :CI戦略の成果はいつ現れますか?短期間で見えるの?
A :CI戦略の効果は戦略的に時間をかけて浸透させるものです。短期的な効果に一喜一憂せず、ブランド認知や信頼の積み重ねという長期視点で評価するべきです。

checklist-チェックリスト

■ CI(コーポレート・アイデンティティ)開発のためのチェックリスト

CI開発では、理念からデザイン、運用体制まで多角的な確認が欠かせません。現状を客観的に見直すことで、企業らしさを的確に表現し、より強いブランド基盤を整えられます。

[ 会社名のチェック ]

⬜︎ 事業内容や提供価値が社名から正確に伝わっているか?
⬜︎ 社名が時代遅れに見える/古臭い印象を与えていないか?
⬜︎ 読みづらい/覚えづらい/発音しにくい社名になっていないか?

[ 理念・ビジョンのチェック ]

⬜︎ 企業理念は全社員に共有されているか?
⬜︎ ブランドビジョンと現状の事業戦略が一致しているか?
⬜︎ 社員の行動がブランド理念と一致しているか?

[ ブランドデザインのチェック ]

⬜︎ ブランドのデザインが全展開で統一されているか?
⬜︎ ロゴやビジュアル要素が古くなっていないか?
⬜︎ アプリケーション展開のコンセプトが明確になっているか?

[ ガイドライン・改善のチェック ]

⬜︎ CIガイドラインが整備されているか?
⬜︎ 関係者へのガイドライン共有・教育が行われているか?
⬜︎ CIの定期的な見直しが行われているか?

記事のまとめ

■ まとめ

CI(コーポレート・アイデンティティ)戦略は、企業の理念・価値観・ビジョンをわかりやすく伝え、ロゴやデザイン、行動指針などを通じて一貫したブランドイメージをつくるための体系的なアプローチです。これにより、他社との差別化が進み、顧客や社員、社会との間に信頼と共感が生まれ、ブランド価値の向上につながります。デザイン開発は、その戦略を視覚的に形にしていくプロセスで、ロゴ・カラー・フォント・写真やイラストなどを使って企業の「顔」をつくり上げます。トーン&マナーを設定してガイドラインに落とし込み、名刺、パンフレット、Web、店舗サインなど、実際の媒体やアイテムへ展開していくことで、ブランド体験をひとつにまとめていきます。こうしたCI戦略とデザイン開発を、現状分析から理念の言語化、デザイン方向性の明確化と段階的に進めることで、企業の存在意義と魅力をぶれずに伝えられるようになり、長期的な信頼と成長を支える基盤になっていきます。

株式会社チビコ今田佳司ブランディングディレクター

株式会社チビコ
今田 佳司 (ブランディング・ディレクター)
ブランド戦略とコミュニケーションデザインを掛け合わせることで、企業や商品などのブランド価値の向上や競争力強化に貢献。数多くのブランディングを手がける。

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