[ ブランディングデザイン ]
【完全版】国内自動車会社のブランドステートメントまとめ
自動車会社のブランドステートメントでは、技術革新、安全性、環境への配慮が強調されます。例えば「革新的な技術で未来のモビリティを創造し、持続可能な社会に貢献する」というステートメントは、環境に優しい技術開発と高い安全基準を示すものです。これにより、自動車会社は次世代の移動手段を提供するリーダーとしての姿勢を打ち出し、消費者に信頼感と期待感を与え、ブランド価値を高めることができます。
■ 自動車会社のブランドステートメントの目的
自動車会社のブランドステートメントの目的は、企業の技術革新、安全性、環境への配慮といった価値を明確に伝え、顧客や社会からの信頼を構築することです。自動車業界は技術の進化が激しく、消費者のニーズも多様化しているため、ブランドステートメントを通じて企業がどのように未来のモビリティを形作り、安全で持続可能な社会に貢献するかを表現することが重要です。
例えば「革新的な技術で未来の移動手段を創造し、持続可能な社会に貢献する」といったステートメントは、環境に優しい電気自動車の開発や、自動運転技術、または安全性の向上に対する企業の取り組みを強調します。これにより、企業は消費者に対して安心感や信頼感を提供し、競争の激しい市場で差別化を図ることができます。
さらに、ブランドステートメントは、企業の社会的責任(CSR)や持続可能性への貢献を伝える役割も果たし、エコ意識の高い顧客層へのアピールにもつながります。
■ ブランドステートメント事例
【 トヨタ自動車株式会社|トヨタグローバルビジョン 】
● 笑顔のために。期待を超えて。
人々を安全・安心に運び、心までも動かす。
そして、世界中の生活を、社会を、豊かにしていく。
それが、未来のモビリティ社会をリードする、私たちの想いです。
一人ひとりが高い品質を造りこむこと。
常に時代の一歩先のイノベーションを追い求めること。
地球環境に寄り添う意識を持ち続けること。
その先に、期待を常に超え、お客様そして地域の笑顔と幸せにつながるトヨタがあると信じています。
「今よりもっとよい方法がある」その改善の精神とともに、トヨタを支えてくださる皆様の声に真摯に耳を傾け、常に自らを改革しながら、高い目標を実現していきます。
[ 出典 ]トヨタ・企業情報より
【 本田技研工業株式会社|ブランドステートメント 】
● The Power of Dreams
Hondaが信じるもの、それは夢。夢は人々に、まだ見ぬ喜びを届けてくれます。
Hondaが創りだすもの、それは新しい価値。
夢をかなえるために、今日も一人ひとりが、チャレンジを続けています。
そして、夢を手にした人々の笑顔が、私たちに次のチャレンジに向かう情熱と勇気を届けてくれる。
The Power of Dreams
Hondaは夢がくれる力を通して、お客様、そして社会と喜びを分かち合っていきます。
[ 出典 ]本田技研・企業情報より
【 日産自動車株式会社|ビジョン 】
● 人々の生活を豊かに
〈 ミッション 〉
私たち日産は、独自性に溢れ、
革新的なクルマやサービスを創造し、
その目に見える優れた価値を、
全てのステークホルダーに提供します。
それらはルノーとの提携のもとに行って行きます。
[ 出典 ]日産自動車・会社情報より
【 株式会社SUBARU|ブランドステートメント 】
● Confidence in Motion
スバルは“Confidence in Motion”を通じて
スバルならではの「クルマのある自由で愉しい生活」を提案し、
自分らしい豊かな人生を求める、
より多くのお客様の期待に応えるために、
自らを革新し続けて いきます。
[ 出典 ]スバル・企業情報より
【 マツダ株式会社|ブランドエッセンス 】
● 走る歓び
マツダのブランドエッセンスは「走る歓び」です。私たちマツダがお届けする「走る歓び」とは、単にクルマの走行性能だけではありません。マツダを選ぶことが、自信と誇りにつながる。マツダに乗るたびに、新たな挑戦へと向かう活力が生まれる。クルマだけでなく、マツダに触れる全ての場面が、動くことへの感動を呼び起こし、心がときめく。これら全てが、マツダがお届けしたい「走る歓び」なのです。
[ 出典 ]マツダ・コーポレートビジョンより
【 スズキ株式会社|スローガン 】
● 小さなクルマ、大きな未来。
スズキは、1955年にスズライトを発売して以来、一貫して小さなクルマづくりの実績を積み重ねてきた。この豊富な経験とノウハウを注ぎ込んで今回の新型軽自動車を開発した。小さな車はこれからの社会の要請であり、これに沿って、今後とも真に価値のある小さな車づくりを通じて豊かな未来づくりに貢献したい、という意味合いを込めて新スローガンを制定した。
[ 出典 ]スズキ・新スローガンについてより
【 ダイハツ工業株式会社|グループスローガン 】
● Light you up
2017年3月1日に創立110周年を迎えるにあたり、これまでダイハツが培ってきた強みをさらに磨きながら、これからの新しいダイハツが目指す姿を社内外で共有するため、グループスローガンを刷新し、さらにブランドビジョン、ブランドステートメントを策定しました。新スローガン「Light you up」の「Light」には、「光」「軽やかさ」の2つの意味を持たせています。お客様一人ひとりを照らし、きめ細やかな商品やサービスを実現することで、輝いたライフスタイルを提供すること。暮らしや環境への負担が少ないスモールカーで軽やかな気持ちを提供すること。この2つのミッションに、今後も変わらずに取り組み続けることを決意し、その想いを新たなスローガンとして表現しました。
[ 出典 ]ダイハツ・会社案内より
■ まとめ
ブランドステートメントの具体的な開発事例について述べてきましたが、一番大切なことは、ブランドステートメントが顧客に与えるインパクトの大切さを理解し、魅力的なブランドステートメントを作らなければならないということです。ブランドステートメントを安易に考え何となく作ってしまうと、効果を期待できないだけではなく、逆にブランドイメージを低下させてしまいます。企業は、ブランドのビジョンや理念を伝えることのできるブランドステートメントをしっかりと考え掲げていくことが重要なのです。
株式会社チビコ
今田 佳司 (ブランディング・ディレクター)
ブランド戦略とコミュニケーションデザインを掛け合わせることで、企業や商品などのブランド価値の向上や競争力強化に貢献。数多くのブランディングを手がける。
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