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ロゴデザイン変更の理由や目的と成功事例

[ ブランディングデザイン ]

【必見】ロゴデザイン変更の理由や目的と成功事例

ロゴデザインは“作る”だけではなく“変える”ことも必要です。なぜ、ロゴを変更するべきなのか、その目的を明確にし、成功につながる判断と開発が重要です。効果的なロゴデザインは、シンプルで再現性が高く、独自性があります。本記事では、株式会社チビコでブランディングディレクターをしている筆者が、競争の激しい市場でロゴデザイン変更を成果に結びつけるための具体的アプローチと、実際の成功事例を交えて解説します。


■ ロゴデザイン変更の理由

ロゴデザイン変更の理由

1. ブランド戦略の刷新のため

企業のビジョンやミッションが変化した場合、ロゴもそれに合わせて進化する必要があります。古い戦略のままではブランドと顧客の認識にギャップが生まれます。ロゴは戦略を可視化する象徴であり、刷新によって新しい方向性を強力に伝えることが可能です。

新ビジョン・新理念を反映
方向性の再定義
顧客へのメッセージ刷新

▶︎ 関連記事:ブランド戦略とデザインの密接な関係について

2. 時代やトレンドへの適応のため

デザインの流行や社会の感覚は常に変化します。古めかしいロゴはブランドを時代遅れに見せるリスクがあり、若い世代への訴求力を失います。ロゴを現代的にアップデートすることで、ブランドは常に鮮度を保ち、進化し続ける存在として認知されます。

古い印象の払拭
若年層へのアピール
現代的で洗練された印象へ

3. 事業拡大・転換のため

新しいサービスの追加や異業種への展開など、事業の幅が広がった場合、従来のロゴでは表現が追いつかないことがあります。事業転換に合わせてロゴを再構築することで、企業の新たな姿を的確に表現し、顧客に変化を明確に伝えることができます。

事業の多角化に対応
新規市場での認知強化
成長や変革の象徴化

4. グローバル対応のため

海外展開を進める際、既存ロゴが文化的に誤解を生む場合や、現地での視認性が低い場合があります。国や地域ごとの多様な文化に対応できるデザインへ変更することで、世界中で一貫したブランド認知を築きやすくなり、国際的な信頼獲得につながります。

文化的誤解の回避
多言語・多市場への対応
グローバルな一貫性を確保

5. 競合との差別化のため

市場に似た商品やサービスが溢れる中、ロゴが競合と似通ってしまうと選ばれる理由を失います。差別化のためにロゴを変更することで、顧客に強い印象を与え、ブランドの独自性を鮮明にすることが可能です。視覚的な違いが選択肢の判断材料となります。

類似ロゴからの脱却
独自性の強調
選ばれる理由を強化

6. ブランド認知の強化のため

シンプルで覚えやすいロゴは、顧客の記憶に残りやすく、再認知を促進します。複雑でわかりにくいロゴから、洗練された明快なロゴへ変更することで、ブランド想起率を高められます。記憶に残るビジュアルは長期的なブランド資産となります。

記憶に残りやすい形に
認知スピードを向上
ブランド資産の蓄積

▶︎ 関連記事:ブランド認知度を高める3つの方法

■ ロゴデザイン変更の目的

ロゴデザイン変更の目的

1. ブランドの再定義

企業のビジョンやミッションが刷新された際、ロゴはその新しい方向性を可視化する役割を担います。ブランドの核が変化しても、外部に伝わらなければ意味がありません。ロゴを変更することで顧客や市場に「新しいブランド像」を強力に印象づけ、内外に一貫性を持たせることができます。

2. 時代適応と鮮度向上

時代の流れと共にデザインの感覚や価値観は変化します。古いままのロゴはブランドを停滞した存在に見せてしまいます。ロゴを刷新することで現代的で洗練された印象を与え、常に進化し続けるブランドであることを示せます。鮮度を保つことは顧客との関係維持に直結します。

3. 認知度・記憶度の強化

複雑で覚えにくいロゴよりも、シンプルで特徴的なデザインは顧客の記憶に定着しやすくなります。購買や利用の瞬間に真っ先に思い出される存在になることで、ブランド想起率を高め、選ばれる確率を上げられます。ロゴ刷新は長期的なブランド資産の強化策にもなります。

4. 競合との差別化

市場に同質化したロゴやデザインが溢れると、消費者はブランドを識別しにくくなります。差別化を目的にロゴを変更することで、独自のポジションを確立し、視覚的に選ばれる理由を与えることができます。個性を打ち出すことは、競争優位を築く重要な要素です。

■ ロゴデザインの重要性

ロゴデザインの重要性

【 ブランドの顔になる 】

ロゴはブランドを象徴する「顔」であり、顧客が最初に接触する視覚的要素です。人が相手の顔を記憶するように、消費者はロゴを通じてブランドを認識します。どれだけ優れた商品やサービスでも、その入口となるロゴが弱ければ印象は曖昧になります。ロゴは存在そのものを代表する重要なシンボルです。

第一印象を決定づける
ブランドを象徴するシンボル
顧客接点の起点となる

【 認知と記憶を高める 】

効果的なロゴは、言葉よりも早く人の脳に残ります。色や形の特徴は記憶に直結し、消費者が購買の場面で瞬時に想起する手がかりとなります。シンプルで一貫したロゴは繰り返し目に触れることで強く刷り込まれ、認知度を高め、ブランドを忘れられない存在にします。

シンプルさは記憶に直結
見るたびに認知が強化
購買時の想起を促す

【 差別化の武器になる 】

競合ブランドが溢れる市場において、ロゴは差別化の最前線に立つ存在です。似た商品やサービスの中で、ユニークなロゴは一目で違いを生み出し、消費者の選択を後押しします。独自性を明確に打ち出すロゴは、ブランドが選ばれる理由そのものとなります。

市場での独自性を確立
顧客の選択を後押し
類似ブランドとの差を強調

【 ブランド価値を象徴する 】

ロゴは単なるマークではなく、企業の理念・世界観・品質感を凝縮した象徴です。高級感、革新性、親しみやすさといった印象を視覚的に伝え、ブランド価値を瞬時に想起させます。ロゴを見ただけで「このブランドらしさ」が伝わることが、強いブランド資産を生む要素になります。

理念や世界観の凝縮
品質感や信頼性を伝達
ブランドらしさを象徴

▶︎ 関連記事:ブランド価値とは?高める方法と活用方法

【 一貫性を担保する 】

ロゴは広告・Web・パッケージ・店舗などあらゆるタッチポイントに展開されます。その際に一貫して使われることで、顧客に統一された体験を提供できます。逆に不統一な表現は信頼感を損なう要因になります。ロゴはブランド全体の一貫性を支える中核的な存在です。

すべての接点で統一感
ブランド体験の一貫性強化
信頼性を維持する仕組み

【 長期的なブランド資産となる 】

ロゴは長い時間をかけて消費者に刷り込まれ、資産としての価値を形成します。継続的に使用されるロゴは「安心感」や「信頼」を積み重ね、ブランドエクイティを育てます。単なるデザインではなく、時間と共に価値が増す投資対象として機能するのです。

認知の積み重ねが資産化
信頼を継続的に構築
長期的なブランド価値を強化

■ ロゴデザイン変更のメリット

ロゴデザイン変更のメリット

1. ブランドイメージの刷新

ロゴデザインを変更することで、従来のイメージを一新し、新しいブランドの姿勢や方向性を強く打ち出すことができます。特に時代に合わなくなったデザインを更新することで、古い印象や停滞感を払拭し、企業が進化し続けている姿勢を示せます。刷新されたロゴは社内外へのメッセージとなり、新たな信頼を築く契機になります。

古いイメージを払拭し新鮮さを演出
時代性に合わせたブランド像を提示
変化や進化を象徴的に伝える

▶︎ 関連記事:ブランドイメージを高めるデザインとは?

2. ブランド認知の強化

ロゴ変更は話題性を生み、社会的な注目を集める効果があります。新しいロゴは消費者との接点で新鮮な印象を与え、ブランド名や存在を改めて認知させるきっかけになります。また、キャンペーンや広報活動と組み合わせることで認知度を一層高め、ブランドを再び印象づけることが可能です。

新しいデザインで注目を集める
顧客に再認識させる機会をつくる
広報施策と連動し認知度を高める

3. 顧客層の拡大

ロゴデザインの刷新は、新しいターゲット層にブランドを広げる手段としても効果的です。従来の顧客に加え、若年層やグローバル市場など異なる層に響くデザインにすることで、接触機会を増やし新規顧客を獲得しやすくなります。デザインが持つ印象の力は、ブランドの入り口を広げる大きな役割を果たします。

新しいターゲット層に響く印象を与える
グローバル展開にも対応できる表現にする
新規顧客獲得のきっかけを生み出す

4. 競争力の向上

競争が激しい市場において、ロゴの刷新は差別化の有効な手段となります。独自性のある新デザインを導入することで、競合との差を視覚的に明確化し、ブランドの存在感を高められます。また、先進的な印象を与えることで企業姿勢を強調し、消費者に選ばれる理由を増やすことにつながります。

競合との差別化を視覚的に強化する
先進的で成長する企業姿勢を示す
消費者に選ばれる理由を明確化する

■ ロゴデザイン変更のデメリット

ロゴデザイン変更のデメリット

1. 既存顧客の混乱や不信感

長年親しまれたロゴを変更すると、既存顧客が違和感を抱き「なぜ変えたのか」と疑問を持つ場合があります。場合によっては「別の会社になったのか」と誤解を招き、信頼が揺らぐリスクもあります。特にブランドへの愛着が強い顧客ほど反発を示しやすいため、丁寧な説明や段階的な浸透が欠かせません。

長年の愛着が失われ不安を招く
別企業と誤解される可能性がある
ブランドへの信頼が一時的に揺らぐ

2. ブランド資産のリセットリスク

旧ロゴが積み重ねてきた認知やブランドイメージは資産ですが、変更によってそれらがリセットされる可能性があります。これまで築いた一貫性が崩れると、顧客にとってブランドの記憶が弱まり、再び認知を積み上げる必要が出てきます。その結果、短期的にはブランド力が低下する恐れがあります。

長年積み重ねた認知が薄れる
ブランドの一貫性が損なわれる
再認知のため追加施策が必要になる

3. コストと時間の負担

ロゴ変更は単にデザイン費用だけでなく、看板、印刷物、Webサイト、広告などの更新コストが大きく発生します。また、すべての資材を差し替えるには時間もかかり、社内への浸透にも労力が必要です。結果として、企業全体の運営リソースに大きな負担を与える点は無視できません。

デザイン制作や展開で多額の費用が発生
各種媒体の差し替えに時間を要する
社内外への浸透に労力が必要

4. 失敗のリスク

新しいロゴが必ずしも市場に受け入れられるとは限りません。デザインが顧客に不評だったり、ブランドの方向性とずれている場合は、逆にブランド価値を損ねる恐れがあります。また、旧ロゴに戻すとなると再びコストや信頼低下を招くため、変更は常に大きなリスクを伴います。

新ロゴが顧客に受け入れられない可能性
ブランドイメージを損ねる危険性がある
元に戻す場合も大きな損失を招く

■ ロゴデザイン変更の手順

ロゴデザイン変更の手順

1. 目的と背景の明確化

ロゴ変更を成功させるためには、まず「なぜ変えるのか」を明確にすることが不可欠です。ブランドイメージの刷新、ターゲット層の拡大、組織変革の象徴など、背景と目的を整理し、社内外で共有します。曖昧な理由で進めると、顧客に伝わる意義が薄れ、混乱を招く恐れがあります。

変更の理由と背景を整理する
目指すブランド像を定義する
社内外に意義を共有する

2. 現状分析と課題整理

次に、既存ロゴの評価と課題を洗い出します。顧客がどう認識しているか、競合のデザイン傾向はどうかを調査し、強みと弱みを客観的に整理します。これにより、守るべき要素と刷新すべき点が明確になり、新ロゴの開発に的確な指針を与えます。

既存ロゴの強みと弱みを分析する
市場や競合の動向を調査する
顧客の評価や印象を把握する

3. コンセプト策定

調査結果をもとに、ブランド理念や方向性を反映したコンセプトを立案します。ロゴが象徴すべき価値やイメージを明文化することで、デザイン開発の基盤を固めます。理念と市場ニーズを両立したコンセプトがあることで、デザインが一貫性を持ち、ブレを防ぐことができます。

ブランド理念を表現に落とし込む
デザインの方向性を言語化する
市場ニーズと整合させる

4. デザイン開発

設定したコンセプトを基に、複数のシンボルやロゴタイプ案を制作します。その過程では、視認性や再現性を考慮し、多様な媒体で機能するか検証が必要です。さらに、感覚的な魅力と機能的な使いやすさを両立させることで、ブランド資産となる完成度の高いロゴを導き出します。

複数案を制作・比較検討する
視認性・汎用性を検証する
感覚性と機能性を両立させる

▶︎ 関連記事:ブランディングデザインとは?目的や重要性を成功事例で解説

■ ロゴデザイン変更の成功事例

Starbucks ロゴデザイン変更の成功事例

Starbucks | ロゴデザイン変更の成功事例

Starbucksは2011年にロゴデザインを変更し、従来の緑色と黒色のロゴを、シンプルな緑色のロゴデザインに変更しました。新ロゴデザインは、”Siren”と呼ばれる二本足の人魚のアイコンに基づいています。この新ロゴデザインは、新しい店舗やメニューを導入することを目的として導入されました。また、ロゴデザインの変更に伴い、コーヒーカップや店内のインテリアも変更され、全体的にシンプルで清潔感のある印象になりました。ロゴデザインの変更は、ブランドの価値やイメージを維持するために必要でStarbucksの場合も、新しい店舗や新しい製品を展開する上で、より現代的で親しみやすいブランドイメージを作り出すことを目的として、ロゴデザイン変更が行われました。

[ ロゴデザインの変更ポイント ]

2011年のロゴ変更
スターバックスは創業40周年を機に2011年にロゴを大幅に変更しました。ロゴから社名「STARBUCKS COFFEE」が取り除かれ、中央に「サイレン」のみを残すことでブランド認知に頼らないデザインへ進化しています。この変更により、スターバックスはブランド力の高さを強調し、シンプルながらも印象的なシンボルを目指しました。

ブランディングの一環
社名を削除することで、スターバックスはグローバル市場でのブランド認知度をさらに強化しました。シンプルなシンボルだけでスターバックスと認識されることで、言語を問わず通じるロゴが完成し、国際市場でのアピール力を高めています。

ミニマルデザインの採用
スターバックスはミニマルなデザインへと進化させ、商品やパッケージ、広告などで幅広く活用できるようになりました。シンプルさを極めたロゴは多様な媒体での展開が容易で、一貫性のあるブランドイメージの構築に貢献。

[ 出典 ] スターバックス公式HPより

Mercari ロゴデザイン変更の成功事例

【 Mercari | ロゴデザイン変更の成功事例 】

日本のオンラインマーケットプレイスであるMercariは、2019年にロゴデザイン変更を実施しました。旧ロゴデザインの赤いボックスを廃止し、新しいロゴデザインは白と青を基調としたシンプルなデザインとなりました。同時に軽快なタッチのものになりました。ロゴデザイン変更の理由は、グローバルでの事業展開を見据え、よりシンプルで認知されやすく、クリーンでモダンな印象を与えるデザインにすることでした。また、スマートフォンでの利用が増えている現代において、小さな画面でもクリアに表示されるデザインにすることも目的のひとつでした。

[ ロゴデザインの変更ポイント ]

シンプルで親しみやすいデザイン
新ロゴはシンプルさを重視し、視認性の高いフォントやカラーを採用しました。ユーザーが多様なデバイスや環境でブランドを認識しやすく、親しみやすいデザインが特徴です。

mアイコンの強調
ロゴには「m」をシンボル化したアイコンが使われ、シンプルながらも印象的なブランドの象徴として強調されました。アプリのアイコンとしても使いやすく、視覚的に記憶に残りやすい工夫がなされています。

グローバル展開を意識したデザイン
シンプルで普遍的なデザインは、グローバル市場でも違和感なく使用できるよう配慮されています。文字要素を減らし、シンボルを中心に据えることで、言語の壁を越えてグローバルなユーザーに認識されやすいブランドロゴとなっています。

[ 出典 ] メルカリ公式HPより

Mastercardロゴデザイン変更の成功事例

【 Mastercard | ロゴデザイン変更の成功事例 】

2019年1月にロゴデザインを変更しました。新しいロゴデザインは、従来のMastercardの文字と共に、赤と黄色の2つの円が重なり合うデザインとなりました。これは、Mastercardがクレジットカードのブランドとして知られるようになった1979年以来初めてのロゴデザイン変更でした。変更後のロゴデザインによって、シンプルかつ現代的なブランドのイメージを表現し、グローバル市場での競争力を高めることを目指しました。ロゴデザイン変更には、従業員や外部関係者への周知や説明の徹底、変更後のロゴデザインの適切な管理と評価などの注意点があります。Mastercardは、変更後のロゴデザインに対して、ブランドマネジメントの向上に取り組んでいます。

[ ロゴデザインの変更ポイント ]

シンボルを強調したミニマルデザイン
2016年にMastercardは、シンプルな2つの円(赤と黄)が重なるシンボルに変更しました。文字要素が少なくなり、アイコンとしても視認性が高くなり、ブランド認識が強化されました。

文字を排除してアイコンのみでの認知
旧ロゴでは「Mastercard」の文字が円の中にありましたが、新ロゴでは文字を外すことで、アイコンのみでも認識されるグローバルブランドを目指しています。直感的に認識されやすいデザインになりました。

デジタル対応のフレキシビリティ向上
デジタル化に対応するために、簡素化されたデザインが採用されました。これにより、モバイルデバイスや小型のスクリーンでの視認性が向上し、どの環境でも一貫した認識が可能です。

[ 出典 ] マスターカード公式HPより

ロゴデザイン変更弊社実績

弊社では、多様な業種・規模のクライアント様に対して、ブランド戦略、ロゴデザイン開発、ブランドステートメント策定、名刺・封筒・Webサイトなどのデザイン開発を一貫して手がけています。ネーミングやパッケージ、サインデザインなども包括的に開発しブランドの統一感と差別化を実現しています。

▶︎ 詳細記事 : 株式会社チビコ・ブランディング実績一覧

ランドピアのリブランディング

[ LANDPIA ]
LANDPIAは、不動産の有効利用を通じて活力ある経済社会の実現に貢献するブランドです。日本には、まだまだ未開拓の土地や、価値を見出されていない土地が多く残されています。それらを発見、有効活用することで、社会全体が潤う仕組みを作ることを掲げています。

[ 詳細 ] chobico WORKS | LANDPIAより

リニューアブルジャパンのリブランディング

[ RENEWABLE JAPAN ]
すべての人を、エネルギーの主人公に。主人公という言葉には、同じ時代を生きる一人ひとりにエネルギーづくりの主体となって活躍していただける社会を実現したいというブランドの想いを込めています。そして、共にエネルギーについて考え行動し、社会の創生に寄与していく企業ブランドの姿勢を表しています。

[ 詳細 ] chobico WORKS | RENEWABLE JAPANより

アイロムグループのリブランディング

[ I’ROM GROUP ]
希望と安⼼に満ちた健やかな未来を、すべての⼈へ。アイロムグループは「憂いなき未来のために。」のブランドプロミスのもと、人々の未来が希望と安心そして健康で満ちあふれたものとなるように先端医療事業、SMO事業、CRO事業、メディカルサポート事業の4つの事業でブランドを展開しています。

[ 詳細 ] chobico WORKS | I’ROM GROUPより

日本モビリティサービスのリブランディング

[ NIHONN MOBILITY SERVICE ]
NIHONN OIL SERVICEからNIHONN MOBILITY SERVICEへの社名変更に伴うコーポレートアイディンティティ開発。新ブランドのコンセプトは、「新しい移動と技術の進化。モノを超えたサービスとしてのあり方。」モビリティには無限の可能性があることを表現しています。

[ 詳細 ] chobico WORKS | NIHONN MOBILITY SERVICEより

FAQ-よくある質問

■ ロゴデザインの変更に関するよくある質問

[ よくある質問① ]

Q :ロゴ変更を検討すべきタイミングは?
A :ブランドの価値観や方向性の転換、新たな顧客層への展開、デジタル領域への対応強化など、戦略や環境の変化が生じたときが適切なタイミングです。たとえばスターバックスは創業40周年にサイト名を削除し、象徴的なサイレンのみに刷新しました

[ よくある質問② ]

Q :成功するロゴにはどんな特長がありますか?
A :シンプルで視認性が高く、ブランドの価値やメッセージが一瞬で伝わるデザインが成功の鍵です。多様な媒体でも一貫して機能し、信頼性を高めます

[ よくある質問③ ]

Q :グローバル対応を意識したロゴには何が求められますか?
A :言語に依存しない視覚記号としてのアイコンが重要です。メルカリは「m」シンボルを強調し、シンプルかつグローバルに通用するデザインへ刷新しました(スマホ対応も配慮)

[ よくある質問④ ]

Q :ロゴ変更で競合との差別化を図るには?
A :独自性の強い象徴性あるデザインが必要です。他社と似たロゴではインパクトが弱く、曖昧さにつながるため、差別化できる形・色・構成を検討すべきです。

[ よくある質問⑤ ]

Q :ロゴ変更の際に注意すべきリスクは?
A :費用や運用負荷、顧客の混乱といった負の影響があります。変更の目的と効果を明確にし、段階的な展開と説明戦略を用意することが不可欠です。

checklist-チェックリスト

■ ロゴデザイン変更に関するチェックリスト

[ ブランド戦略のチェック ]

⬜︎ ロゴ変更の目的(市場刷新・ターゲット変更・グローバル展開など)が明確になっているか?
⬜︎ ロゴ変更が企業理念・ブランドビジョンと一貫しているか?
⬜︎ 競合他社との差別化を意識したデザイン方針になっているか?

[ ブランド認知・顧客対応のチェック ]

⬜︎ 既存顧客に対してロゴ変更の意図を十分に説明できているか?
⬜︎ ブランド資産を損なわないための段階的移行プランを用意しているか?
⬜︎ 社内外で新しいロゴの意図や活用ルールを共有しているか?

[ ロゴデザインのチェック ]

⬜︎ ロゴの視認性・汎用性(Web・アプリ・印刷物での再現性)が高いか?
⬜︎ シンプルかつブランドのメッセージを直感的に伝えるデザインになっているか?
⬜︎ グローバル展開を想定し、言語に依存しないアイコン性を備えているか?

[ ガイドライン・運用のチェック ]

⬜︎ 新しいロゴの使用ルールをまとめたガイドラインが整備されているか?
⬜︎ 社内外の関係者に向けた教育・周知が徹底されているか?
⬜︎ ロゴ変更後も定期的に効果測定を行い、改善プロセスを回せる体制になっているか?

記事のまとめ

■ まとめ

ロゴデザインの刷新は、ただの見た目変更ではなく、ブランドの進化と戦略を可視化する重要な転機です。変更の主な理由には、①ブランド価値や方向性の再定義、②新たな顧客層への適応、③競合との差別化、④デジタル領域や時代に合わせた視覚最適化、などがあります。成功するロゴには、シンプルで視認性が高く、一目でブランドの本質を伝えられる明快なメッセージ性が不可欠です。さらに、大小やオフライン/オンライン問わず機能する汎用性も強い武器です。例えば、スターバックスは認知が高まったことで「STARBUCKS COFFEE」の文字を削除し、シンプルなサイレンのみのロゴへ進化しました。また、メルカリもリニューアルでフォントと箱の要素を削ぎ落とし、遊び心と認知の両立を図るデザインに刷新しました。こうした戦略的なロゴ変更は、ブランドに新たな信頼と印象を与えるターニングポイントになり得るのです。

株式会社チビコ今田佳司ブランディングディレクター

株式会社チビコ
今田 佳司 (ブランディング・ディレクター)
ブランド戦略とコミュニケーションデザインを掛け合わせることで、企業や商品などのブランド価値の向上や競争力強化に貢献。数多くのブランディングを手がける。

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