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ブランディングとオウンドメディアの関係

[ ブランド戦略 ]

ブランディングにおけるオウンドメデイアの重要性

ブランディングにおけるオウンドメディアとは、企業が自身で運営するメディアのことです。ウェブサイト、ブログ、SNSアカウント、メールマガジンなどがあげられます。企業はオウンドメディアを通じて、自社の価値や理念を顧客に伝えることで、ブランドイメージの向上や顧客ロイヤルティの獲得につなげることができます。また、オウンドメディアは企業にとって、自由な発信やデータ収集の場としても機能し、ブランディングにおいて重要な役割を果たします。


■ ブランディングとは何か?

ブランディングとは、企業や商品・サービスなどにおいて、イメージや価値観を消費者に伝え、認知・信頼・共感を得るための活動全般を指します。具体的には、ロゴデザインやカラーパレット、コピーなどのビジュアル要素を含めたブランドイメージの設計、広告・PRなどの宣伝活動、社員教育・社内コミュニケーションなども含まれます。ブランディングを行うことで、消費者の心に響く魅力的なブランドイメージを構築することができ、競合他社との差別化や顧客ロイヤルティの向上、ビジネスの成長・発展につながります。また、ブランディングは単なるマーケティング手法ではなく、企業や商品・サービスの考え方や価値観、存在意義を明確化し、社会的な責任や使命感を持って活動するための大切な要素でもあります。

■ オウンドメディアとは何か?

オウンドメディアとは、企業やブランドが自身で運営するウェブサイトやSNS、ブログ、メールマガジンなどのメディアのことを指します。従来は広告や宣伝に頼るだけでなく、自社で情報発信をすることで顧客との接点を増やし、信頼関係を構築することが目的とされています。オウンドメディアは、企業の思想や価値観を発信する場としても利用され、商品やサービスについての情報や、業界に関するニュース、トピックスなどのコンテンツを提供することで、顧客との関係を深めることができます。また、SEO対策やマーケティングにも有効であり、自社サイトやSNSからの集客を増やすことができるため、企業にとっては重要な戦略の一つとなっています。

■ ブランディングとオウンドメディアの関係

ブランディングとオウンドメディアの関係

オウンドメディアとブランディングは密接に関係しています。オウンドメディアは、ブランドが所有するメディアであり、ブランドのストーリーや価値観を伝えるために使用されます。つまり、オウンドメディアはブランディングの一部であり、ブランドイメージを構築するために重要な役割を果たしています。ブランディングは、顧客に対してブランドのメッセージやイメージを伝え、そのブランドがどのような存在であるかを明確にすることです。オウンドメディアは、その目的を達成するために使用されるツールの1つであり、ブランドのストーリーや裏側にある想いを伝えることができます。オウンドメディアは、ブランドのアイデンティティを明確にし、消費者により深い理解を促すことができます。

また、オウンドメディアは、ブランドと消費者の関係を強化するためにも役立ちます。ブランドが提供する情報やコンテンツが消費者にとって有益である場合、消費者はそのブランドのファンになります。そのため、オウンドメディアは、ブランドと消費者のつながりを深めるためにも重要な役割を果たします。一方で、オウンドメディアがブランディングに与える影響は大きく、誤った情報やコンテンツを提供することでブランドイメージを損ねる可能性があります。そのため、適切な戦略と管理が必要です。

■ オウンドメディアがブランディングに与える影響

オウンドメディアがブランディングに与える影響

オウンドメディアを活用することで、企業は自らのビジョンや理念、サービスの特徴などを発信することができ、顧客とのコミュニケーションを深めることができます。また、自社のメディアを通じて、情報を提供することで、ブランドの認知度を高めることもできます。オウンドメディアは、ブランディングにおいて非常に有効なツールなのです。

⚫︎ ブランド認知度の向上

オウンドメディアを活用することで、企業は自社の情報をコントロールし、ターゲット層に直接訴求することができます。また、コンテンツを通じてブランドの魅力や特徴をアピールすることで、ブランド認知度を向上させることができます。

⚫︎ ブランドイメージの向上

オウンドメディアを活用することで、企業は自社のメッセージをコントロールできます。そのため、一貫性のあるブランディングを行うことができ、ターゲットに対して一定のイメージを与えることができます。また、企業が自身のブランドストーリーを語ることで、ブランドイメージを向上させることもできます。

⚫︎ ブランドロイヤルティの向上

オウンドメディアを活用することで、企業は自社の価値観や理念をターゲット層に伝えることができます。また、コンテンツを通じて、ターゲット層とのコミュニケーションを積極的に行うことで、ブランドロイヤルティを高めることができます。

⚫︎ コンテンツマーケティングの促進

オウンドメディアを活用することで、企業は自社のブログやSNSなどのコンテンツを通じて、ターゲット層に対して情報発信を行うことができます。そのため、ターゲット層に有益な情報を提供することで、コンテンツマーケティングを促進することができます。

オウンドメディアは、ブランディングに非常に有効なツールであることが分かります。企業は、オウンドメディアを活用して、ブランディング戦略を効果的に展開することが重要です。

■ ブランディングにおけるオウンドメデイアの重要性

ブランディングにおけるオウンドメデイアの重要性

⚫︎ ブランドを自由に伝えることができる

オウンドメデイアは自社で保有するメディアのことを指します。例えば、企業のウェブサイトやブログ、SNSアカウントなどがあげられます。オウンドメデイアを使うことでブランドのストーリーを自由自在に伝えることができます。また、オウンドメデイアは自社で管理できるため、管理や更新がしやすくなります。

⚫︎ブランドのコントロールができる

オウンドメデイアは自社で管理できるため、ブランドの表現についてのコントロールがしやすくなります。例えば、コーポレートカラーやフォント、表現のトーンなどを統一することができます。それにより、ブランドのイメージを一貫して伝えることができます。

⚫︎コンテンツマーケティングの強力なツールとなる

オウンドメデイアを使ってコンテンツマーケティングを行うことができます。コンテンツマーケティングは、自社で作成したコンテンツを通じて、ターゲット層とのコミュニケーションを図るマーケティング手法です。オウンドメデイアを活用することで、より多くの人々に自社のコンテンツを届けることができます。

⚫︎コスト削減につながる

オウンドメデイアは自社で保有するため、広告費をかけずに情報発信ができます。また、外部のメディアを利用する場合、広告掲載費用がかかることがありますが、オウンドメデイアを使うことで、コストを削減することができます。

■ オウンドメディアを活用したブランディングの事例

オウンドメディアを活用したブランディングの事例としては、自社の価値やコンセプトをアピールする記事やコンテンツを配信する企業が増えています。オウンドメディアを活用することで、自社ブランドの特徴や魅力を効果的に伝え、顧客との関係性を強化し、ブランド価値の向上につなげることができるのです。

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LUSH Times

「LUSH Times」は、英国発祥のハンドメイドコスメブランド「LUSH」の公式オウンドメディアです。同社が提供する製品の使用方法や材料の特徴、LUSHが取り組む社会的な活動など、さまざまな情報を提供しています。LUSH Timesは、ウェブサイトとして提供されており、オンラインマガジンとしての役割を果たしています。記事のコンテンツは、同社の製品や理念に関連するものが中心であり、ビーガンやエシカルなど、同社が重視する価値観を反映しています。また、LUSH Timesは同社の商品やイベント、キャンペーンを紹介する広報ツールの役割も担っており、同社の製品を購入する際の参考情報としても利用されています。オウンドメディアとして、LUSH Timesは、同社のブランドイメージを向上させるための重要な役割を果たしています。

[ 出典 ] LUSH Timesより

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Nike News

「Nike News」は、スポーツウェアブランドの「Nike」が運営するオウンドメディアの一つです。同社の製品やスポーツイベント、アスリートなどの情報を発信しています。また、ナイキが支援するプロジェクトや社会貢献活動なども取り上げられています。記事や動画、写真などを通じて、ブランドのメッセージや価値観を伝えることで、顧客とのエンゲージメントを深め、ブランドロイヤルティを高めることを目的としています。ナイキは、オウンドメディアを活用したマーケティング戦略を展開する一方、SNSや広告などの多様なチャネルを組み合わせて、ブランド認知度の向上や顧客獲得にも取り組んでいます。

[ 出典 ] Nike Newsより

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Red Bull Media House

「Red Bull Media House」は、エナジードリンクブランドである「Red Bull」が所有するオウンドメディアの一つで、スポーツ、音楽、アクション、エンターテイメント、サイエンスなどのジャンルに関連する記事、映像、写真などのコンテンツを提供しています。Red Bullは、スポンサーシップやイベント主催などを通じて、自社ブランドをグローバルに認知させてきましたが、Red Bull Media Houseは、より深いコンテンツ体験を提供することで、ブランドの信頼性や認知度を高めることを目的としています。また、Red Bullは、自社のスポーツイベントやアスリートを取り上げた映像作品やドキュメンタリーなどのコンテンツも制作しており、Red Bull Media Houseを通じて配信しています。

[ 出典 ] Red Bull Media Houseより

北欧暮らしの道具店のオウンドメディア

北欧、暮らしの道具店

「北欧、暮らしの道具店」のウェブサイトは、北欧の文化やライフスタイル、そして自然環境に合わせた道具や家具、食器などの商品を扱うブランドサイトです。ここでは、北欧の暮らしや文化に関する情報や商品紹介、インテリアのアイデアなどを提供しています。また、このブランドサイトには、北欧に関する記事を執筆するライターや、北欧の商品や文化に詳しいスタッフが携わっており、北欧に関する情報の質が高いことが特徴です。このように、自社の商品やブランドに関連する情報を提供するだけでなく、その分野に関する情報の専門性や深さをアピールしています。

[ 出典 ] 北欧暮らしの道具店より

土屋鞄製造所のオウンドメディア

土屋鞄製造所

「土屋鞄製造所」は、独自のブランドサイトを運営しています。同社が手掛ける高品質な鞄製品を紹介し、ブランドイメージを向上させることを目的としています。記事では、同社の鞄製造におけるこだわりや、職人の手仕事の紹介、また、社員たちの普段の業務風景などが紹介されています。また、鞄以外にも、旅行やファッション、ライフスタイルに関する記事が掲載されており、読者のライフスタイルに合わせた情報提供も行っています。土屋鞄製造所が提供する製品について深く知り、ブランドの愛好者となるきっかけとなっています。同社のブランドサイト戦略は、ユーザーとのコミュニケーションを促進し、ファンを育成する上で重要な役割を果たしています。

これらの事例から、オウンドメディアを活用することで、ブランディングにおいて独自の世界観や哲学を構築し、多くのファンを獲得することができることがわかります。

[ 出典 ] 土屋鞄製造所より

■ まとめ

オウンドメディアは、自社のメディアを活用することで、ブランドイメージの構築や顧客とのコミュニケーションを行う手段として重要な役割を果たしています。ブランディングにおいては、オウンドメディアを通じてブランドの価値観やメッセージを伝え、ブランドイメージを定着させることが求められます。また、オウンドメディアを活用することで、顧客との直接的なコミュニケーションを図り、顧客との関係を深めることができます。しかしながら、オウンドメディアを活用する場合は、コンテンツの充実や更新頻度の確保など、多くの課題に対応する必要があります。適切に活用することで、効果的なブランディング戦略の一環として、オウンドメディアを活用することが重要です。

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