CHIBICO BLOG

コンテンツマーケティングとSEOの違い

[ ブランド戦略 ]

コンテンツマーケティングとSEOの違いと共通点とは

コンテンツマーケティングとSEOは、どちらもオンライン上でのマーケティングに関連する分野です。コンテンツマーケティングは、企業が魅力的なコンテンツを制作し、そのコンテンツを通じて顧客に価値を提供し、ブランドイメージを向上させる戦略です。一方、SEOは、検索エンジン最適化の略であり、検索エンジンのアルゴリズムに合わせて、Webサイトを最適化し、検索上位表示を目指す戦略です。コンテンツマーケティングは、SEOと組み合わせることで、より効果的に顧客にアプローチすることができます。つまり、コンテンツマーケティングによって良質なコンテンツを提供し、SEOによって検索上位表示を狙うことで、顧客により多くリーチし、より多くのビジネスチャンスを生み出すことができると言えます。


■ コンテンツマーケティングとは

コンテンツマーケティングとは

コンテンツマーケティングとは、消費者に対して興味を引く、役に立つ、エンゲージメントを促すコンテンツを作成し、配信することによって、製品やサービスの知名度向上や顧客獲得を目的としたマーケティング戦略のことです。コンテンツは、ウェブサイトの記事、ブログ、ビデオ、ソーシャルメディア、ウェブセミナー、ポッドキャスト、電子書籍など様々な形式があります。コンテンツマーケティングの目的は、ブランドの認知度向上、リード獲得、リピート顧客の獲得、口コミの拡散などです。コンテンツマーケティングは、ブランドの信頼性と専門性を高め、顧客との関係を構築することができます。また、コンテンツを共有することで、ソーシャルメディア上でのブランド認知度も向上することがあります。

■ SEOとは

SEOとは

SEOとは、(Search Engine Optimization)の略称で、検索エンジンの検索結果において、自社のウェブサイトを上位に表示させるための最適化作業のことです。具体的には、キーワード選定やメタタグの設定、内部リンクや外部リンクの強化、ページスピードの最適化などが含まれます。SEOを実施することで、検索エンジンからのアクセス数を増やし、企業やブランドの認知度や集客力の向上につなげることができます。しかし、単に検索エンジンに有利なキーワードを埋め込んだり、検索エンジン対策のテクニックだけでなく、ユーザーにとって有益で質の高いコンテンツを提供することが求められます。

■ コンテンツマーケティングとSEOの関係

コンテンツマーケティングとSEOの関係

コンテンツマーケティングとSEOは単独での活動に限らず、相互に影響しあうことがあります。たとえば、SEOの取り組みを通じて、より多くのアクセスが集まり、コンテンツマーケティングの機会が増えることがあります。また、コンテンツマーケティングによって、より良いコンテンツが提供されることで、SEOのランキングが上がることもあります。しかし、SEOとコンテンツマーケティングは異なる戦略であるため、単独での取り組みも重要です。SEOでは、特定のキーワードを使ったコンテンツの最適化や外部リンクの取得などが重要です。一方、コンテンツマーケティングでは、ユーザーが必要とする情報を提供し、共感を生むことが求められます。結局のところ、SEOとコンテンツマーケティングは切っても切り離せない関係にあります。両者を統合的に取り組むことで、より効果的なマーケティングが可能になります。

コンテンツマーケティングは、SEOを支援する手段としても活用されます。
具体的には、以下のような方法が挙げられます。

● キーワード調査

SEOと同様に、コンテンツマーケティングでもキーワード調査が重要です。検索エンジンのキーワード検索結果を分析し、ユーザーが検索するキーワードを特定することが必要です。それを踏まえて、コンテンツを作成することで、SEOにも貢献します。

コンテンツの最適化

SEOでは、タイトルタグ、メタディスクリプション、見出しタグ、画像のalt属性などを最適化することが重要です。コンテンツマーケティングでも同じことが言えます。また、キーワードを多用するのではなく、自然な文章で、読み手にとって有用で興味深いコンテンツを作成することが求められます。

内部リンクの設定

SEOでは内部リンクの設定が重要ですが、コンテンツマーケティングでも同様に内部リンクを設定することができます。コンテンツ同士を関連づけることで、読み手が興味を持ち、長時間滞在することができます。その結果、ページの評価が向上し、SEOにもつながります。

SNSを活用した拡散

コンテンツマーケティングでは、SNSを活用して、コンテンツを拡散することが求められます。この拡散が、サイトへのアクセス数を増やし、SEOにも貢献することがあります。

以上のように、コンテンツマーケティングとSEOは切っても切り離せない関係にあります。
SEOを意識してコンテンツを作成することで、より多くのユーザーに届けることができ、
サイトの評価を向上させることができます。

参考:バズ部|コンテンツマーケティングより

■ コンテンツマーケティングとSEOの違い

コンテンツマーケティングとSEOは、両方ともオンラインマーケティングの一部であり、同じ目的を持っている場合がありますが、アプローチや対象の違いがあります。

コンテンツマーケティングとSEOの違い

目的の違い

コンテンツマーケティングは、商品やサービスの販売に直接的に結びつかない情報を提供することで、ブランドの認知度を高めたり、ユーザーとのエンゲージメントを促進することを目的としています。一方、SEOは、検索エンジンでの検索結果に表示される順位を上げることで、企業や商品、サービスなどのオンライン上での可視性を向上させることを目的としています。

対象となるユーザーの違い

コンテンツマーケティングは、商品やサービスを必要としている人々をターゲットにしていますが、その人々が商品やサービスを購入するかどうかは明確ではありません。一方、SEOは、商品やサービスを必要としている人々が、検索エンジンを利用して商品やサービスを探している際に、企業や商品、サービスなどが表示されることで、購入につながる可能性があります。

アプローチの違い

コンテンツマーケティングでは、ブランドのストーリーや情報を提供することで、ユーザーにアプローチします。コンテンツによって、ユーザーの関心や興味を引き出し、情報を共有し、エンゲージメントを促進することで、ブランドイメージを構築しています。一方、SEOは、検索エンジンのアルゴリズムに従い、特定のキーワードを含んだコンテンツを作成し、検索エンジンで上位表示を目指します。

成果の違い

コンテンツマーケティングは、ブランドの認知度や信頼度、エンゲージメントを促進することを目的としているため、その成果は直接的には売上や収益に結びつかないことが多いです。一方、SEOは、企業や商品、サービスのオンライン上での可視性を向上させることが目的です。

■ コンテンツマーケティングとSEOの共通点

コンテンツマーケティングとSEOには共通点もあります。まず、どちらもオーガニック検索にフォーカスしています。つまり、有料広告に頼るのではなく、ユーザーが自然に検索している検索結果に出現することを目指しています。また、両方の戦略は、コンテンツの質に重点を置いています。検索エンジンは、ユーザーに最も価値のあるコンテンツを提供することを目的としています。したがって、SEOでは、優れたコンテンツを作成して、検索エンジンのアルゴリズムによってランク付けされるようにします。同様に、コンテンツマーケティングも、有用で魅力的なコンテンツを提供することにより、ユーザーを引き付け、ブランドの認知度や信頼性を高めることを目指しています。

■ コンテンツマーケティングの成功事例

ハーゲンダッツジャパンのコンテンツマーケティング

ハーゲンダッツジャパン

[ 特徴 ]

● デザートという商品特性を活かした美味しさや季節感を表現
● SNSを中心にコンテンツを拡散することでファン層の拡大
● イベントやプロモーションと連携した購買意欲を高めるコンテンツ
● 美味しさだけでなくハーゲンダッツジャパンの歴史や製品開発を紹介
● クリエイティブなコラボレーションを展開し文化と結びつけたコンテンツ

ハーゲンダッツジャパンは、日本国内でアイスクリームを販売する企業です。同社は、コンテンツマーケティングを積極的に活用しており、自社のアイスクリームに関する情報を提供するWEBサイトを運営しています。ここでは、アイスクリームの歴史や製造過程、アイスクリームに合う食べ物の紹介、季節限定フレーバーの情報など、様々な情報を提供しています。また、同社が開催するイベントやキャンペーンの情報も掲載されています。さらに、同社はSNSを活用したコンテンツマーケティングも行っており、Instagramを中心にアイスクリームの写真や動画を投稿し、ファンとのコミュニケーションを図っています。ハーゲンダッツジャパンは、オウンドメディアを通じて自社のアイスクリームに関する情報を提供することで、ファンを増やし、ブランドイメージを向上させています。さらに、SNSを活用することで、ファンとのつながりを深め、顧客ロイヤルティを高めています。

[ 出典 ] ハーゲンダッツジャパンより

北欧暮らしの道具店のコンテンツマーケティング

北欧、暮らしの道具店 (株式会社クラシコム)

[ 特徴 ]

● ブログやSNSを活用した情報発信に力を入れている
● 北欧のライフスタイルに着目したコンテンツを提供している
● 商品紹介だけでなく北欧に関する情報も提供している
● 北欧デザインやライフスタイルに興味がある人をターゲットにしている
● シンプルでナチュラルなデザインやイメージを重視している
● 顧客とのコミュニケーションを大切にしている

「北欧、暮らしの道具店」は、北欧のライフスタイルを日本に広めるために生まれたショップです。同店のコンテンツマーケティングは、北欧ライフスタイルに関する情報発信や、北欧雑貨を使ったインテリアコーディネートの提案など、北欧の文化やライフスタイルに関する情報を提供することに重点を置いています。同店のオウンドメディア「Nordic Life」では、北欧に関する情報や商品情報、北欧ライフスタイルに関する記事を発信しており、InstagramやTwitterなどのSNSでも、商品紹介やインテリアアイデアの提案などを行っています。また、同店は、北欧ライフスタイルをより身近に感じられるような体験型イベントやワークショップを定期的に開催するなど、顧客とのコミュニケーションにも力を入れています。

[ 出典 ] 北欧、暮らしの道具店より

SUUMOタウンのコンテンツマーケティング

SUUMOタウン (株式会社リクルート)

[ 特徴 ]

● 集客と情報提供を両立したサイト構成
● 不動産関連の情報を中心に暮らしに役立つ記事を掲載
● ユーザーが気になるエリアの情報を簡単に検索できる機能を提供
● 高い信頼性を持つ情報発信でユーザーの信頼を獲得
● 不動産業界に特化した情報提供で独自性を打ち出す戦略を採用
● コラボレーションに積極的で他企業とのタイアップ記事を掲載

SUUMOタウンは、不動産情報サイトのSUUMOが提供する、地域の情報を発信するためのWebメディアです。SUUMOタウンでは、街の魅力を伝えるコンテンツを配信しており、街のイベント情報やレストラン情報などを掲載しています。また、SUUMOが持つ不動産情報を踏まえた、各地域の住宅事情や、物件探しに役立つ情報も提供しています。SUUMOタウンのコンテンツマーケティングの目的は、不動産購入を考えるユーザーに、住む場所の情報や生活環境を提供することによって、購買意欲の喚起やブランドの認知度向上を図ることです。また、地域情報を提供することで、SUUMOの存在を広く知ってもらい、ユーザーのサイト滞在時間の延長やリピート利用の促進につなげることを目的としています。

[ 出典 ] SUUMOタウンより

■ まとめ

コンテンツマーケティングとSEOは、どちらもオンライン上でビジネスにとって重要なマーケティング手法ですが、それぞれのアプローチや目的が異なります。コンテンツマーケティングは、販売促進や商品の売り込みよりも、ユーザーに有益な情報を提供することで信頼感やブランドイメージを構築することを目的としています。一方、SEOは、検索エンジンでの上位表示を目指して、キーワードやコンテンツの最適化を行い、検索結果からのアクセスを増やすことを目的としています。ただし、コンテンツマーケティングとSEOには共通点もあります。例えば、コンテンツマーケティングでもSEOでも、ユーザーが求める情報を提供し、質の高いコンテンツを作成することが重要です。また、どちらも分析やデータ収集が欠かせず、ユーザーの行動や検索トレンドに基づいた戦略の構築が必要です。コンテンツマーケティングとSEOはそれぞれ独自のアプローチやメリットがあるため、ビジネスの目的や戦略に応じて、適切な手法を組み合わせて活用することが大切です。

■ おすすめ関連記事

ブランドサイトの目的と構築方法とは?

【 おすすめ記事 】 ブランドサイトの目的と構築方法とは?
https://chibico.co.jp/blog/brand-strategy/brand-web-construction-061/

【 おすすめ記事 】 コンテンツマーケティングとは?考え方の基本
https://chibico.co.jp/blog/brand-strategy/content-marketing-038/

関連記事

  • CATEGORY

  • 日々の暮らしの中の愛用品や街で見かけた気になるデザイン
    弊社のデザイン実績などをご紹介させていただきます。
    ブランディングを語る際に使用する用語集です。
    分からない用語が出てきた場合などにご活用ください。