ブランドステートメント

Brand Statement

ブランドステートメントとは、企業のブランドが掲げる理念や使命を簡潔な文として表したものである。ブランドステートメントは理念や使命を掲げるという役割において企業が掲げる企業理念(コーポレートステートメント)に近い。企業理念は企業が根本理念とする「どのように在るべきか」を示すものであるが、ブランドステートメントはブランドが消費者に何を提供するかを表明し約束するものであるという意味合いが強い。企業そのものがブランドであるという観点に基づけば企業理念とブランドステートメントが同じ位置づけとなることもある。ブランド・ステートメントとは、ブランドのミッション、価値観、ポジショニングなどを明文化したもの。ブランドに関するすべての活動の拠り所となる。企業における企業理念に近いものだが、数ページ程度のコンパクトなものから、クリエイティブに使用するビジュアルやロゴの使用方法までの細則を定めた本 i的なものまで、フォーマットや内容量は様々である。 ステートメントの内容は、当たり障りのない文句ではなく、そのブランドの存在意義やあるべき姿をしっかりと示すことが重要だ。それを実現するためには、トップ・マネジメントやマーケティング部門だけでなく、バックオフィス業務も含めた関係者全員がブランドの価値観に共感し、即した行動をとらなければならない。社員が共感できない価値観に、顧客や株主が共感することはまずないだろう。 ブランド・ステートメントの根幹となるミッションや価値観は、時代や地域に左右されない普遍性を保つべきだが、その表現方法やポジショニングは、ブランドの規模やステージ、時代に応じて改定・推敲することが望ましい。 比較的小さな組織や若い組織では、わざわざブランドの価値観を明文化しなくても属人的に体現できるかもしれない。しかし、組織が大きくなり、ブランドの歴史を共有していない世代が増えるにつれて、「らしさ」を持続するために、ブランド・ステートメントを明文化し、その共有に努めなくてはならない。