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CIとVIの違いや目的と成功事例

[ ブランド戦略 ]

【必見】CIとVIの違いや目的と成功事例

企業がブランドを確立する上で、CI(コーポレート・アイデンティティ)とVI(ビジュアル・アイデンティティ)という2つの重要な要素があります。一見似ているように感じるかもしれませんが、それぞれ異なる役割を担っています。CIは企業の「心」とも言える部分で、企業理念やビジョン、価値観などを統合的に表現する戦略を指します。これに対してVIは、その企業の「顔」となる部分です。ロゴやブランドカラー、独自のフォントといった目に見える要素を通じて、企業の個性を視覚的に表現します。本記事では、株式会社チビコでブランディングディレクターをしている筆者が、この2つの概念の違いや、企業ブランド戦略における具体的な活用方法について詳しく解説していきます。


■ CI(コーポレート・アイデンティティ)とVI(ビジュアル・アイデンティティ)とは

CI(コーポレート・アイデンティティ)とVI(ビジュアル・アイデンティティ)とは

CI(コーポレート・アイデンティティ)とは

CI(コーポレート・アイデンティティ)とは、簡単に言えば「企業らしさ」の源となるものです。企業が「何者であるか」「何を大切にしているか」という本質的な部分を表現する重要な概念といえます。具体的には、企業理念や将来のビジョン、行動指針などが含まれ、その企業が社会に対して「どんな価値を届けたいのか」「何を目指しているのか」を明確に示すものです。また、CIは社員一人一人に対しても重要な役割を果たします。日々の仕事の中で「何を大切にすべきか」という判断基準となり、組織全体の方向性を示す羅針盤のような存在なのです。このように、CIは企業の独自性を守りながら、長期的な成長と信頼獲得の土台となっています。

[ 詳細記事 ] CI(コーポレートアイデンティティ)の意味や目的と開発とは

VI(ビジュアル・アイデンティティ)とは

VI(ビジュアル・アイデンティティ)とは、企業の「顔」とも言えるもので、企業の個性や魅力を目に見える形で表現する重要な要素です。具体的には、ロゴマークやブランドカラー、文字の種類、デザインルールなどが含まれます。これらを統一的に使用することで、企業の一貫したイメージを作り上げていくのです。例えば、お気に入りのブランドのロゴやカラーを見かけると、すぐにそのブランドだと分かりますよね。これは、VIが効果的に機能している証拠です。このように、商品のパッケージから広告、WEBサイトまで、様々な接点で統一されたデザインを目にすることで、私たちの心の中にその企業やブランドの印象が自然と刻まれていくのです。

[ 詳細記事 ] VI(ビジュアル・アイデンティティ)とは何か?

■ CI(コーポレート・アイデンティティ)とVI(ビジュアル・アイデンティティ)の違い

CI(コーポレート・アイデンティティ)とVI(ビジュアル・アイデンティティ)の3つの違い

1. CIとVIの目的の違い

CI(コーポレート・アイデンティティ)とVI(ビジュアル・アイデンティティ)は、それぞれ異なる目的を持ちながら、企業のブランド作りに欠かせない役割を果たしています。CIは「この企業は何を大切にしているのか」「社会にどんな価値を届けたいのか」という企業の根幹となる部分を明確にします。一方VIは、そうした企業の想いや個性を、デザインを通じて分かりやすく伝え、人々の心に印象づける役割があります。言い換えれば、CIが企業の「中身」や「本質」を決めるのに対して、VIはその「見た目」や「雰囲気」を通じて、企業らしさを表現し、多くの人に親しみを持ってもらうことを目指しているのです。

2. CIとVIの対象の違い

CI(コーポレート・アイデンティティ)とVI(ビジュアル・アイデンティティ)では、それぞれが働きかける相手が異なります。CIは、お客様はもちろん、社員や取引先、株主の方々など、企業に関わるすべての人を対象としています。企業の理念や行動の基準を共有することで、社内外で一貫したイメージを築いていくのです。これに対してVIは、主にお客様など外部の方々に向けた取り組みです。ロゴやブランドカラーといった目に見える要素を通じて、企業の個性を分かりやすく印象づけることを目指しています。つまり、CIは企業の想いを幅広く伝えるメッセージとして、VIはそれを視覚的に表現し、ブランドの魅力を高める手段として機能しているのです。

3. CIとVIの視点の違い

CI(コーポレート・アイデンティティ)とVI(ビジュアル・アイデンティティ)は、それぞれ異なる視点から企業のブランド作りに貢献しています。CIは企業の内側に目を向け、「私たちは何を大切にするのか」「どんな組織でありたいのか」という価値観や行動の指針を定めます。これにより、社員の一体感が生まれ、独自の企業文化が育まれていくのです。一方VIは、外からの視点を重視します。「お客様にどのように見られたいか」「どんな印象を持ってもらいたいか」を考え、それを形にしていきます。言わば、CIが企業の核となる部分をしっかりと固めるのに対し、VIはその想いを視覚的な形で分かりやすく伝える役割を果たしているのです。

■ CI(コーポレート・アイデンティティ)の目的

CI(コーポレート・アイデンティティ)4つの目的

1. 企業の認知度を向上させること

企業が多くの人に知ってもらい、覚えてもらうために、CI(コーポレート・アイデンティティ)は重要な役割を果たしています。企業の「らしさ」を一貫して表現することで、私たちの記憶に残りやすくなるのです。例えば、あるブランドのロゴやカラー、印象的なキャッチフレーズなどを、商品や広告で繰り返し目にすることで、私たちはそのブランドを自然と認識できるようになります。特に似たような商品やサービスが溢れる市場では、独自の世界観やメッセージを発信することで、その企業ならではの魅力や個性が際立ちます。このように、多くの人に企業を知ってもらい、親しみを持ってもらうことで、お客様や取引先との絆が深まり、企業としての強みも増していきます。つまり、CIを通じて企業の存在感を高めることは、長期的な成長と発展の土台となるのです。

2. 企業イメージの統一を図ること

CI(コーポレート・アイデンティティ)は、企業の様々な活動を一つの「らしさ」でまとめあげる大切な役割を担っています。企業の想いや価値観が一貫して表現されることで、お客様は商品やサービスのどこに触れても、その企業ならではの特徴を感じ取ることができます。例えば、広告や会社のWEBサイト、商品のパッケージなどが、同じトーンやイメージで統一されていると、その企業に対する信頼感や安定感が自然と高まるものです。そうすることで、お客様は他社の商品やサービスと混同することなく、そのブランドの価値を確かに認識できるようになります。このように統一された企業イメージは、お客様や投資家の方々に安心感を与え、長期的なブランドの成長につながっていくのです。

[ 詳細記事 ] ブランドイメージを高めるためのデザインとは?

3. 社員の結束力を高めること

CI(コーポレート・アイデンティティ)には、社員の気持ちをひとつにまとめる大切な役目があります。企業が大切にしている考えや目指す姿が、ロゴなどの目に見える形と共に共有されることで、社員一人一人が「自分たちは何を目指しているのか」を実感しやすくなり、会社への愛着も深まっていきます。この愛着は、社員同士の絆を強め、同じ目標に向かって力を合わせる土台となるのです。例えば、オフィスで日々目にする会社のロゴやビジョンの言葉は、私たちに「この会社の一員なんだ」という意識を自然と感じさせてくれます。そして、この一体感が高まることで、チームワークも強化され、会社全体の活力も高まっていくのです。このように、CIは社員の心をつなぎ、会社の成長を支える重要な要素となっています。

[ 詳細記事 ] インナーブランディングとは?その目的と効果

4. コミュニケーション効果を高めること

CI(コーポレート・アイデンティティ)には、企業の内と外、双方向のコミュニケーションを円滑にする重要な働きがあります。企業からのメッセージやデザインに一貫性があることで、お客様は企業の発信する情報をより分かりやすく受け取ることができます。例えば、いつも目にするロゴや企業カラーを見ると、すぐにその企業だと分かり、メッセージへの信頼感も自然と高まるものです。また、社内でもCIを意識したコミュニケーションを行うことで、部署やチーム間の連携がスムーズになり、組織全体の一体感が生まれます。具体的には、社内の資料やプレゼンの形式が統一されていることで、社員同士の理解が深まり、情報共有もスムーズに進みます。このように、CIは企業の内外でのコミュニケーションの質を高め、企業としての強みを育てていく役割を果たしているのです。

■ VI(ビジュアル・アイデンティティ)の目的

VI(ビジュアル・アイデンティティ)とは

[ 画像引用 ] Uber公式サイトより

1. ブランドのアイデンティティを示すこと

VI(ビジュアル・アイデンティティ)の大きな役割の一つは、企業の想いや個性を目に見える形で表現することです。企業のロゴマークや色使い、文字のデザインといった視覚的な要素を通じて、その企業が大切にしている考えや目指している姿を、一目で感じ取ってもらうことができます。例えば、環境への取り組みを重視している企業であれば、自然を思わせる緑や青を取り入れることで、エコロジーへの想いを視覚的に伝えることができるのです。このように、VIは企業の本質を目に見える形で表現する重要な手段となり、お客様にその企業らしさをより深く理解してもらうことにつながります。そして、企業の個性が視覚的に分かりやすく表現されることで、お客様との共感や信頼関係が育まれ、企業としての存在感もより確かなものになっていくのです。

2. 消費者にメッセージを伝えること

VI(ビジュアル・アイデンティティ)は、企業の想いや価値を人々の心に届けるための大切な表現方法です。言葉で説明するよりも、目で見て感じられる形で表現することで、お客様は直感的にブランドの魅力を理解することができます。例えば、高級ブランドが洗練されたロゴや上品な文字デザインを使うのは、その品格やクオリティを視覚的に印象づけるためです。このように、VIを通じた表現は、ブランドの価値を伝えるだけでなく、そのブランドならではの個性や市場での立ち位置も分かりやすく示すことができるのです。そして、広告や店舗のデザインでも、この統一された視覚表現を活用することで、お客様の心の中にブランドの一貫したイメージが育まれ、親しみや信頼感も自然と高まっていくのです。

3. 商品やサービスの差別化を図ること

VI(ビジュアル・アイデンティティ)には、他のブランドとの違いを鮮明にし、そのブランドならではの特徴を印象づける重要な役割があります。独創的なデザインや色使い、印象的なロゴによって、私たちは数ある商品やサービスの中から、目的のブランドを瞬時に見分けることができます。例えば、コカ・コーラの赤やAppleのミニマルなデザインは、見た瞬間に「あ、このブランドだ」と分かります。このように、VIを通じた差別化は、ブランドの個性を引き立て、「このブランドにしかない魅力」を感じさせてくれます。似たような商品やサービスが並ぶ市場の中で、視覚的な特徴がブランドの強みとなり、選ばれる決め手として消費者の心に響くのです。つまり、VIはブランドを際立たせる効果的な方法といえるのです。

4. ブランド価値を向上させること

VI(ビジュアル・アイデンティティ)を効果的に活用することは、ブランドの価値を高める重要な鍵となります。洗練されたデザインで統一感のあるブランドは、私たちに高品質で信頼できる印象を与え、自然とその価値が高まっていくものです。例えば、高級ブランドがデザインの細かな部分まで統一感にこだわるのは、その品格と信頼性を確かなものとし、ブランドとしての価値を強めるためです。このように一貫性のあるVIは、ブランド全体にプラスのイメージをもたらし、お客様の満足感や信頼感も高めていきます。そして、こうして築かれたブランドの価値は、お客様がそのブランドを選ぶ理由となり、長く愛され続けるための土台となるのです。

[ 詳細記事 ] 強い企業にはブランド価値がある

■ CI(コーポレート・アイデンティティ)とVI(ビジュアル・アイデンティティ)
の両方が必要な理由

CIとVIの両方が必要な理由

1. 一貫性のあるブランドイメージを構築するため

CI(コーポレート・アイデンティティ)とVI(ビジュアル・アイデンティティ)を組み合わせることで、企業は内側と外側の両方に、一貫した企業イメージを届けることができます。CIで「この企業は何を大切にしているのか」「どんな未来を目指すのか」という方向性を定め、VIではそれを目に見える形で表現するルールを作ります。例えば、企業が「信頼」や「革新」を大切にしているなら、それをデザインの力で具体的に表現していくのです。ロゴや文字のデザイン、企業カラーなどを統一して使うことで、お客様はどの商品やサービスに触れても、同じ企業らしさを感じ取ることができます。こうすることで、企業は人々の心に強く印象づけられ、記憶に残りやすくなります。そして、この統一感が保たれることで、企業への信頼も深まり、競争の激しい市場でも、ブランドとしての価値を守り続けることができるのです。

2. 企業理念や価値観を視覚的に伝えるため

企業が大切にしている考えや価値観を、目に見える形で表現することは非常に重要です。例えば、環境への配慮を重視する企業が、自然を感じさせる色使いやデザインを取り入れることで、その想いをお客様に伝えることができます。このような視覚的な表現は、企業の価値観を直接的に感じ取れる手段となり、企業が伝えたいメッセージもより分かりやすくなります。そして、広告や会社のWEBサイト、商品のパッケージなど、様々な場面で一貫したデザインに触れることで、お客様の心に企業の価値観が自然と根付いていくのです。このように、「私たちは何を大切にし、どんな未来を目指しているのか」という企業の根本的な想いを、視覚を通じて伝えることで、企業の考えに共感してくれるお客様を増やすことができるのです。

3. 記憶に残るブランドづくりに役立つため

企業が人々の記憶に残るブランドを作るためには、CI(コーポレート・アイデンティティ)とVI(ビジュアル・アイデンティティ)を一貫性を持って築いていくことが大切です。例えば、企業カラーや文字のデザイン、ロゴマークなどを統一して使うことで、お客様はその商品やサービスを見たとき、すぐにそのブランドを思い浮かべることができます。その代表例が、Appleのロゴやコカ・コーラの赤です。このように視覚的な要素を統一することで、お客様の心にブランドの印象が深く刻まれていきます。これは特に、新しい市場や海外に展開する際に、素早くブランドを認知してもらうためにも重要な役割を果たします。そして、ブランドの認知度が高まれば、商品やサービスが選ばれる可能性も高くなり、競合との違いが明確になって、人々の記憶に残る存在となっていくのです。

4. 社内の指針としての役割を果たすため

CI(コーポレート・アイデンティティ)とVI(ビジュアル・アイデンティティ)は、社内においても大切な道しるべとなります。CIで示された企業の想いや価値観は、社員一人一人の行動の指針となり、日々の仕事や判断の基準を明確にしてくれます。また、VIが定められていることで、社内のデザインや情報発信の方法が統一され、どの部署でも同じブランドの想いを伝えることができるのです。例えば、広告や販促物を作る際に、VIが共通のルールとして活用されることで、制作する部署が違っても、一貫したデザインでブランドの価値を表現できるようになります。こうすることで、社内の全員が同じ方向を向いて仕事に取り組むことができ、外部に対しても統一された企業イメージを届けやすくなるのです。

■ CI(コーポレート・アイデンティティ)とVI(ビジュアル・アイデンティティ)の
具体的な成功事例

AppleブランドのCIとVIの成功事例

【 AppleブランドのCIとVIの成功事例 】

Appleは、「シンプルさ」「革新性」「高品質」という明確な価値観を軸に、独自のブランドを築き上げてきました。創業時から「Think Different(違いを生み出す)」というメッセージを掲げ、他にはない視点と革新的な発想で、競合との違いを明確にしてきたのです。商品のデザインでも、必要のないものを徹底的に削ぎ落とした洗練されたデザインを貫いており、iPhoneやMacなど、どの商品を見ても一目でAppleらしさが伝わってきます。

さらに、Apple Storeでは、デザインからお客様の体験まで、すべてが統一され、実際に商品に触れる機会を提供することで、ブランドへの愛着を深める工夫がなされています。このような取り組みによって、Apple製品そのものがブランドの象徴となり、人々の心に強く残るブランドイメージが作られたのです。このように、デザインから品質、サービスまで、すべてに一貫した価値を込めることで、Appleはお客様からの信頼と強い支持を獲得しているのです。

CI(コーポレート・アイデンティティ)の成功理由

⚫︎シンプルで革新的な理念
シンプルさと革新性を企業理念として掲げ、これが製品やサービスに一貫して表れています。
⚫︎強いブランドビジョン
ジョブズが掲げた世界を変えるが企業の行動指針となり、ブランドの基盤となっています。
⚫︎高い品質とユーザー体験の追求
ユーザー満足度を優先とし、品質やサポートにこだわり顧客の信頼を得ています。
⚫︎一貫したブランドメッセージ
Think Differentなど、Appleは他と違う存在ということを発信し差別化に成功しました。

VI(ビジュアル・アイデンティティ)の成功理由

⚫︎シンプルで洗練されたデザイン
ロゴや製品デザインは、無駄を排除したシンプルさで、高級感と信頼感を伝えます。
⚫︎統一されたビジュアル表現
製品やパッケージ、広告まで一貫したデザインを徹底しAppleと認識しやすくしています。
⚫︎革新的な店舗デザイン
Apple Storeは、ブランド体験を高める空間として、世界観に触れる機会を提供しています。
⚫︎高い視覚的認知度
白やシルバーを基調とし、独特のフォントにより、ブランドが記憶に残りやすくなっています。

[ 出典 ] AppleiPhone Maniaより

NikeブランドのCIとVIの成功事例

【 NikeブランドのCIとVIの成功事例

Nikeは「挑戦」「自己成長」「スポーツから生まれるインスピレーション」を軸に、独自のブランドを作り上げてきました。「Just Do It」というスローガンに込められているように、スポーツやアクティブな生活を通じて自分の限界に挑戦する気持ちを応援し、幅広い層の人々の心を掴んでいます。このメッセージは、トップアスリートだけでなく、私たち一般の人々にも「何事も精一杯取り組もう」という想いを届け、Nikeならではの精神を広めることに成功したのです。

商品のデザインは、シンプルながらも最新の技術や機能を取り入れた特徴的なものとなっています。例えば、Nike Airに代表される革新的な技術を搭載したシューズは、他のブランドにはない魅力を持ち、スポーツシューズの世界での地位を確立しました。また、有名選手やスポーツイベントとのコラボレーションを通じて、ブランドへの信頼と影響力を高め、世界中での知名度を上げています。こうした取り組みにより、Nikeは「自分の限界を超えるためのシンボル」として、世界中の人々の心に深く響くブランドとなっているのです。

CI(コーポレート・アイデンティティ)の成功理由

⚫︎挑戦と自己成長のメッセージ
Just Do Itというスローガンが、消費者に限界に挑む精神を促し、ブランド理念を浸透させました。
⚫︎革新と技術への注力
Nike Airなどの開発を通じて、スポーツウェアにおける革新性をアピールし、信頼を築きました。
⚫︎環境への配慮と持続可能性
リサイクル素材や環境に優しい製造により、エシカルなブランドイメージを確立しました。
⚫︎アスリートとのパートナーシップ
著名なアスリートと連携することで、ブランドの信頼性と影響力を強化し、認知を高めています。

VI(ビジュアル・アイデンティティ)の成功理由

⚫︎シンプルで力強いロゴ
Swooshロゴはシンプルながらも動きとエネルギーを象徴し、視覚的に強い印象を与えます。
⚫︎統一されたデザインとカラー
製品や広告に一貫したカラーパレットやデザインが使われており、記憶に残りやすくなっています。
⚫︎店舗デザインによるブランド体験
ブランドの世界観を体験できる空間として設計され、消費者に独自のブランド価値を提供しています。
⚫︎アスリートを通じたビジュアル表現
広告やキャンペーンでアスリートがNikeを身に付けた姿を視覚的に訴求し、イメージ作りをしています。

[ 出典 ] StudiosIts Nice Thatより

DisneyブランドのCIとVIの成功事例

【 DisneyブランドのCIとVIの成功事例

Disneyは「魔法」「夢」「冒険」という想いを大切に、独自の世界観を築き上げてきました。世代を問わず愛されるストーリーとキャラクターを生み出し、家族で楽しめるエンターテインメントの代表として親しまれています。ブランドの核となっているのは、大切な人と特別な体験を共有できることで、この想いは映画やテーマパーク、関連商品のすべてに込められています。

また、「魔法のような体験」を届けるため、ディズニーパークやリゾートでは、細部にまでこだわったサービスが提供され、訪れる人々が日常を離れた特別な感動を味わえるよう工夫されています。そして、Disneyのキャラクターたちは私たちの心に深く刻まれており、世界中で高い知名度と親しみやすさを誇っています。このように、魅力的なエンターテインメントを通じて、Disneyは「夢と魔法」を届け続けるブランドとして、世代を超えた長期的な支持と強い信頼を獲得しているのです。

CI(コーポレート・アイデンティティ)の成功理由

⚫︎「夢と魔法」のビジョン
夢と魔法の提供を使命とし、世代を超えたファミリー向けエンターテインメントを提供しています。
⚫︎感動を与える物語とキャラクター
キャラクターやストーリーが親しみやすく、感動を通じて人々の心に残る作品を生み出しています。
⚫︎顧客中心のエンターテインメント体験
ディズニーパークでは、サービスと演出により、訪れる人々に魔法のような体験を徹底しています。
⚫︎ブランドロイヤルティの強化
幅広いメディア展開を通じて、世代を超えたファンの支持とロイヤルティを築いています。

VI(ビジュアル・アイデンティティ)の成功理由

⚫︎認知度の高いキャラクターデザイン
ミッキー・マウスをはじめキャラクターのデザインが視覚的にユニークで、世界中で愛されています。
⚫︎一貫したビジュアルテーマ
ロゴ、カラー、フォントなどは夢と冒険を感じさせるデザインで、ブランドの一貫性を維持しています。
⚫︎テーマパークでのブランド体験
建物やスタッフの衣装、演出などのデザインが、ブランドの世界観を体験できるように作られています。
⚫︎グローバルなビジュアル認知度
キャラクターやロゴは世界中の子どもや大人に親しまれており、視覚的に強い認知度を確立しています。

[ 出典 ] Disney PlusSBMより

FerrariブランドのCIとVIの成功事例

【 FerrariブランドのCIとVIの成功事例

Ferrariは「卓越性」「情熱」「イタリアンラグジュアリー」という要素を軸に、唯一無二のブランドを築いています。創業者のエンツォ・フェラーリが掲げた「速さと美しさの追求」という想いは、今も変わらずブランドの根幹となっています。跳ね馬の力強いエンブレムや、特徴的な「ロッソ・コルサ(フェラーリ・レッド)」は、最高峰のスポーツカーを象徴するものとして、世界中で知られているのです。

また、Ferrariはレース界での輝かしい実績を活かし、圧倒的な性能と最先端の技術を追求する一方で、デザインには伝統的なイタリアの美意識が息づいており、気品と卓越性を見事に表現しています。こうしてFerrariは「究極の走りの体験」を提供するブランドとして、特別な輝きを放ち、所有すること自体が誇りとなるような強い価値を生み出しています。このように、性能とデザイン、伝統が見事に調和することで、Ferrariは人々の心に情熱を呼び起こすブランドとして確立されているのです。

CI(コーポレート・アイデンティティ)の成功理由

⚫︎卓越性と情熱の追求
速さと性能、イタリアンエレガンスを企業理念とし、究極のスポーツカーを目指す姿勢が基盤にあります。
⚫︎レースでの成功と伝統
長年のレース実績がFerrariの性能と信頼性を強く支え、特別なブランド価値を構築しています。
⚫︎独自性と限定性
限られた生産台数で希少価値を維持し、所有することがステータスとなる戦略が確立されています。
⚫︎顧客体験を重視
オーナーシップとして、購入者が特別な体験を享受できることで、ロイヤルティが向上しています。

VI(ビジュアル・アイデンティティ)の成功理由

⚫︎アイコニックな跳ね馬ロゴ
跳ね馬のロゴは、Ferrariのスピードと力強さを象徴し、世界的に認知されています。
⚫︎シグネチャーカラー「ロッソ・コルサ」
なフェラーリ・レッドはブランドの象徴で、他ブランドと一線を画す強い認知力を持ちます。
⚫︎エレガントで大胆なデザイン
デザインにはラグジュアリーの要素が反映され、視覚的に高級感と美しさを訴求しています。
⚫︎統一されたブランドエクスペリエンス
ショールーム、広告、イベントすべてが一貫して高級感と情熱を感じさせ、ブランドを体現しています。

[ 出典 ] FerrariGQ Japanより

McDonald'sブランドのCIとVIの成功事例

【 McDonald’sブランドのCIとVIの成功事例

マクドナルドは「手軽さ」「楽しさ」「家族との時間」という想いを大切に、独自のブランドを築いてきました。創業以来、世界中どこでも変わらない味と素早いサービスにこだわり、「いつでもどこでも同じおいしさが楽しめる」という価値を届け続けています。黄金のアーチ(Mマーク)のロゴや、印象的な「I’m Lovin’ It」というメッセージは、世界中の人々に親しまれ、マクドナルドらしさを表現しています。

また、家族みんなでくつろげる店内の雰囲気づくりや、ハッピーセットなどお子様向けメニューの提供を通じて、どの世代の人も楽しめるファミリーレストランとしての地位を確立してきました。さらに、その土地ならではの文化や流行を取り入れた特別メニューや地域限定の企画を展開することで、地元に寄り添ったブランドづくりも実現。このように、親しみやすさと普遍的な魅力を持つブランドとして、マクドナルドは世界中で愛され続けているのです。

CI(コーポレート・アイデンティティ)の成功理由

⚫︎手軽さとアクセスの良さ
いつでもどこでも同じ味を提供することを重視し、スピーディなサービスと統一された品質を確立。
⚫︎ファミリーフレンドリーなブランド
子どもから大人まで楽しめるメニューや店舗デザインで、家族連れに親しみやすい環境を提供。
⚫︎地域密着型のアプローチ
地域ごとに異なるメニューやキャンペーンを展開し、地元文化を取り入れています。
⚫︎一貫した顧客体験
I’m Lovin’ Itのスローガンに基づき、楽しくポジティブな体験を提供し、顧客ロイヤルティを向上。

VI(ビジュアル・アイデンティティ)の成功理由

⚫︎象徴的なゴールデンアーチ
Mの形をしたゴールデンアーチは、世界中で視覚的に強い認知度があり、象徴となっている。
⚫︎一貫したカラースキーム
赤と黄色の配色は、ポジティブで食欲をそそるイメージを与え、世界中で一貫したブランド体験を提供。
⚫︎店舗デザインの統一
店舗は、清潔で明るく、家族連れや若者が集いやすい空間として設計されています。
⚫︎親しみやすいキャラクターの活用
ロナルド・マクドナルドなどのキャラクターを通じて、フレンドリーなイメージを伝えています。

[ 出典 ] RomanMacdnalds Cyprusより

■ まとめ

CI(コーポレート・アイデンティティ)とVI(ビジュアル・アイデンティティ)は、企業やブランドの個性を創り上げる上で、切り離せない大切な要素です。CIは企業やブランドの想いや価値観を伝えるためのメッセージであり、VIはその想いを目に見える形で表現するデザインの基準となります。この2つは深く結びついており、お互いに影響を与え合う関係にあるのです。例えば、CIがしっかりと伝わることで、VIも一貫性のある表現となります。

また、VIが魅力的にデザインされていることで、CIもより印象的に伝わります。反対に、CIとVIにずれが生じてしまうと、ブランドのイメージが分かりにくくなってしまうことも。このように、CIとVIの関係は、ブランドの印象を作る上でとても重要な意味を持っています。この2つをうまく調和させることで、ブランドの個性が明確に伝わり、人々の心に強く響くものとなるのです。

株式会社チビコ今田佳司ブランディングディレクター

株式会社チビコ
今田 佳司 (ブランディング・ディレクター)
ブランド戦略とコミュニケーションデザインを掛け合わせることで、企業や商品などのブランド価値の向上や競争力強化に貢献。数多くのブランディングを手がける。

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