ブランドブック

Brand Book

ブランドブックとは、ブランドのコンセプトやビジョンを社内(社員)に理解・浸透させることを目的として制作し配布する小冊子のことです。社内ポスターや社員向けブランド研修と共にインナーブランディング活動においてとても重要な役割を果たすアイテムなのです。今回は、このブランドブックに必要な役割と目的について書かせていただきます。ブランドブックとは、社員(社内)に向けてブランドのコンセプトやビジョンを正しく理解させ浸透させることが主な目的と役割でした。しかし、インナーブランディング活動が社員の意識や啓蒙だけを目的とした活動から、日常業務の中でのブランド価値向上への貢献活動へと進化して行きました。そのため単なる理解・浸透のためだけのツールの役割から、業務活動のためのツールへと目的が変化しています。ブランドブックに必要な基本的な構成内容は、ブランドが提供するブランド価値を定義する「ビジョン」「ミッション」「バリュー」や「ブランドコンセプト」「ブランドメッセージ」と、ブランドのデザイン要素である「シンボル」や「ロゴ」のデザインに込められた意味などが中心です。しかし最近では、インナーブランディング活動の目的の拡大によって、必要なコンテンツもブランドの価値を実現するための各部署や社員自身がどんな目標を持ち、どう行動すべきかを示す行動指針やクレド的な要素が強く求められるようになってきています。ブランドブックの重要な目的と役割は、「ブランドブックの内容を、全ての社員が自分の業務に取り込むこと」です。残念なことに、ブランドブックを制作し配布することが目的化してしまっているケースも多く、このような場合は1ヶ月もすればブランドブックは書類の山に埋もれてしまい読み返されることもありません。社員が企業のブランドを正しく認知・理解し、それを行動に反映させるためには、ただ配布するのではなく講習会やワークショップを同時に開催することも必要です。ブランドブックの役割は、その内容を理解させるところまでです。業務の目的やスタイルが多様である社員の1人1人が、自らの業務にブランドの考え方を反映させるためには、自分で考え、行動し、実感し実践するというプロセスが重要なのです。自社のブランドを知ることは、ブランドを自分の行動や活動に取り込むことなのです。少なくとも、従業員に読まれないブランドブックでは、企業のブランド価値を高めていくことはできません。押し付けるのではなく、共有するという視点を持つことが、成功への第1歩なのです。